東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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「不妊症」について

2012.03.07

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最近、非常に多いです。

 

 

「不妊症」を訴えておみえになる患者さん・・・。

 

おそらく、今後も増え続けるでしょう。

近年では、「不妊専門鍼灸院」や、「小児、女性専門鍼灸院」なる治療院も、大変増えてきました。

 

そういう治療院の患者さんの多くは不妊症や、その他女性特有の疾患です。

 

私の知り合いにも、そのようにうたって開業しておられる先生が何人かおります。

 

不妊に悩む多くの女性を、高い専門性を持ってサポートする機関が増えることは、非常にいいことだと思います。

 

 

ところで、東洋医学では、昨今話題のこの「不妊症」というものを、どのように考えるんでしょうか。

 

ちなみに東洋医学的な病名は”孕(はら)まず”と書いて「不孕(ふよう)」と言います。

不妊症(不孕)の弁証のパターンなどの細かい専門的な話は、ネット上に掃いて捨てるほど氾濫していますので、ここでは詳しくは述べません。

(いずれ述べることがあるかもしれませんが、今は時間がない、あしからず・・・。<m(__)m>)

 

・・・一口に不妊症と言っても、東洋医学では色々な病態があります。

東洋医学というのは、鍼や漢方薬を使って、人体に流れる「気」を上手に動かし、精神面も含めた全身のバランス調整をし、

健康な体を手に入れよう、そして究極的には、病気にならない、あるいはなりにくい体になろう、というのが眼目です。

不妊症の治療といえども、東洋医学の場合は西洋医学のように、子宮や卵巣のホルモン等々の治療をするのではなく、結局は全身のアンバランスの調整、全身治療なのです。

ですから、清明院で不妊症の治療をしている患者さんが、治療をしていく過程で、肩こりが治ったとか、冷え症が治ったとか、

花粉症が治ったとか、そういう嬉しい「副産物」「副効果」が生まれてくれることがよくあります。

全身状態が向上するワケですネ。

 

全身調整をするからこその、「副作用」ではなく「副効果」、これも、西洋医学と東洋医学を比較した場合の、東洋医学の重要なアドバンテージだと思います。

 

まあ逆に言えば、そうなってくれないとなかなか難しいと思います。

また、不妊症の患者さんというのは、最初はどうしても妊娠したい、なんとしても妊娠したいという思いと、年齢からくる焦りや、周囲からのプレッシャーなどからか、

非常にキツイ、険しい顔つきだったり、なんだか投げやりな、あきらめ調子な、フテ腐れたようなお顔をされている患者さんが多いのですが、

体が楽になっていくとともに、気持ちに余裕が出るのか、徐々に柔和な顔つきに変わり、笑顔が増えてくることが多いように思います。

そうしていくうちに、自然と妊娠することが多いように思います。

 

まあ、その患者さんが置かれている状況によっては、非常に難しいケースもありますが、今後もこの病と、僕なりに真摯に向き合っていこうと思います。

 

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板藍根茶

2012.02.26

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患者さんから、最近、妙に院長室から香ばしい臭いが漂ってくるといわれました。(苦笑)

それもそのはず、最近ワタクシ、「板藍根茶(ばんらんこんちゃ)」というお茶をよく飲んでおります。(笑)

一般の方はあまり、聞き慣れないであろうこのお茶・・・。

実は中国では、「インフルエンザ予防のお茶」として、非常に有名なのです。

こんなことを僕が言うと、

「おいおいどうした竹下、How toモノじゃんかよ!!」

と言われそうですが、いやいや、そういうことが言いたいんじゃない。

単純に、

 

「わりかしウマイヨ!」

 

ということが伝えたいだけなのです。(笑)


このお茶の主成分である「板藍根」というのは、インフルエンザなどの外感熱病の際の頭痛、ノド痛、高熱、顔面紅潮などに使われる漢方薬である、

「普済消毒飲(ふさいしょうどくいん)」という漢方薬に含まれる、黄芩、黄連、連翹とともに「気分の熱をとる」主成分であります。

 

参考論文


アブラナ科の植物、菘藍(ショウバン・ホソバタイセイ)の根っこの部分を使うそうです。

中国では、一般庶民が、インフルエンザが流行る時期になると、このお茶を飲んだり、板藍根の入ったノド飴をなめたり、

 

板藍根を煎じた液体でうがいをしたりと、非常にポピュラーな予防法なのだそうです。

中国では、どこの家庭にも常備してあるぐらいなんだそうです。

ただしコレ、熱をとる力がけっこう強いので、余分な熱がカラダに籠っているタイプの人はいいだろうけど、もともと体を温める力の弱いタイプの冷え症の人があまり飲んだら、

かえってよくないこともあるので、ちゃんと東洋医学的な診断の出来る先生に診てもらってから、継続して飲むかどうかは慎重に考えましょうね。


なんでも、すぐ単純に飛びつくのはダメですぞ!

