東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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Search Results for: リウマチ

小建中湯について 2

2019.03.05

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ここまでのお話し

 

四君子湯と六君子湯

平胃散について 

安中散について

大建中湯について

小建中湯について     参照

 

 

前回、小建中湯の話がエラク中途半端に終わったので、続きを書きます。(^^;)

 

 

小建中湯は、実は以前このブログにもチョコッとだけ登場しています。

 

「麦飯」ってどうでしょう?? 7

「紅汗」について考えてみましょう。15   参照

 

 

小建中湯は、桂枝湯のアレンジ版であることは前回お話ししました。

 

 

しかし、ここら辺を細かく話していくと、『傷寒論』の太陽病の講義みたいになってしまうので、ここではしません。(^^;)

 

(興味ある人は、無数に出ている『傷寒論〇〇』という本を5冊くらい買って勉強しましょう。)

 

 

小建中湯は、今日では東洋学術出版『中医臨床のための方剤学』「脾虚肝乗」という言い方をするように、脾の臓が弱ってしまって、肝の臓とのバランスが崩れたものによく使われます。

 

 

もちろん、この薬のもともとの出典は『傷寒論』ですから、寒邪に傷られた傷寒病の、ある段階においても使いますし、これをやって治らなかった場合に小柴胡湯を使う、という流れもあります。

 

「小柴胡湯」を含む記事   参照

 

 

また、『傷寒論』の中の小建中湯適応の脈診所見に「陽脈濇、陰脈弦」という、解釈次第では色々拡大出来るような脈状の表現も出てきます。(*‘∀‘)

 

 

あるいは『金匱要略』の中にも、この薬は”虚労病”、”黄疸病”、”婦人病”のところに出てきます。

 

 

さらに『金匱要略』では、目的に応じて、小建中湯黄耆(おうぎ)を加えて「黄蓍建中湯」という薬を提示していたり、少し時代が下って中国唐代、

 

孫思邈(そんしばく 581?-682)『千金翼方』では小建中湯当帰(とうき)を加えた「当帰建中湯」があったり、日本の江戸期、あの華岡青洲(1760-1835)の

 

『瘍科方筌(ようかほうせん)』では、この「黄蓍建中湯」「当帰建中湯」を組み合わせて、さらに膠飴を使わずに「帰耆建中湯(きぎけんちゅうとう)」という方剤を創方し、

 

癌が潰れて膿が止まらず、日々憔悴していくほどの重篤な病人に使用していたようです。

 

孫思邈という人物

遠方からの患者さんが増える

墓マイラー 44 華岡青洲先生

華岡青洲という人物        参照

 

 

・・・まあしかしこの、

 

「肝と脾のバランスが崩れている」

 

ことが、カゼから花粉症からアトピー、リウマチ、癌まで、あらゆる現代病の根本原因になっていることは、臨床上、実に多いと思います。

 

「脾」って何ですか?(その9)

「肝」って何ですか?(その13)    参照

 

 

ここんとこをシンプルに調整してくれる薬だからこそ、約2000年の風雪に耐えて来れたんでしょうね。

 

 

 

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難治症例に挑む日々

2018.11.24

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最近、長いこと詰まってた難治性の症例の患者さん達に、良い変化が出てきた。

 

 

何度も頭を打って、工夫して工夫して、ようやっと光が見える。

 

 

喜ばしいことです。

 

 

・・・でも、今後まだまだ、何があるか分かりません。

 

 

注視していきます。

 

 

若い女性の半年以上の無月経、慢性で難治性の喘息、全身の脱毛症、シェーグレン、リウマチ、ヘルペス、アトピー、変形性の関節症、脊椎の圧迫骨折、

 

重度の眼瞼痙攣、ヘルニア、痛風、摂食障害、逆流性食道炎、咳喘息、発達障害、眩暈、原因不明の疼痛、起立性調整障害、円形脱毛、ベーチェット病、

 

子宮筋腫、突発性難聴、パニック障害、糖尿病、疼痛性障害、重症筋無力症、乳癌、皮膚がん、喉頭がんなどなど、ある日のカルテをざっと見ると、こんな感じです。

 

 

皆さん、命、人生に大きく関わる疾病をお持ちの方ばかりです。

 

 

もちろん、上記疾患そのものだったり、それに直接起因する主訴をやっています。

 

 

今後も、気合い入れていきます!!

