東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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数値が下がらなければ納得しない

2017.09.06

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なかなか、清明院の治療に納得していなさそうな患者さん。

 

 

毎回、僕の説明にも、首をかしげながら、半笑いで聞いている感じ。(苦笑)

 

 

でも、ちゃんと治療に来る。

 

 

「まあ、よく分からんけど、次の検査まで試してみるか。」

 

ってなもんでしょう。

 

 

たまーにいます。

 

 

まあ要は、鍼治療に何かを感じてはいるんでしょうが、

 

「ほんとに効くのかなあ。。。」

 

「このまま通っていて大丈夫なのかなあ。。。」

 

という不安が、上記のような態度、認識にさせるんでしょう。

 

 

そういう患者さんの態度が一変する瞬間。

 

 

「これまで下がらなかった数値が下がっていました!!(゚∀゚)」

 

これです。(苦笑)

 

 

患者さんとしては、このように”目に見える”変化が出ないと、不安が解消されません。

 

 

しかし、西洋医学的な検査数値と、東洋医学的所見の改善というのは、必ずしも比例しません。

 

 

そもそもの人体観、疾病感が違うから仕方ないのですが、そんなことを患者さんに説いても

 

「トンデモ扱い」

 

です。(笑)

 

 

・・・まあ仕方ない、これが現代です。

 

 

半笑いにイラッと来るときもないではないけど、良くなりゃそれでいいよ俺は。。。

 

 

 

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「検査しなければよかった」

2017.08.04

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たまに、患者さんがおっしゃる。

 

「検査したら〇〇が見つかりました。すごくショックです。検査しなければよかった。。orz」

 

と。

 

 

・・・さてこんな時、どうしますか?

 

 

そもそも、その検査自体、こちらが勧めた検査だったら、どうしますか?

 

 

例えば、出血でも痛みでも痺れでも、ある症状がなかなか治らない患者さんがいたとする。

 

 

でも、東洋医学的な所見(脈診、舌診、腹診、背候診など)に大きな問題がなく、鍼灸治療後の反応からしても、問題ない。

 

 

そこで、

 

「大丈夫だと思いますので、もう少し治療しながら養生して、様子を見ましょう。」

 

と声をかける、こんなことは、鍼灸院では日常茶飯事でしょう。

 

 

しかし、それでもその症状が取れてこなければ、患者さんの不安は募るばかりです。

 

 

現代は、手に持っているスマホで、インターネットで自分の症状を打ち込んで調べたら、なんでも出てきます。

 

 

ちょっとした症状でも、ガンの可能性、難病の可能性などなど。。。(苦笑)

 

 

鍼灸治療や、鍼灸院に対するマイナス情報だって、溢れかえっています。(苦笑)

 

 

そこで、

 

「先生は大丈夫と仰るけど、本当ですか?ガンじゃないんですか??難病じゃないんですか???」

 

と始まる。(笑)

 

 

不安が、術者への信頼感を上回ってくるわけです。

 

 

こうなると、その症状を、こちらの治療によって、治療直後に明らかにスパッと取らないことには、患者さんの不安は払しょくされません。

 

(因みに、取ったとしても、払しょくされなかったりします。(苦笑))

 

 

そういう場合、デッドロックを回避するために、清明院ではほとんど、

 

「では病院で、精密検査してみたら?」

 

と勧めてしまいます。

 

(もちろん言いっぱなしではなく、良さそうな病院を探してあげて、紹介状を書くことがほとんどですが。)

 

「紹介状」を含む記事 参照

 

 

そして、検査をした。

 

 

ガンや難病ではなかったが、思いがけない病気が判明した。

 

 

それがショックで、また不安が募る。

 

 

これが患者さんです。(笑)

 

「不安」の原因

不安と焦りと病

「不安」と「症状」(その2)   参照

 

 

そこで、最終的には、心身一如や、ポジティブシンキングを説くのが吉。

 

(説くならね。)

 

 

常に治療者は患者さんより先回り出来ていないと、仕事にならない。

 

