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昔、誰かから言われた言葉。


「小さいことが出来ないやつに、デカイことなんか出来るワケない。」


最もミニマムな、自分の身の回りの人への気遣いとか、ちょっと気を付ければ出来るようなことが出来ない人には、

大きな仕事は出来ない、という話です。


聞いた当時は、へえ～、そんなもんかなあ、と思っていましたが、最近になって、よくこの言葉を思い出します。


ちょっとした気遣いとか、言われたことをきちんとやる、こういうことの一つ一つが出来る人と出来ない人とでは、その後が大きく変わってくるということが、

友人たちを見ていても、先輩や後輩を見ていても、最近よく分かってきました。


大きな仕事をしている人ほど、小さいことが出来る人なんだと思います。


かつて毛沢東という人が、『矛盾論』という本の中で、「主要矛盾」と「従属矛盾」ということを言いました。

「毛沢東」という人物（その２）　参照


まあ簡単に言うと、物事を解決するには、中心となる問題と、それに付随する細かい問題があり、主要な問題を崩せば、

従属する問題も崩せて、物事のスムーズな解決に繋がるよ、という話です。


問題を突き詰めていくと、中心となる、大きな主要矛盾というものにぶつかり、ここを変えないと、現状が大きくは変わらない、

ということに気付くところまでは、比較的誰でもよく行きますが、ここを動かせる人というのは、大きな視点が持てる人というよりは、

そこから派生している、細かな従属矛盾みたいな問題をこそ、キチッと確実に解決出来る人なんじゃないでしょうか。


やりたいことをやろうと思ったら、まず身の回りからコツコツと確実に、ということなんですな。


これも陰陽論なのかもしれません。



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