 

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はたけしごと

2012.01.11

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今日も元気に、襲いかかる病気たちと鍼でガチンコ勝負です。

やるかやられるかの、実にスリリングな日々です。(苦笑)

患者さんを毎日毎日診ていると、本当に種々様々な病気があるものだと、感心させられます。

(おかしな言い方だけど。)

患者さんによっては、

「今回の私の症状は、ホルモンバランスのせいだと思います!」

とか、

「自律神経の異常によるものだと思います!!」

とか、

「冷えによってなりました!!」

とか、ご自分でちゃんと診断されて見える方もいらっしゃいます。(笑)

まあ、実際はコレが当たっていたり、ハズれていたり、僕らにとって関係なかったりする訳ですが(苦笑)、患者さんにしても、我々からしても、

 

病気になった場合、その「メカニズム」が分からなかったら、手の出しようがありませんから、そこに興味がいくのは必然です。

だから、まずは自分であれやこれやと考えてみるけど、分からなかったり、治しきらなかった場合に、専門家を訪ねるワケですよね。

で、僕らの場合はこの、種々様々な病を、あくまで「東洋医学的に」分析し、診断し、治療するのです。

「西洋医学的に」分析し、診断し、治療するのは”病院”、”医院”、”医師”の仕事ですネ。

ですので、我々としては、血糖値や血圧、血液検査の値などは、一定の参考にはしますが、それをもって鍼する経穴を決めたりとか、

東洋医学的な診断の材料にしたりすることはありません。

ですので患者さんからしたら、

「エ?アレとコレって、関係あるの??」

とか、

「なんでこの症状にここなの??」

と思ってしまうようなことが、東洋医学的には当たり前に起こる、ということがけっこうあります。

僕も患者さんに説明するなかで、

「この頭痛と、この婦人科疾患は、東洋医学的には同じ病なんですよ。」

なんて言っても、

「??」

という顔をされることもしばしばありますが(笑)、根気良く、粘り強く説明しながら治療を続けて、症状に変化が現れると、

そこで初めて、ようやっとこっちを向いて下さる、なんて場合もあります。

東洋医学の常識が、日本国民の常識としてまったく浸透していない現状がある以上、一から(まず立場から)説明するところから始めなくてはならないこの仕事は、

現代において極めて難事業なんだけれど、そんな現状を嘆いてたって始まらない。

もっともっと不利な状況の中で、立派な仕事を残した先人が、どれほどいるか。

むしろ、これだけカッチカチの土壌、耕しがいがあるってもんじゃないですか。(笑)

・・・さて!そんな訳で、今年も耕しますよ~!!

東洋医学で、豊かな大地にするのだ!

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顔色が一変する事態

2011.12.02


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今朝は古い患者さんに依頼されて往診。

(さらに…)

「原穴診(げんけつしん)」で何が分かるの??

2011.11.26

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明日、27日の日曜日は(一社)北辰会関東支部の定例会があります。

 

そこでワタクシ、我々の診察において欠かせない、

「原穴診(げんけつしん)」

というものを実技指導させていただきます。

 

一般の方や患者さんからしたら、何やらマニアックな香りのするであろう、この診察法の名前・・・。(苦笑)

 

見た目や、受けた感じとしては、手や足を触っているだけのようにしか見えないハズです。

 

この診察法は、東洋医学独特の「四診法(ししんほう)」、つまり、

1.望診(ぼうしん)・・・目で見て、また、直観的に雰囲気を感じ取って診察する方法

2.聞診(ぶんしん)・・・体臭、口臭等の臭いを嗅いだり、声色や呼吸音など、音を聞く診察法

3.問診(もんしん)・・・患者さん自身に病気その他について問いかける診察法

4.切診(せっしん)・・・実際に触ってみる診察法

この中の、4.の「切診」の中の一つで、数千年前から東洋医学では実践されてきた、伝統的な診察法です。

 


どこを触って診るかというと、手首から先、足首から先にある、「原穴(げんけつ)」と言われる経穴(ツボ)を実際に触って、その部分の硬さ、

 

柔らかさはどうか、冷えや熱感はどうか、発汗の具合はどうか、などを、丁寧で繊細かつスピーディーに観察していく方法です。

 


これによって何が分かるのかというと、主に、

1.その原穴に関係の深い五臓六腑の変調

2.その原穴に関係のある経絡の変調

以上の2点が分かり、特に2.の、経絡の異常が反映されやすい、とされております。

 


清明院の患者さんの中には、

「いつも手首や足首のまわりを触ってるけど、何をやってるのかしら・・・。」

とお思いの患者さんもあられることと思いますが(苦笑)、こういうことを調べております。

 