(特に東洋医学の場合は。)

 

 

現代は、触れたくない情報には触れない方が幸せとか、見ない方がいい気がするから見ないとか、見るなとか、そういう考え方を患者さんに説いても、非常に弱い。

 

 

ほぼ無理でしょう。

 

 

インターネットは、すげえ力です。

 

 

また、適正な検査も、重要です。

 

 

ただ、検査だけで、何かが治るわけではない。

 

 

要は使い方です。

 

 

僕はそう考えています。

 

 

デッドロックを避けながら、上手に話を進めて、適正に治療を進めていけば、ほとんどのものは何とかなります。

 

 

 

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皮膚の消毒は必要か?

2017.08.02

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今日、相当久々に、初診の患者さんから聞かれました。

 

「鍼した痕は、絆創膏を貼らなくていいんですか?」

 

「感染しませんか?」

 

というご質問。

 

 

あまりにも久しぶりに聞かれたので、ポワーッと、懐かしい気持ちになりました。(*‘∀‘)

 

 

思えば、僕が鍼灸学校に入った頃(15年以上前)は、消毒に関して非常に口うるさく言われていた時代でした。

 

 

「足の三里」という、膝の下にある有名な経穴に鍼をするために、下腿の前面をほぼ全て、膝から足首まで広範囲に消毒し、さらに衛生手袋か指サックをはめて刺鍼するという、

 

今にして思えば笑えることを本気でやっていました。

 

(苦笑・・・場合によっては、手術に使うような、刺鍼部位だけ見えるような、くり抜いたビニールみたいなのを被せて刺鍼する、なんていう考え方もあったような気がします。( ゚Д゚))

 

「足三里」を含む記事 参照

 

 

昭和22年に制定(最終改訂は平成26年)された、

 

「あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律」

 

の第6条に、

 

「はり師は、はりを施そうとするときは、はり、手指及び施術の局部を消毒しなければならない。」

 

と、規定されています。

 

 

ですので、鍼をする際には、患部と手指は、必ず消毒しなくてはなりません。

 

 

因みに刺入する鍼については、清明院ではディスポーザブル(滅菌済み使い捨て)の鍼しか使いません。

 

(鍼灸院によっては、鍼をオートクレーブで消毒して使いまわしているところもあると思いますが、どんどん減ってきているでしょうね。。。)

 

 

糖尿病などの基礎疾患のある患者さんや、清明院ではどれもやりませんが、深いところにある筋肉に対する刺鍼や、関節腔内への刺鍼、あるいは皮下に鍼を入れたままにする埋没鍼などで、

 

実際に感染症が起こった事例も、報告があるようです。

 

 

 

 

ところがこの、注射や鍼治療をする前の皮膚表面の消毒ですが、実は全く意味がない、という意見もあるようです。

 

参考サイト①

参考サイト②  参照

 

 

皮膚に存在する常在菌というのは、体内で繁殖することはできず、仮に注射や鍼灸治療用の鍼で常在菌が体内に入ったとしても、それが原因で感染症が起こることなどない、

 

という説があるようです。

 

(笑・・・これがホントなら、法律や、俺らの学生時代のあれはいったい何だったんだ。。。( ゚Д゚))

 

 

例えば、感染症の患者に使った注射針を回し打ちするとか、戦場や野戦病院なんかで、汚染物質まみれの状態のところに注射をするとか、

 

糖尿病や慢性消耗性疾患等で抵抗力の著しく低下した患者さんに鍼をするとか、そういう状況でもなければ、泥や埃などの、目立つ汚れだけ水で洗浄しとけば、

 

そこに「きちんと滅菌された道具」で刺鍼する分には、何の問題もないようです。

 

 

現在、鍼灸治療に使う鍼というのは、鍼に薬液や血液の通る内腔がある注射鍼よりも全然細いものを使いますし、鍼尖の鋭さの仕上げ方も素晴らしく、

 

全てエチレンオキサイドガス滅菌済みで、一本一本個別包装されたものを、刺鍼する直前に袋から出して、刺鍼する鍼尖には一切触れずに刺鍼しますので、

 

