東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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総合と総体 3

2016.12.11

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これまでのお話

 

総合と総体 1

総合と総体 2   参照

 

 

 

前回、東洋医学と西洋医学とでは、そもそもの自然や人間に対する見方考え方が違う、というお話をしました。

 

 

「そもそも」が違うから、東洋医学の場合は人間の体を考える時に「五臓六腑」とか「十二経絡」なんていう、西洋医学的な人体には「ない」存在、概念が設定されるのです。

 

 

・・・で、中国では3000年前からその考えでやってるし、日本でも、その考え方が6世紀以前に仏教とともに大陸から伝来し、以降、江戸末期まではその考え方でやっていた、という訳です。

 

 

ところが、江戸時代に、西洋(オランダ)から蘭学が伝来し、徐々に日本国内に西洋医学の考え方、やり方が広まり、徐々に東洋医学の考え方に懐疑的な医師も増えてきました。

 

 

そして、時代が流れていく中で、明治維新を機に、「近代化」という名の西洋化によって、ほとんど西洋医学一辺倒の医療体制に変化した日本の中で、昭和初期、

 

「古典に還れ」

 

と号令(実際にそう仰ったわけではないとか)をかけた柳谷素霊先生たちを中心として、東洋医学(とりわけ古典的、伝統的な考え方に基づく鍼灸医学)の復興運動が起こってきました。

 

(因みにややこしいので、ここでは語らないけど、漢方の方は漢方の方で、また別の動きがありました。)

 

 

しかしその動きも、1945年の敗戦後、GHQの「鍼灸禁止令」と言ってもいいような政策によって、さらに追い打ちをかけられます。

 

 

そして、昭和20年代、日本が占領下から主権を回復した昭和27年に、表立って「経絡否定論」を唱える人物が現れました。

 

(それもかなり強い口調で(笑))

 

 

それが1952年(昭和27年)、今でもある『医道の日本』という業界誌上で、米山博久という人物がぶち上げた「経絡否定論」です。

 

医道の日本社 公式ページの中でも紹介されています→こちら 

 

(因みに、実は『医道の日本』誌のルーツは柳谷先生にあるということは、以前書きました。柳谷素霊という人物 参照)

 

 

まあ、この論考をよく読むと、米山先生の真意は、経絡肯定論者を排斥、攻撃することが目的なのではなくて、鍼灸師が、国民の医療として鍼灸医術の市民権を得ていこうとするなら、

 

もっと客観性、一般性を意識するように、と、過激な手法で訴えた、とも読めます。

 

 

事実、米山先生はその後、西洋医学の限界性も強く訴えているようです。

 

 

まあともかく、この論文の中で、

 

「脈などを診て、大真面目に診断している人の気が知れない。」

 

とまで言ってのけ、当時、日本東洋医学会の創立メンバーの一人であった龍野一雄先生と激しく対立しました。

 

 

この問題に関連して、蓮風先生もいつだったか、

 

「”経絡や経穴なんてない、だからそれを基に診断治療している鍼灸師なんて、全員インチキだ!”という主張をする人間が出てきても面白い。(笑)」

 

と、仰っていたことがありました。

 

 

何でもそうだけど、極端な発言をした方が、良きにつけ悪きにつけ、賛否両論を巻き起こして、盛り上がるんだよね。

 

 

最近でも、トランプさんの色々な問題発言が話題になってたけど、ああやって暴言吐くと、それに関して論争が巻き起こって、そこから話が前に進む場合があるのですね。

 

(めんどくさいから、当事者にはなりたくないけど。笑)

 

 

 

続く

 

 

 

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