・・・で、異常のある五臓六腑や経絡を、他の診察法で得た情報と合わせて、的確に絞り込んで、総体のバランスを整えるために、一本の鍼をする、という訳です。

 

何気ない所作の中に、数千年立っても色褪せない、医学の叡智が込められております。

 

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「熱中症」について(その3)

2011.07.02

さて、前回までのお話・・・

35℃超え!!
「熱中症」について 
「熱中症」について(その2)

 


前回、熱中症が起こる現代医学的なメカニズムについて、門外漢ながら、甚だ簡単ではありますが書かせていただきました。

 


今回は、熱中症が起こる状況として有名な、

・暑熱環境にいる

・大量発汗している

・激しい運動をしている

ということが、人体にどのような影響を及ぼすかについて、「東洋医学的に」考えてみたいと思います。

 

まず、暑熱環境についてですが、コレは外界の「熱邪(ねつじゃ)」、「暑邪(しょじゃ)」がきつい環境、という風に考えます。

(これは要は”自然界の余分な熱”です。)

「風」「火」について
「湿熱」について   参照

 


こういう時、もともと体が冷えている(温める力が弱っている)人にとっては、そんなにつらくないか、むしろ楽だという人もいます。

 

暑い時期や暑い場所にいると、極端に具合が悪くなる人、というのは、もともと体に「邪熱(じゃねつ)」、「内熱(ないねつ)」を持っていることが多いのです。

 

これを、体内の邪気と体外の邪気が合わさる、合体してしまう、という意味で、「内外合邪(ないがいごうじゃ)」と言います。

 

「内外合邪」については、以前述べました。

「ジメジメ」恐るるに足らず 参照

 


つまり一つには、もともと体内に「余分な熱」を持ってる人ほど、熱中症にかかりやすい、ということが出来ます。

 

では次に、大量発汗のケースですが、コレは次回。(笑)

 

 

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「ぎっくり腰」について

2011.06.23

最近、「ぎっくり腰」の患者さんを数例診させていただきました。

全員、例外なく良好な経過をたどっています。

・・・が、一人一人「治り方」が全然違います。

治療に使った経穴も、全然違います。

こういった急性の病というのは、正しい治療処置をすれば比較的早期に治癒するものが多いですが、それでも若干の差が出ます。

1発でウソのように痛みがとれてしまう人、徐々に徐々に痛みがひいて、3回ほどで完全に治る人、あらかた痛みが取れて動けるようになった後も、

「若干の違和感」が残り、それがなかなかひかない人など、実に様々で、「ぎっくり腰」と単純に一言で言うけど、千差万別なのです。

実はこの「ぎっくり腰」という病は、実は僕自身も過去に2回ほど経験があります。(苦笑)

ぎっくり腰!? 参照

「ぎっくり腰」の原因としては、冷えからなるもの、過労による全身の疲労からなるもの、飲食の不摂生から、胃腸の弱りを中心として起こってくるもの、

精神的ストレスからなるもの、等々、実に様々な原因があり、しかもこれらの原因が複雑に絡み合って発症するものも多くあります。

治療する際は、どういったメカニズムで出ている痛みなのか、きちんと理解していなくては、なかなか思うように治療できません。

世間一般に、鍼がよく効くと思われている「肩こり」「腰痛」「膝の痛み」「ぎっくり腰」ですが、これらに対する正確な診断、治療処置が出来るかどうか、

細かな予後の予測、推定まで出来るかどうか、ここは実はなかなか、腕の見せ所だと思います。

こういうのをちゃんと診療出来ないと、なかなか難病や重症の相談はされないと思います。

・・・たまにはこういう、疾患、症状別の話もしないとね。(笑)

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「錯雑証(さくざつしょう)」という考え方(その3)

2011.06.08

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これまでのお話・・・

「錯雑証(さくざつしょう)」という考え方
「錯雑証(さくざつしょう)」という考え方(その2)

 

・・・ここまでのお話で、病気の中には、

・「性質」が冷えか熱か、

・「趨勢」が虚か実か、

・「位置」が表か裏か、

スッキリと分けられない、ハッキリしないものがある、そういう病気を東洋医学では「錯雑証(さくざつしょう)」などと呼び、非常に注意を払っている、というお話をさせていただきました。

 

 

まあ、あまり難しく考えないでほしいけど、これはつまり、

 

1.表裏、

2.寒熱、

3.虚実

 

の病変が、一つの体に「両方同時に」存在している場合のことをいいます。

 


具体的に言うと、

1.「表裏が同時に存在」というのは、一つには病が、浅い位置と深い位置のちょうど中間ぐらいの、中途半端な深さにあることを言い、これを専門用語では「半表半裏証(はんぴょうはんりしょう)」なんて言ったりします。