もし皮膚を酒精綿で消毒しなかったとしても、衛生的には全く問題ないのではないかと思います。

 

(しかも北辰会方式では、刺鍼は一本のみ、深さもかなり浅いです。(笑))

 

 

・・・まあ、法律で規制されていることであるし、冒頭のような疑問を感じて、どうしても不安になる患者さんがいる以上、東洋医学の言う「治神」という観点からも、

 

たとえセレモニー的で、儀式的ではあっても、僕は今後も酒精綿で「消毒」してからの「刺鍼」をし続けるのだろうけども、本当は、酒精綿で経穴を拭う行為自体で、

 

経穴の状態を微妙に変えてしまう側面があるので、徹頭徹尾東洋医学の清明院としては、なるべくなら使いたくないというのが本音なんですけどね。(苦笑)

 

 

あんな、

 

「冷たいアルコール」

 

などという、陽なような陰なような、よく分からんもんで、いたずらに刺鍼部位の気を乱されたくないね、俺は。(゜レ゜)

 

 

だから、僕はほぼ毎日、自分で自分に鍼をしていますが、自分で自分に鍼するときは、消毒なんてしたことないっす☆

 

 

約20年やってますけど、それで感染症になんて、なったことないっす。(*‘∀‘)

 

 

 

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治療後に発熱!これ如何に。

2017.07.30

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鍼治療後に急に発熱した!

 

 

この事実を、どうとらえるか。

 

 

どう、患者さんに説明するか。

 

 

今日はそのお話しをしましょう。

 

 

患者さんから、

 

「こないだ治療した後に高熱が出て寝込んだ!!鍼で何か体が悪化したんじゃないですか??」

 

とか、

 

「鍼して、ばい菌が入ったんじゃないですか??」

 

とか、

 

「感染症を見逃してたんじゃないですか??」

 

とか言われたら、どうするか。(苦笑)

 

 

患者さんは素人さんですから、そういう不安を持ったとしても、まったく不思議はないです。

 

 

発熱する前の鍼治療の後、

 

「もしかするとこの後、発熱するかもしれないよ。」

 

と、伝えていなかった、こちらの手落ちとも言えるでしょう。

 

 

でも、鍼してばい菌が入ったとか、鍼して抵抗力、免疫力が下がってしまって感染症になったとか、その不安をぶつけられた場合に関しては、

 

冷静に、適正に対処、フォローするべきだと思います。

 

 

患者さんが術者に訴えているのは、不安であって、悪意や敵意ではないのです。

 

(そもそも悪意や敵意がある人が治療に来ません。万が一そういう輩が来たら、それは普通にお引き取り願うか、上手にスルーしましょう。(*‘∀‘))

 

 

まず、

 

「体温計上の発熱温度」

 

というものについては、もちろん参考にはしますが、それでもって東洋医学的に診断を考えたりすることはないです。

 

 

それはそれとして、発熱しながら、その患者さんが悪寒を感じているのか、悪風を感じているのか、悪熱を感じているのか、大小便はどうで、

 

食欲はどうで、発汗はどうで、体痛はどうで・・・、という詳細な情報が重要になります。

 

 

ですので、

 

「治療後に発熱した!!」

 

ときたら、上記のような全身状態その他の方は、治療後どのように変化したかを確認し、それを的確に、可能な範囲で分析し、その上で発言する必要があります。

 

 

治療後に発熱した=いい反応

 

治療後に発熱した=悪い反応

 

どちらも上記のように即断したら間違いです。

 

 

まず、発熱する前に自分がやった治療処置に関して、

 

「東洋医学的にどう診たてて、どのような処置をしたのか。」

 

を、キチッと理解できていること。

 

 

治療直後の変化の評価に対して、自信が持てていること。

 

(これが大前提です。これが出来ない人はそもそも外感病の治療とか、まだやっちゃダメです。)

 

 

また、治療直後に、患者さん自身が何か変わったことをしていないかを確認する、これも重要です。

 