 

 

 

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北里大学 教員勉強会に参加してきました!!

2018.08.21

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今年も恒例の、北里大学で行われた鍼灸学校教員限定の古典講座に参加してきました!!

 

 

ここ数年、北里大学という、日本の近代の東洋医学を語る上では欠かせない大学を、場違いな格好でウロチョロしております。(゚∀゚)

 

 

北里大学教員勉強会感想 まとめ

北里大学教員勉強会に行ってきました!!

北里大学、東洋医学総合研究所にて研修してきました!!

鍼灸医学史研究発表会に行ってきました!!         参照

 

 

今回も盛りだくさん。

 

 

1コマ目は二松学舎大学のヴィグル・マティアス先生による鍼灸の国際情勢に関する近代史のお話。

 

 

最初にヨーロッパに渡ったのはむしろ日本の鍼だったとか、鍼がヨーロッパで評価され出したのは戦後で、やはり鍼麻酔のインパクトが大きかったとか、

 

現在の中国の一帯一路政策に関してとか、なかなか興味深い話だったんですが、マイクの音が小さくて(というか口から離し過ぎてて)あまり聴き取れませんでした。。。(苦笑)

 

 

ただこのままだと今後、東洋医学の世界情勢の中で、日本が置いていかれそうな流れはヒシヒシと感じましたね。。。

 

 

2コマ目は最近出て話題になった翻訳本『閃く経絡』で有名な聖路加国際病院リウマチ膠原病センター津田篤太郎先生による講義。

 

 

蓮風先生の話にもよく出てくる、北朝鮮のキムボンハンの学説が何度も出てきましたネ。(笑)

 

 

ボンハン学説については医道の日本社さんのHPにバックナンバーが紹介されていますので、興味のある方はぜひ読んでみて下さい。

 

(切手になった、キムボンハンの顔や、当時の藤原知先生も見れるよ☆)

 

 

これも当時としてはなかなかセンセーショナルだったんでしょうね。。。

 

 

まあ、今でも、西洋医学者から見たら、経穴の並びや、三陰三陽学説というのは、どうも興味深いようですね。

 

 

まあ、そういうのって、正直僕の臨床にはそこまで関係ないのですが(苦笑)、こういう発想からも、思わぬヒントをもらうこともあるかもしれませんな。

 

 

午後は森之宮医療大学の教授である長野仁先生による講義。

 

 

長野仁先生といえば、今や日本鍼灸界で知らない人はいないと言ってもいい、鍼灸古典研究家の代表格です。

 

 

「日本鍼灸のアイデンティティ」と言うが、それは他との優劣を示すものではない、という発言は、まったくその通りと思いましたね。

 

 

また日本の東洋医学受容は誤解や誤読、誤伝に満ちていると。

 

 

まあ相変わらずの、精緻な研究の内容に恐れ入ります。

 

 

もはや「ひとり大学院」て感じでしょうか。。。

 

 

ああいうレベルの先生が何十人もいて、全国の大学の研究室とかでバンバンやってればなー、とホントに思います。

 

 

続いては、内経医学会会長の宮川浩也先生による講義。

 

 

宮川先生はいつもいいことを仰いますが、『霊枢』九鍼十二原は兵家思想に基づいている!と仰ったのが印象的でした。

 

 

最後は『黄帝内経』研究で有名な東京理科大学遠藤次郎先生による講義。

 

 

九鍼の論から三部九候論が生まれたという解釈は、初耳でしたね。

 

 

少し掘り下げないとな、と思います。

 

 

毎年この講座は、メチャハードな勉強量の先生方が登壇なさるので、古典にかなり興味がないと、なかなかついていけない講義ばっかりなんですが、

 

どの先生も講義の中で一つは「おっ」と思うことを仰るので、それを聴きに行っている感じですね。

 

 

 

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ある日のカルテ

2018.07.24

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清明院の、ある日のカルテの一部を公開しましょう。

 

