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先日告知したように、11.27に、北辰会で喋ります!!
今、その内容の細かい部分を詰めている作業中です。
3時間ももらって、対外的に喋るんだから、せっかくなんで、永久保存版の講義にしようと思っています。
(数年前から、北辰会の講義は年に数回しかないので、毎回そういう気持ちでやっています。)
〇
ところで北辰会では、中医学の言う「病因病機」のことを「病因病理」と呼んでいます。
(これらは、いわば疾病のメカニズムみたいなもんです)
これに関して、「機」と「理」の、字義の違いに触れつつ、こないだ述べました。
「理」の意味 5 参照
要約すると、結局、なぜ北辰会方式では「病因病理」と呼ぶのか、明確な回答は先輩に聞いてもなかなか得られず、
「どっちでもエエんちゃう??」
とか言われて、
「だったら中医学の教科書に合わせて、病因病機と言った方が良いんじゃないすか!?」
と思ったりして、ハッキリしないイライラ感みたいなものがありましたが、色々とまとめていると、やっぱり「病因病機」という呼称よりも、
北辰会方式では「病因病理」という呼称の方がいい気がしている、という話をしました。
「病機」というのは読んで字のごとく「病の機序」であり、病のメカニズムのことです。
(肝鬱気滞→脹痛、みたいなね。)
それに対して「病理」というのは、先日書いたように「ある病機の、生理面も含めた、理論的根拠」という意味に解します。
(肝鬱気滞を緩めんがための生理的欲求として、甘いものや酒を過食過飲したら、結果として胃熱が生じた、みたいなね。)
こういう風に、ある症状の背景にある「生理的な欲求」についてまで考えることで、各病機の標本主従が明確になり、病の全体像の「本質中の本質」が把握しやすいのではないか、と考えています。
具体的に言うと、精神的なストレスの過剰から気機が鬱滞し、肝の臓の病変を起こし(病因→病機)、それを緩めんがために甘いものを過食(病機→生理)した結果、
二次的に脾の臓や胃の腑の病変を起こした(病因→病機)という患者がいた場合、肝の病機と脾胃の病機の標本を考えると、本は肝、となります。
ここで、病因病機のみしか意識しなければ、この症例における時系列的、理論的な標本の判断が難しくなります。
そして、それが分析出来た上で、四診によって現時点、治療時点における各病機の標本主従を明確にして「証」を弁出して、養生指導も欠かさずに、治療を進めていくのです。
そうすると、治療の結果、何が動いて、何が動いてないかが分かります。
因みに、例えば上記のケースで、病因病理の上では「本は肝」であっても、初診時の状況(主訴その他の状況)によっては、「急則治標」で胃の熱から叩く、
とかいうケースもあり得るワケです。
やれ弁証論治派、といっても、ここまで理路整然とやっているところもなかなかないと思いますけどね。
11.27は、イヤというほどこういう話をしてやるうー!!(=゚ω゚)ノ
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