(治療とは関係なく、治療後に新たに外邪を受けている場合もあるからです。)

 

 

また、高熱が出たため、慌てて近所の病院に行った、などという場合、どのような診断をされ、どのような処方が為されたかも必ず確認しましょう。

 

 

こういうことを総合的に判断し、この術後の発熱が心配することのないものなのか、自分の手に余るものなのか、ここを判断しないといけません。

 

 

特に小児の場合は、変化が速いので注意が必要です。

 

 

小児の外感病を治療するときには、一見軽症に見えても、必ずその日の診療時間終了時点、翌朝時点まで、経時的な変化を追いましょう。

 

 

毎回、東洋医学的にきちんと診たてて、適正な治療をしていれば、治療後の発熱は、悪化の可能性は低いことがほとんどだと思います。

 

 

東洋医学的には、体温計上の発熱は、邪気と正気の争いの結果、と考えることが多く、治療によって、外邪と激しく闘争できるだけ、正気が盛り返してきた結果、

 

起こった現象である、と考えることがほとんどです。

 

 

ただ、高熱が出れば、体感としてめちゃくちゃしんどいし、40度超えてきたら意識が朦朧としてきますので、その時点ですぐに診れないのであれば、

 

西洋薬で下げれるなら下げてしまった方が患者さんとしては楽な場合もあります。

 

 

また、検査で明らかに種類が同定できるような細菌感染等であれば、抗生剤等の処置の方が早い場合もあるかもしれません。

 

 

ここら辺は、現実問題を踏まえて、柔軟に対応するべきだと思います。

 

 

 

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皮膚科医に協力していただき、治療を進める

2017.07.19

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数年前から断続的に清明院に通っておられる患者さん。

 

 

これまで、痛風、頻尿、不眠、皮膚炎などなど、色々な症状を治療しては、うまくいくことで、信頼関係を構築してきました。

 

 

ある日、久々に手掌に皮膚炎が出た。

 

 

今回のものは、治療すると楽にはなるものの、症状が戻ってしまう。

 

 

ひどい時は痒みで眠れない時もある。

 

 

仕事が忙しいので、頻回には治療に来れない。

 

 

こんな時、皮膚科の塗布剤で上手に症状がコントロールできると、鍼灸サイド的にもやりやすい。

 

 

しかし、それを患者さんに伝えると、

 

「これまで、皮膚科では”アレルギーです。”ばかり言われて、ステロイドを含む色々な薬を試してきたけど、全然治らない。塗るとかえって悪化する。」

 

と、これまでかかってこられた皮膚科医に対する不信感を仰って、皮膚科を変えることに難色を示す。

 

 

そこで、私の方で色々と調べ、

 

「ここなら良さそうだ」

 

という皮膚科を紹介。

 

(もちろん、紹介状付きで。)

 

「鍼灸師が紹介状書いていいんですか?」  参照

 

 

西洋医学のドクターでも、ちゃんとした先生は、紹介状を付ければ、丁寧なお返事の手紙をくれます。

 

(まあ、そうでない先生も居るけどね。。。)

 

「鍼なんて効かねえよ!」   参照

 

 

お返事の手紙の処方と診断名を見て、

 

「なるほど!」

 

と納得。

 

 

どうやら、その患者さんがこれまでに使ってきた全ての塗布剤を調べて、それらと違う、しかも効果の挙がりそうなものを、

 

しかも使用法をじゃっかん工夫して、処方してくださったようです。

 

 

結果は、その患者さんの皮膚症状は、見事、劇的に改善しました。

 

 

それにより、患者さんが眠れるようになりました。

 

 

それにより、鍼の効きも良くなりました。

 

 

なぜなら、症状が軽減されたことで、患者さんの「心神」が安定し、不安感が除去されたからですね。

 

 

眠れるようになったことで、陰分の不足もマシになる。

 

(この時期、それは大変重要なことなんです。)

 

 

ですので当然ながら、気の動きはよくなるわけです。

 

精神科疾患と東洋医学   参照

 

 