 

1.4歳男児 チック症 経過良好

 

2.70代男性 不眠症 不安神経症傾向 経過良好

 

3.30代女性 首肩凝り 上肢の痺れ 不安感 経過少し改善し横ばい

 

4.50代女性 背部痛 嗅覚障害 経過良好

 

5.50代女性 更年期障害(冷えのぼせ 不眠) 経過良好

 

6.50代女性 関節リウマチによる全身の痛み 経過良好

 

7.40代男性 重症のアトピー性皮膚炎 少し緩解し横ばい

 

8.50代女性 関節リウマチ用の痛み 経過良好

 

9.10代男性 低血糖症 過敏性腸症候群 経過まずまず良好

 

10.30代男性 耳鳴、頭鳴 経過良好

 

11.60代男性 五十肩、足底の痺れ 経過まずまず良好

 

12.10代男性 軽度のアトピー性皮膚炎、手掌の水泡、痒み 経過良好

 

13.40代男性 不眠 経過良好

 

14.50代男性 突発性難聴 経過良好

 

15.40代女性 ネフローゼによる浮腫 経過良好

 

16.20代女性 咽喉の違和感(ヒステリー球様) 経過まずまず良好

 

17.20代女性 中等度のアトピー性皮膚炎、ADHD 経過まずまず良好

 

18.60代男性 動揺性の眩暈、頭重 少し緩解して横ばい

 

19.30代男性 切れにくい慢性の痰 経過まずまず良好

 

20.30代男性 糖尿病、高血圧 経過良好

 

 

・・・まあ、ほんの一部になりますが、こんな感じです。

 

 

こういう日々であります。

 

 

全ての症例において「経過良好」と書けるように、今後も精進します。

 

 

 

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本日の医案回想

2018.03.07

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いきなりですが、本日の医案(カルテ)を回想しましょう。

 

 

今日、就職希望者を二人ほど面接しましたが、

 

「なぜ清明院で働こうと思ったんですか?」

 

というごく当然の問いに対して、求職者は

 

「東洋医学で病気を診ている鍼灸院で働きたいと思いました。」

 

と仰る。

 

 

以前書きましたが、ないんですよ本当に、そういう鍼灸院の「まともな」求人て。。。

 

東洋医学をやっている鍼灸院の求人がほとんどないメカニズム 5   参照

 

 

・・・で、僕は今日も、たくさんの病気を診させていただきました。

 

 

今日の患者さんの医案(カルテ)の中から10例ほどピックアップし、回想してみたいと思います。

 

 

1.ADHD、アトピー、不眠の若い女性

 

2.卵巣癌による子宮、卵巣全摘後の全身倦怠感、動悸、浮腫などの不定愁訴の中年女性

 

3.うつ病の中年男性

 

4.口腔扁平苔癬の中年女性と男性

 

5.全頭脱毛の男児

 

6.動悸、息切れ、皮膚瘙痒の高齢女性

 

7.生理不順の若い女性

 

8.人工関節置換術後も継続する疼痛の中年女性

 

9.視野欠損の高齢男性

 

10.リウマチ性多発筋痛症の中年女性

 

という感じです。

 

 

上記は、それがそのまま患者さんの主訴であって、こういう傷病名を持った患者さんが、肩こり腰痛で来てるよ、とか、そういう話じゃないんです。

 

 

みんな、上記のような病気で、一度は西洋医学の専門医にかかり、良くならないから我々東洋医学のところに来られた患者さんです。

 

 

現在は東洋医学単独の人もいますし、西洋医学と並行して治療している患者さんもおられます。

 

 

そして、上記のほとんどは数カ月継続来院患者さんであり、主訴も緩解傾向であります。

 

 

鍼一本で、あらゆる病と真剣勝負する、させていただける、この仕事の、超好きなトコです。(゚∀゚)

 

 

鍼最高!!