(これを初めて聞いた時、なんちゅ~そのまんまなネーミングなんだ!と思いました・・・。(笑))

 

もう一つは、浅い部分である表の部位と、深い部分である裏の部位が同時に病んでいて、甲乙つけがたい状態にある場合も、臨床的にはあります。

 

2.「寒熱が同時に存在」というのは、一つの体に、”冷えによる病”と”余分な熱による病”とが同居している状態を言います。

いつかこのブログにも書いた、頭がカッカのぼせて、足が冷える、「上熱下寒(じょうねつげかん:いわゆる冷えのぼせ)」なんていうのは、コレの典型例です。

「上熱下寒」を含む記事 参照

3.「虚実が同時に存在」というのは、「虚(きょ)・・・つまり治る力の衰え」と、「実(じつ)・・・つまり発病因子の侵襲」が、”同程度”存在するものを言います。

 

この”同程度”の中にも、

 

A.「虚」が主体のもの、

 

B.「実」が主体のもの、

 

C.「虚実」ともに明明白白のもの、

 

と、3パターンあるのですが、この「虚」「実」ともに明明白白なパターンは、陰陽のバランスが大きく崩れているものと考え、中医学ではかなり重症、と位置付けています。

 


これをうまく調整できるのは相当な腕達者、ということです。

 

・・・では、これら錯雑証に出会ってしまった場合の、治療はどうしたらよいのでしょうか。

 

 


次回に続く

 

 

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「錯雑証(さくざつしょう)」という考え方(その2)

2011.06.05

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前回、東洋医学的に診断、治療するのには、「弁証(べんしょう)」という過程が欠かせないヨ、というお話をしました。

 

そして、たくさんある弁証のやり方の中から、「八綱弁証(はっこうべんしょう)」というものを紹介しました。

 

この、八綱弁証では、病気の何を明らかにするかというと・・・、

・表裏(病気の位置が、浅いところにあるか深いところにあるか)

・寒熱(病気の性質が、冷えによるものか熱によるものか)

・虚実(病気の趨勢がどうか、いわば勝ち戦か負け戦か)

を、明らかにします。

 


・・・なんだかムズいように聞こえるかもしれないけど、ここはそんなに難しいことは言っていません。

 


単純に、素直に、そのまま理解して下されば、と思います。

 


・・・例えば病の「寒熱(かんねつ)」を考えた場合、この病は冷えのものだ!ということが明らかならば、治療方針を考えるのは簡単です。

 


温めりゃよいのです。

 


つまり、鍼灸治療ではお灸や、気を集めて温めるような鍼が中心になるし、漢方薬であれば温める作用のある生薬を使った処方になってきます。

 


また、病の「虚実(きょじつ)」を考えた場合も、この病は勝ち戦だ!押せ押せムードだ!ということが明らかならば、治療方針としては、

バンバン悪いものを体外に排出するように持っていけばよい、ということになります。

 

積極的に汗をかかせたり、便を下したり、尿を排出させたり、吐かせたりすればよいのです。

(・・・単純でしょ?簡単な話です。)

 

しかし、問題は、これら(表裏・寒熱・虚実)が明確に割り切れず、偏りが中途半端な場合です。

 

東洋医学ではそれのことを、「錯雑証(さくざつしょう)」と呼んで、大変重要視します。

 

 

次回に続く

 

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タイミングの大事

2011.05.21

本日は猛烈に忙しいので、気のきいたことは書けません・・・。(感謝合掌)

・・・ですので、今日の臨床の最中に思ったことを。

「鍼を抜くタイミング」についてです。

これ、いつも思うけど、非常に大事なことと思います。

清明院では、ほとんどの患者さんが一本鍼です。

一本、鍼を打ったら、すぐに抜くか、何分かそのままにしておきます。

後者の方法を、「置鍼(ちしん)」と言います。

この「置鍼」ですが、治療がうまくいっていると、患者さんとしては、置鍼中は、まさに鍼を”置かれている”という感覚で、

必要なところに必要な感覚が充満するような、何とも言えない、気持ちのいい感覚を感じます。

具体的に言うと、冷えているところは温まってくるし、熱感があるような部分はスーッと冷えていくような感覚です。

あるいは、ヘナヘナと力が入りにくい部分はグッと充実してきて、力み過ぎている部分はフワーッと緊張がゆるむ感じがするはずです。

これがある程度緩むと、だんだんと眠たくなってきて、スヤスヤと寝てしまう患者さんが多いです。

・・・ベストなタイミングはこの、

「緩みきるチョイ手前で」

「適切な抜き方で」

鍼を抜くのが、多くの場合、一番効果的なように思います。

で、コレの見極めはどうやるか・・・、

次回に続く。(笑)

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