・・・こういうのをどんどんやりたいね、正直、俺は。

 

 

西洋医学がお手上げのモノを鍼灸単独でバシッと治すのも、気分がいいしカッコいいけど、西洋医学と協力して、結果的にズバッと治すのも微笑ましい。

 

 

西洋医学が持っている、

 

「圧倒的標治力(とでもいうべきか)」

 

の力を借りた方がいいケースというのが、臨床現場には厳然とある。

 

 

要は治りゃいいワケで。

 

 

そのためにやっているワケで。

 

 

それが分かんねえやつとは、会話にならねえ。

 

 

 

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「代替医療批判」について考える

2017.07.14

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先日、小林麻央さんが亡くなられましたね。

 

 

あんなに若くて綺麗で才能もある人が、まだお子さんも小さいのに、あんなことになるなんて、とても不幸で、悲しいことです。

 

 

僕も仕事上、亡くなられる患者さんと接する機会は多いですが、何でこの人がこんなことに、と、不条理を感じることがよくあります。

 

 

・・・ところで最近、なんかやだなー、と個人的には思っていますが、彼女の死をきっかけに、一部のメディアで、

 

「代替医療批判」

 

みたいなものが行われているようですね。

 

 

こういうの、何年かに一回くらい、ありますね。

 

(川島なお美さんの時も、少しあったかな。。。)

 

 

小林麻央さんが亡くなった時、知り合いの鍼灸師の先生がFB上で、

 

「この件に関して、医師の先生方も一生懸命やった筈なんで、”鍼灸をやっていれば助かったのに”みたいなことを言う輩が、鍼灸師から出てこないことを祈る。」

 

とか発言されていましたが、逆に、

 

「代替医療なんかやっていたから、こんなことになったんだ!!」

 

ぐらいのことを、一部のマスコミや医師にガンガン言われていますな。(苦笑)

 

 

何年か前に『代替医療のトリック』という本が話題になりましたが、代替医療を批判する側の筆、論調は、非常に感情的で、厳しい言い方のように思えます。

 

(どうも本気でブッ潰したいみたいですね。)

 

 

『代替医療解剖』という解題版も出ているくらいですから、まあ売れているんでしょう。

 

 

実は僕も持っています。(苦笑)

 

 

僕は東洋医学が大好きですが、大好きであるだけに、その評価にはバイアスがどうしてもかかります。

 

 

僕の、東洋医学への評価というのは、甘くなりがちでしょう。

 

 

ですので、様々な立場からのご批判は、大いに傾聴するべきだと思っています。

 

(批判に全く耳を貸さない人間にはなりたくないし、おかしな批判には正当、冷静に反撃できる人間でありたいしね。)

 

 

まあ、代替医療否定派からは、鍼灸マッサージもカイロも整体も、ホメオパシーも気功もパワーストーンも、お札も祈祷も手翳しも何もかも、

 

全部一緒くたにして、

 

「代替療法のせいで命を奪われた!」

 

とか、

 

「代替療法のせいで標準治療を受ける機会を逃した!!」

 

とか、印象操作ともとれるような内容や、センセーショナル、扇情的な見出しで盛り上がっているようです。

 

(まあそうしないと売れない、読んでもらえないのでしょう。)

 

 

小林麻央さんの件に関しては、ご本人もご家族も、それに関して何もハッキリとしたことを述べていませんので、これは論評できません。

 

 

そもそも、そこは外野が騒ぐことではないと思います。

 

 

現代日本は、西洋医学が圧倒的マジョリティーであり、国家的な絶大なバックアップを受けて、全国の一等地の白い巨塔に、圧倒的物量と、

 

圧倒的マンパワーを誇っております。

 

(笑・・・正直うらやましいです。妬み嫉み☆)

 

 

その現代日本において、上記のような、圧倒的マイノリティー治療をやっている治療師の中に、批判、非難されるべき、詐欺師同然のことを言ったりやったりしている人物が、

 

残念ながらごく少数いるというのは、事実かもしれません。

 

 