 

 

 

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「〇〇病は冷え」という論理展開

2016.10.02

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巷に溢れかえる、「極論本」

 

 

また、「極論」と言っていい言説。

 

 

これについては、以前にも書きました。

 

症状そのものが心神に与える影響を考慮する 参照

 

 

ブログやSNSなどで、「極論」をぶつ人も少なくない。

 

 

癌に治療は不要、とか、リウマチは冷え、とか、枚挙にいとまがない。

 

 

一般人が、どうにか工夫して衆目を集めようと思ったら、「極論」に走りたくなるのも分からないではない。

 

 

そうしないと本が売れない。

 

 

読んでもらえない。

 

 

読んでもらえない本は、「紙くず」に過ぎない。

 

 

また、大して衆目が集められないのであれば、一生懸命情報発信している意味も薄くなる。

 

 

情報発信者としては、一人でも多くの人に賛同、批判してほしい。

 

 

それが飯のタネになるわけで。(冷笑)

 

 

芸能人がよくやる、「炎上商法」、「炎上マーケティング」なんかも同様。

 

 

情報化、大量消費社会の負の産物かもしれませんね。

 

 

 

 

自分が、治りにくい病気にかかってしまった時、体も心も弱ります。

 

 

「患者さん」というのは、体も心も弱った人。

 

 

それを、どういう目で見つめるか。

 

 

これで決まってくるわけです。

 

 

 

 

患者さんからすれば、自分の病気に「魔法の杖」を提供してくれる「極論」は、福音に聞こえるわけだ。

 

 

でも、残念なことに、そういう治りにくい病気ほど、「魔法の杖」は存在しない。

 

 

存在しないから、治りにくい病気なのだ。

 

 

それをよく理解し、東洋医学、鍼灸医学が持つ「臨機応変性」「場合分け力」にかけてみると、いいことが起こることが多い。

 

 

そのように思います。

 

 

それにしても、難病患者さんが増えてきた。

 

 

 

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患者さんの声(60代女性 脊柱管狭窄症)

2016.03.20

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「患者さんの声」をいただきましたので紹介します。

 

 

60代 女性 

 

【症状】脊柱管狭窄症による腰下肢の痛み痺れ(坐骨神経痛)、歩行困難

 

【既往歴】関節リウマチ、右顔面神経麻痺

 

 

 

「竹下先生なら親身になって診てくれますよ。」

 

という言葉を頼りに清明院に行ったのが、今から二年ほど前の事です。

 

当時、新宿駅から清明院までの5分程度の道中、痺れで毎回一度は立ち止まり、屈伸をして、どうにか通っていました。

 

そして鍼治療が始まっても、元々鈍感な体質?!の為、最初の頃は何の変化も感じませんでした。

 

温めて頂いた足元が気持ちいい...くらいでした。

 

それが、いつとは分からないのですが、屈伸しないで通えるようになったのです。

 

最近では、お友達と週二、三回歩く時間を作って、60~90分、休みなく歩いているのです。

 

普段、持病の他、私にとっては万病の時の駆け込み寺のようです。

 

知らず知らずの間に、竹下先生のお導きでここまでこれたと、感謝しています。

 

これからも体調を崩したら清明院。

 

なにで来ても、最善の対応をしますと断言して下さる竹下先生。

 

これからもどうぞよろしくお願い致します。

 

あの言葉を信じて良かったです。

 

 

 

【清明院からのコメント】


本症例は、初診がH26年の4月でした。

 

あるマッサージ院さんからの紹介でした。

この症例も、専門病院で投薬治療を行い、一定の改善を見るも、それ以上の効果に関してはお手上げ状態になっていた症例です。

そういうものを治してこその鍼灸医学ですね。

清明院では、脊柱管狭窄症に関しては、これまでにも診させていただいた経験が多くあり、それなりに自信があります。

 

初診時、「肝鬱気滞、腎虚」と弁証し、鍼をした後の変化から見て、これはいけるだろうな、という手ごたえは感じていました。

 

ただ、本症例は本格的に発症してから4年が経過しており、初めて軽い症状を自覚したのは15年前、という慢性症状であり、

 

メインの症状以外の既往歴も色々とあるので、時間はそれなりにかかるだろうと思いました。

 

案の定、初回の治療後、いい変化は感じていたものの、すぐに症状が元に戻ってしまうという、患者さんも、こちらとしても、ヤキモキするような状況がしばらく続きましたが、

 

