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清明院の患者さんで、
「ポジティブになりたいんです。」
という主訴の人がいる。(笑)
・・・まあ、全力でお手伝いさせていただいています。
「ポジティブシンキング」というのは、病気と闘う上では重要。
「不安」と「症状」
「不安」と「症状」(その2) 参照
些細なことから、いちいちネガティブな思考に振り回されているようでは、治るものも治らなくなることが、実際にある。
また、もともとポジティブな人でも、病気自体がその人を不安にさせ、徐々に徐々にネガティブに傾いてしまうこともある。
ポジかネガか。
あるいは、そういった問題をかわし、ごまかすか。
病気の経過を大きく左右する、思考(考え方)の問題。
人生をも、大きく左右する、考え方の問題。
もし、自分は間違ってない、幸せだ、と、思いこみ、カン違い出来たら、そしてそのまま死ねたら、勝ち(幸せ)なんじゃなかろうか。
たとえ、体を患っていたとしても。
治らない、あるいは治りの悪い患者さんの多くは、
「治るはずがない」
という絶望的、あるいは投げやりな、ネガティブ思考に支配されてしまっていることが少なくない。
これは、こちらとしては励ましながら、根気良く治療するしかない。
〇
昔、ある患者さんが亡くなる寸前まで診させていただいたことがあった。
亡くなった後、その患者さんのご家族から、最後まで関わった主治医の先生やヘルパーさん達、みんなで集まって、
食事会に誘っていただいた。
その時、ご遺族の方から、
「医療って、最終的には、たとえ治っていなくても、それでもこの先生に最後まで診てもらいたいんだ、と言い切れる先生に出会えるかどうかだと思う。
そういう意味で、母は先生方、皆さんと出会えて幸せだったと思います。」
と仰っていただいたことがある。
治らない病気や、変え難い状況というものは「ある」。
でもそれをどうとらえるかは、その人次第だ。
「思い込み」と「カン違い」というと、いい意味で使われることはあまりないけど、それこそ、その人がどういう人生を生きるかのカギじゃないだろうか。
最後は、自分次第。
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ポジティブシンキング、大事ですね!
でも難しい・・・。
私も一般的に治らないとされている病気を治療してます。
(治らなくても、命には関わらないんですけどね。)
治療する、治そうとする行動自体がポジティブなことですよね。最初は、治るんじゃないかって希望を持って素直な気持ちで治療をしてました。でも順調にはいかなくて。
中盤は、治ると信じつつ、人生上手くいかないこともある、
少し「自分ががっかりする」準備をしながら治療しました。
やはり思い通りにはいかず、今、断念しつつあります。
治療が長引けば、負担も大きくなります。
負担が大きくても治療を続けることは、やがて病気を治すことにこだわる、病気が治らなければ報われない、そんなネガティブな感情を生むような気がします。
私だけでしょうか?
菜飯さん
コメント、ありがとうございます。
> やはり思い通りにはいかず、今、断念しつつあります。
> 治療が長引けば、負担も大きくなります。
> 負担が大きくても治療を続けることは、やがて病気を治すことにこだわる、病気が治らなければ報われない、そんなネガティブな感情を生むような気がします。
> 私だけでしょうか?