患者さんの弱みや不安に付け込み、まったく効果のない治療を、「分かっていながら」押し売りしている輩ですね。

 

 

ただ、それはそれで、粛々と取り締まればいいこと。

 

(実際、たまに捕まっていますよね。)

 

 

一方で、逆に言えばそういう輩が跳梁跋扈できるくらい、かの白い巨塔で、症状や不安が改善しない患者さんがたくさんいるのも事実でしょう。

 

 

それを、上記のマイノリティーの中の、善良な治療師たちが解決している現実があることも事実でしょう。

 

 

確かに効果が見込めると、治療師自身が本気でそう思っている治療法を、その治療師なりに真剣に患者さんに勧めて、それを患者さんが納得、信頼して、

 

その治療師の治療にかかる、という判断自体は、その患者さんとその治療師の人生だし、その患者さんの体ですので、尊重してあげるべきなんじゃないでしょうか?

 

 

もしその「代替医療」の側の治療師が、西洋医学の標準治療を強引にやめさせたり、受ける機会を何らかの方法で奪ったりしたら、それは越権行為であり、

 

その結果起こった、症状悪化などの良くない事象については全責任を負うべきでしょうけども、そうでなく、その治療師自身の考えやスタンスを明確にして、

 

それに患者さんが納得してかかるなら、そこは誰であれ、不可触領域なんじゃないでしょうか??

 

 

そこに首を突っ込んで、全部一緒くたにして弾圧をかけるのは、それこそ、その患者さんや治療師の思想、行動の自由を奪う結果になりはしないでしょうか??

 

 

皆さんはどう思いますでしょうか・・・?

 

 

 

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鍼の、悪循環を斬る作用

2017.06.22

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清明院には、いわゆる「精神疾患」の病名をお持ちの患者さんがよくお見えになります。

 

 

うつ病、統合失調症、パニック障害などなど。

 

 

僕はまずは、そういう患者さん達に、

 

「不安感と身体症状」

 

がリンクしており、それが悪循環になっているということをよく理解していただくように努めています。

 

 

・・・で、それが理解していただけて、鍼をすると身体症状が改善し、不安感まで減少することが理解できると、グッとよくなります。

 

(時間と回数を要することが多いですが。)

 

 

ここに、どこまでもブレずに寄り添えるか、というのが、言わばコツじゃないかな、と、今では思います。

 

 

10年前には無理でした。

 

 

東洋医学にも、入院施設があればなあ、と思うこともあります。

 

 

 

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「病院の先生は嫌なことばっかり言う」

2017.03.15

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最近、蓮風先生が講義の中で、

 

「人間には心がある、そういうものに配慮した医学でないといけない。」

 

というところを非常に強調しておられます。

 

 

こないだの北辰会PVの中でも、最後の方で、

 

「人間をいかにとらまえるか、そこに西洋医学との違いがある。」

 

「術者が治療を楽しんでいないといけない、それが患者さんに伝わる。」

 

という発言もありました。

 

(一社)北辰会PVを紹介します。 参照

 

 

 

 

こないだ、清明院の患者さん(とある難病)の方がこんなことを仰いました。

 

「病院の先生はいつも嫌なことばっかり言う。せっかく体調が良くなってきても、でも数値がダメだから全然良くなっていないとか、

 

いつ何があってもおかしくないとか、こっちを不安にするようなことばかり言う。で、”とりあえず”と言って、強い薬を勧めてくる。」

 

と。

 

 

この患者さんだけでなく、こう仰る患者さんは、昔から多いです。

 

 

病院で、不安になるようなことを冷たく言われた、もう治らないと言われた、などなど。

 

 

・・・やっぱ医療者は、患者さんを勇気づけることはあっても、イタズラに不安がらせちゃいけないと思うんですよ。

 

 

あまり感情的になっても仕方ないけど、患者さんにこういうことを言わせてしまう病院の先生は、どういうつもりで言っているんでしょうかね。

 

 

確かに、大勢診ていれば、全くの他力本願で、自分の不養生や不摂生を棚に上げて、良くならないのを全部こっちのせいにしてくる、

 