それでも冷静に、有効打を与え続けた結果、上記のような素晴らしい結果が得られた、という症例だと思います。

 

よく頑張って通って下さったと思います。

 

このように、慢性、難治性の疾患を治療する場合、患者さん自身の治療に対する前向きな心持ち、行動が非常に重要になります。

 

初診以降、週1,2回のペースで治療を続け、無理をして疲れたり、カゼを引いたり、症状が強く出てきたりする度に適切に対応し続け、

 

徐々に徐々に症状が緩解していき、初診から1年が経った頃には、症状は半分以下となり、1年半たった頃には、最初を10とすると1程度まで改善しました。

 

現在では月に1.2回、健康の維持増進を目的に、通院を継続されております。

 

一回二回の治療で劇的に治癒した症例も、派手で結構ですが、こういう症例も実は鍼灸治療、東洋医学の醍醐味、本領だったりします。

 

脊柱管狭窄症というと、薬や注射で痛みや痺れをごまかし続け、いよいよ歩けなくなると手術する、で、しばらくするとまた同じ症状が出て、

 

同じことの繰り返しをしているうちに、いよいよ歩行困難、お手上げ状態となる、という悲惨な流れになってしまう方が非常に多いのですが、

 

早い段階で清明院に鍼に来ることをお勧めします。


何でも治せるとは言いませんが、脊柱管狭窄症については、鍼を持って以来、非常に多くの症例を診ていますが、総じて皆さん結果はいいようなので、

 

お困りの方は是非一度診せにいらしてください。

 

 

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直後効果がある病とない病

2014.07.13

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学生さんからチョコチョコ出る質問。

「先生はそれだけ長い時間問診して、体表観察して、証と病因病理を立てて、結果的に初診で全然効果がなかったときって、どうしているんですか?」

とか、

「こないだモデル患者さんを治療したら、全然患部の痛みに変化がなかったんですが、治療に失敗したんでしょうか。」

とか。

これらの質問は、治療後に患者さんが実感できる治療効果が出ないといけない、それが無かったらイコール鍼が効いていない、という前提に基づいた質問ですね。

確かに、初診時の直後効果は、患者さんに希望を持ってもらう上で重要です。

しかし、初診時に患者さんが希望を持つ要素というのは、患部の状態、症状の変化、それだけではない。

清明院には、癌の患者さん、糖尿病の患者さん、リウマチの患者さん、アトピーの患者さんなどなど、多くの重傷、難病、奇病の患者さんが、

”その病気そのものを東洋医学的に診立てて、鍼灸で治してほしい”

と訴えて、治療に見えます。

こういったすべての病気に対して、直後で明確な変化を出すのは困難です。

直後効果、直後効果と拘る前に、まずはその病気がどういう病気なのか、自分なりに診断する習慣をつけることが先です。

その場で痛みや症状が取れてないと嘘だ、という考え方に基づくと、そのうちとんでもない失敗をします。

かつての僕のように。(苦笑)

例えば、治療直後は良かったけど、翌日劇的に悪化したとか言われたりね。

 

(それも、悪化の原因がよく分からないとかね)

その場で症状を変化させるということは、患者さんに希望を感じてもらう上では重要ですので、

「そういう病気の場合は」

そうしてあげた方がいいのですが、当然ながら世の中、そういう病気ばかりではないのです。

 

 

例えば癌の患者さんの治療直後に、

 

「どう?癌、小さくなった??」

 

とか、あり得ないでしょ??


その病の陰陽の傾き(表裏寒熱虚実)はどうか、五臓六腑で言うとどれが中心に病んでいるか、邪気の種類はどうか、

正気と邪気のバランスは、などなど、ということが明らかにできて、初めて東洋医学的な治療が成立します。

そういう事を考えずに、どこかに鍼すると、どこかの筋肉がゆるむとか、どこかに鍼すると、どこかの痛みが取れるとか、

そういう反応で無邪気に遊んでいるうちは、その程度の

”治療らしきこと(というか鍼に対する人体の反応遊び)”

しかできません。


残念ながら。

それを治療だなんて、思ってたらヤバいです。

 

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船は出るのか。。。

2014.06.28

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本日も満員御礼で、慌ただしくやらせてもらいました!(感謝合掌)

(さらに…)

「訪問鍼灸マッサージ」の現実 その4

2013.12.27

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これまでのお話

「訪問鍼灸マッサージ」の現実 
「訪問鍼灸マッサージ」の現実 その2

「訪問鍼灸マッサージ」の現実 その3

 

 

 

では、続きいきます!!