どういうご病気なのか存じませんが、治療で救われている部分よりも、負担の方が大きくなっているならば、一度中断してみてもいいのではないでしょうか。
やはり精神的、肉体的、経済的に無理のない状態でなければ、「治療を続ける」ということは大変なことだと思います。
もちろん医療者側としては、あきらめて欲しくはないけれども、一度中断してみるという選択肢があってもいいと思っています。
ご無理なさらぬよう。お大事に。
コメントの返信ありがとうございましたm(_ _)m
ある程度、病気を受け入れるのも大事ですね。少し意地になって治療をしていたので。頭を冷やしてみれば、今の自分は不幸ではないと分かるのに、あきらめない気持ちが、自分に意地を張らせていたのかもしれません。
ここ何年か、病気が治るのであれば、
いくらでも払う、いくらでも通う、
治療第一の生活だったので。
少し治療から離れて、他のことに目を向けようかと思います。
菜飯さん
> 少し治療から離れて、他のことに目を向けようかと思います。
そうですね、それもいいかもしれません。
いずれにせよ、良い方向に向かうことをお祈りします。
私も菜飯さんと同じような状況です。
命に関わる病気ではないですが、やはり辛いし治したい。治すことにものすごく執着していました。治したいと思うと、ある程度は執着してしまいます。治るなら、お金も時間も惜しまなかった。でも、治療が長引くと、経済的精神的負担は大きくなりました。数年治療してみて、治ることを信じるのは大事ですが、現実を受け入れるのも大事なのかなぁと思います。そういう意味では、先生の最近のブログはとても考えさせられるものがありました。歪みの美しさとか、自分の意識の持ちようとか。
くろねこさん
コメント、ありがとうございます。
> 数年治療してみて、治ることを信じるのは大事ですが、現実を受け入れるのも大事なのかなぁと思います。そういう意味では、先生の最近のブログはとても考えさせられるものがありました。歪みの美しさとか、自分の意識の持ちようとか。
僕も医療者側でありながら、毎日、そういうことを考えていますよ。(笑)
ただ僕たちは、治りたいという多くの患者さんの希望に対し、「東洋医学」という武器を持って最大限サポートし続ける、という立場です。
患者さんがあきらめてしまったり、投げやりになってしまうのは大変残念ですが、それでも前を向いて、患者さんの希望のために戦い続けるのが我々の仕事だと思っています。
[ポジティブになりたい]という主訴!すごくわかる気がします。私も、たまたま興味本位でお世話になりだした鍼灸治療で、精神面への効果が意外と大きい事に一番感心しました。
鬱にも対応できるのが納得です。
そして、私の場合、そう簡単には死ねないと思うので、どうせ生きるなら良く生きるために治療をと考えています。
実はとても生きるモチベーションが低かったのですが、あかの他人である治療家が「全力で生かそうとして下さる」ことが鍼を通して伝わってきて、ある意味身内よりも信頼できるようになり、この方に不義理な事や無念な思いをさせたくないと思うようになり自分を大切にしなければと思うようになりました。
技術や理屈以前に、治療家や患者の人間の気持ちって大事だと思います。
たつ吉さん
コメント、ありがとうございます。
> [ポジティブになりたい]という主訴!すごくわかる気がします。私も、たまたま興味本位でお世話になりだした鍼灸治療で、精神面への効果が意外と大きい事に一番感心しました。
> 鬱にも対応できるのが納得です。
そうですね。カラダが整うと、ココロも整ってきます。
> そして、私の場合、そう簡単には死ねないと思うので、どうせ生きるなら良く生きるために治療をと考えています。
はは(笑)なるほど。イイ心がけだと思います。
> 実はとても生きるモチベーションが低かったのですが、あかの他人である治療家が「全力で生かそうとして下さる」ことが鍼を通して伝わってきて、ある意味身内よりも信頼できるようになり、この方に不義理な事や無念な思いをさせたくないと思うようになり自分を大切にしなければと思うようになりました。
いい先生に巡り合えたようで、良かったですね。
> 技術や理屈以前に、治療家や患者の人間の気持ちって大事だと思います。
僕もそう思います。治療も最終的には人間対人間の関わりあいですから、双方がどういう気持ちでやっているか、ということが結果に大きく影響すると思います。
先生、こんにちは。
勉強でもおんなじです。生徒さんが、楽しい!先生好き!って通ってくれるようになれば、力は自ずとついてきます。そういうご家庭とは長くお付き合いさせて頂けます。逆に、楽しくない、通いたくない、先生嫌い!なんて思われたら、当然成績は上がらないし、やめてしまいます。。。
お互いが好きで楽しければ、信頼関係を築けていることになるのかな?私は先生のところに通うのが楽しいですよ。先生はどうですか、私の治療は楽しいですか?
こくごのせんせいさん
コメント、ありがとうございます。
> 私は先生のところに通うのが楽しいですよ。先生はどうですか、私の治療は楽しいですか?
はは(笑)御想像に、お任せします。(*^_^*)