東洋医学 伝統鍼灸 清明院

お電話

03-6300-0763

10:00~21:00(完全予約制)

休診日:日曜(土曜、祝日の診療は18時迄)
〒151-0053東京都渋谷区代々木2-15-12クランツ南新宿601
初診・再診の御予約、予約の変更、
その他お問い合わせはこちら

総合と総体 9

2016.12.17

20161205_173027.jpg

 

 

 

**********************************************************************************************
      にほんブログ村 健康ブログ 鍼灸(はり・きゅう)へ
  ↑↑↑        ↑↑↑
この2つのバナーを、1日1回クリックに是非ご協力下さい!<m(__)m>

クリックしていただくと、ランキングポイントが上がります!!
**********************************************************************************************

 

 

これまでのお話

 

総合と総体 1

総合と総体 2

総合と総体 3

総合と総体 4

総合と総体 5

総合と総体 6

総合と総体 7

総合と総体 8   参照

 

 

 

◆「直感」と「直観」

 

 

東洋医学は西洋医学のように、やれレントゲンだ、MRIだ、CTだ、注射器だ、聴診器だと、検査にも治療にも、道具をほとんど使いません。

 

 

使うとすれば鍼灸と、湯液の方では動植物くらいなもんです。(笑)

 

 

当然ながら、単純に当時の科学技術の水準では、そういうもの(医療機器、検査機器)を作ることは出来なかったから、な訳ですが、ある意味、このセッティングがあったおかげで、

 

より高度で、確度の高い治療を行おうとする臨床現場において、医者側に、五感を中心とした「感覚」を研ぎ澄ますことを強要してきた面があります。

 

 

東洋医学の、直観的な全体像(総体)への把握というのは、「全体無媒介的な」把握の仕方であり、数値を診て分析したり、細部や内部の形体を可視化して分析したりするのに比べ、

 

ある意味では著しく高度であり、日本的な分かりやすい言い方で言えば、「職人芸」的だと思います。

 

 

そういう意味では、東洋医学、鍼灸治療は、職人の世界的な側面が大いにあります。

 

 

 

 

ところで、「直観」という字を使った時と、「直感」という字を使った時と、意味は違うのでしょうか。

 

 

「直観」という言葉は、平凡社の『哲学事典』にも、岩波の『哲学・思想事典』にも、哲学用語として解説されています。

 

(因みにこの二冊は、本格的に医学をやるなら必須です!)

 

 

それに対して、「直感」の方は、一般の国語辞典や日本語大辞典にも出ています。

 

 

まあ色々な説明があるようですが、「直観」の方は

 

推理を用いず、直接に対象を捉えることであり、瞬時にその全体や本質をとらえる哲学用語として用いる

 

んだそうで、

 

直接的に全体および本質をつかむ認識能力として、プラトンの「イデアの直観」以来、哲学上さまざまな形で高い位置が与えられてきた。(スピノザ、シェリング、ベルクソンなど)               

 

んだそうです。

 

スピノザという人物 2

ベルクソンの名言

ベルクソンという人

「プラトン」を含む記事 参照

 

 

それに対して「直感」の方は

 

感覚的に物事の真相を瞬時に感じとること。

 

だそうで、まあ意味は似ているんだけど、「直観」の方がより高次元の認識の仕方であり、「直感」の方は素人的なというか、より感覚的なもの、って感じで使われることが多いようですね。

 

 

確かに、論理的思考や推論という過程を経ずに、一瞬にして全体や本質を認識する力というのは、人間の能力の、非常に高度な部分だと思います。

 

(同時に動物的でもありますね。)

 

 

ですがそれを、ある程度一般化、大衆化、学問化して、皆で共有できる「理論」「体系」に落とし込まないと、みんな分からないんですね。

 

 

そうやって「医学」を作んないと、「医者」を量産することは出来ない訳です。

 

 

そうしないと、多くの病人を救えない訳です。

 

 

 

続く

 

 

 

読者の皆様、1日1回、こちらのバナーをそれぞれ1クリックお願いします!!

 

   にほんブログ村 健康ブログ 鍼灸(はり・きゅう)へ

 

清明院オフィシャルサイト

 

清明院スタッフブログ『清明なる日々』

 

 

 

 

関連記事: 総合と総体(東洋医学の哲学)

ブログ記事関連タグ

この記事に関するコメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です



:上の図のアルファベットと数字を、左のボックスに御記入ください。 (迷惑コメント対策ですので、お手数おかけしますがよろしくお願い致します。)

 RSSリーダーで購読する

ブログ内検索
おすすめ記事一覧
カテゴリー
最近の投稿