 

今日は、

4.鍼灸施術においては、同一部位への施術で、病院の治療との併用が不能

について考えてみたいと思います。

 


これもおかしな話なんですよねー。。

 


現在、医師が同意書を書けば、鍼灸治療に保険が適用される疾患は、

 

 神経痛・・・例えば坐骨神経痛など。

 

 リウマチ・・・急性、慢性で各関節が腫れて痛むもの。

 

 腰痛症・・・慢性の腰痛、ギックリ腰など。

 

 五十肩・・・肩の関節が痛く腕が挙がらないもの。

 

 頚腕症候群・・・頚から肩、腕にかけてシビレ痛むもの。

 

 頚椎捻挫後遺症・・・頚の外傷、むちうち症など。

 

以上の、わずか6疾患という、鍼灸が有効である疾患、症状の現実と、かけ離れたような設定になっています。(苦笑)

 

ちなみにWHO(世界保健機構)では、鍼灸治療の適応症としては以下の通りです。

(公社)日本鍼灸師会HP「鍼灸の適応症」 参照 

 

そして、実際はWHOが認めている疾患「以外」にも、さらに無限の可能性を秘めているのが鍼灸医学だ、と、僕は思っています。

 


それは何も僕だけではなく、僕の友人の先生や、先輩、後輩の臨床でも、現実に証明されています。

 

そういった世界基準や、現場の実際とかけ離れた、日本の制度。

 


鍼灸以外にも、いたるところで目に付きます。

 


・・・まあともかく、現行の日本の医療制度では、なぜか、医師が上記の疾患で、その患者さんを治療をしていた場合、我々は保険では、その部位に治療できない決まりになっています。

(しかも、なぜか鍼灸ではダメで、マッサージであればOKなのです。。。)

 


たとえば、腰が痛くて歩けないお年寄りから、往診での鍼灸治療の依頼があったとします。

 


・・・で、同意書を書いてもらって、ほぼ毎日ご自宅まで行ってあげて、一生懸命治療したとします。

 

しかしその月に、たった一回だけ、そのお年寄りが車椅子で整形外科に行って、腰に貼る湿布をもらってきたとします。

 

そうすると、僕らの治療の方は、保険請求できなくなります。。。

 

たとえ、湿布よりも鍼がよく効いて、腰痛が改善していたとしても、です。

 

そういう、訳の分からない制度です。

(これじゃー誰もやらねーわけだー)

 

だから、もし鍼灸の免許しか持っていない場合、この往診事業をやるのは、非常に大変だと思います。

 

(それでも、保険による訪問鍼灸をやっておられる先生も中にはいらっしゃいます)

 

小泉総理の時、規制緩和で、鍼灸学校は全国に、雨後のタケノコのように爆発的に増えました。

(それまでの約3倍、毎年約1000人の卒業生だったのが約3000人に増加。)

 


一般の方はあまりご存知ないでしょうけども、この時、按摩マッサージ指圧師と、鍼師、灸師というのは、実は別の資格で、鍼師、灸師の学校は増えたけど、

 

マッサージ師の学校は増えていません。

 


これには色々な理由があるそうですが、ここではあえて触れません。

 

ですから、鍼灸のみの資格だと、往診事業も難しい、自由診療で食っていけるだけの学術を身に着けないといけないけど、研修、インターン制度があるわけでもナシ。

 

だから、鍼灸師が柔道整復師の免許を合わせて取って、街中によくある「鍼灸整骨院」を開業し、保険を使ってどうにか経営する、というケースが非常に多いのです。

 

話がそれたけど、もうちょい続く。(苦笑)

 

 

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