ヤカラの様なような患者さんも、いないことはないです。(苦笑)

 

 

こっちも人間ですから、そういう患者さんに対しては腹も立ちます。

 

 

・・・でも、だからといって、いたずらに貶めることはないです。

 

 

これ以上無理だな、と思ったら、治療を断ればいいんです。

 

 

蓮風先生の発言にあるように、自分が楽しめないような治療は、断った方がお互いのためですな。

 

 

因みに、病院の担当医による、検査所見から考えうる、将来的なリスク、マイナス面の説明については、顔つきや態度も含めた、

 

「言い方」の問題でしかないと思っています。

 

 

楽しめてなかったら、「言い方」にまで配慮できないでしょう。

 

 

 

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あれから6年。

2017.03.11

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今日で、東日本大震災から6年になるんですね。

 

新宿ビル街騒然の地震!! 参照

 

 

月日が経つのは早いです。

 

 

あの日もちょうど、今日のような春の日差しのいい感じの日でした。

 

 

あの日の出来事は、あえてプラスに考えれば、日本人に改めて「防災」とか、「国家としてのエネルギー政策」とか

 

「日本人の矜持」とか、色々なことを考えさせるきっかけになったんじゃないかと思います。

 

 

しかしまあ、6年経った今でも、壊れた原発の中にすら入れないっていうね。。。

 

(ホントのホントに”アンダーコントロール”なのか??( ゚Д゚))

 

 

原発20キロ圏内の人は家にも戻れていないっていう。。。

 

(戻れる日が来るのか??( ゚Д゚))

 

 

あの日を境に、人生が大きく変わっちゃった人は少なくないでしょう。

 

 

・・・だからまだ、全然終わっていないんですよね。

 

 

でも、直接の被害がなかった多くの国民にとっては、当事者意識は薄いですから、どんどん忘れ去られていきますね。

 

 

こないだの熊本と言い、日本は、いつどこで大地震があってもおかしくない土地です。

 

 

ただそれを、ことさらに不安がってみたり、起こってしまったものについて、いつまでも嘆いていても始まらない。

 

 

冷静に備え、起こった際のリスクを最小化するしかないですね。

 

 

毎年3.11くらいは、そういうことを再考する日にしたいと思います。

 

 

 

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精神病は春先に悪化する?

2017.02.26

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清明院には、毎日、いわゆる「精神科疾患」の患者さんがお見えになります。

 

 

うつ病、統合失調症、パニック障害、摂食障害などなど。。。

 

 

病名はともかく、皆さん西洋医学の治療のみでは、なかなかコントロールしきれないと仰います。

 

 

こういった疾患をお持ちの患者さんが不安定になりやすい、なんてよく言われる時期の一つが「春先」です。

 

 

季節の変化の影響を、体が受けます。

 

 

・・・で、体の変化の影響を、精神が受けると。

 

 

分かりやすい話です。

 

 

東洋医学では、春先は、夏にかけて、自然界の陽気が徐々に盛んになる。

 

 

これに連動して、人体内の陽気も盛んになる。

 

 

気血が上に外に向かい始める。

 

 

ここで、もともと気血が上に偏っている人や、外(皮膚や粘膜)にこもっている人は、状態が悪化しやすい、というワケです。

 

 

また、春先は五臓の中の肝の臓胆の腑の気が盛んになりやすい。

 

 

・・・ということは、肝や胆がもともと機能亢進しているような人は、状態が悪化しやすい。

 

 

いわゆる精神病の患者さんというのは、気血が上に偏っており、肝胆が亢進している人が少なくない。

 

 

こういう人は悪化しやすい。

 

 

でも半面、これまで元気のなかった患者さんが、妙に元気になったりする場合もあります。

 

 

「季節の変化」による「体の生理的変化」が、その患者さん固有の「病理」に与えた影響、それらを冷静に斟酌して補瀉しないと、間違えます。

 

 

決めてかかってはだめだし、慎重に、冷静に進めないといけません。

 

 

 

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