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これまでのお話・・・
「理」の意味 3 参照
◆「理」の意味から見る”病因病理”
ここまで、「理」という言葉の意味をあれやこれやと考えてきました。
多義的で、古代中国のあらゆる思想哲学において重視されてきた言葉であることが分かったと思います。
〇
話しを最初に戻すと、東洋医学的な病のメカニズムのことを、北辰会では「病因病理」といい、症例を内外で発表する際には、その「病因病理」を、
わざわざチャート図にして添付し、発表するようにしています。
これは、文字でゴチャゴチャ書くよりも、チャート図にすればスッキリと一目瞭然だからです。
症例によっては、非常に複雑怪奇になる東洋医学的な病理パターンを、ペライチの紙に見取り図的に図示して、スッキリとまとめることが出来るかどうか、
これは非常に「論理的思考」や「その症例に対する理解度」が問われるところです。
まさに、「病の東洋医学的な設計図」として、「病因病理チャート図」を使っているわけです。
これが、一症例一症例、頭の中に的確に描ける人ほど、論理的でシャープな弁証論治が出来る人、ということになります。
(まあ忘れちゃいけないこととして、それプラス「技術力」「人間性」ということになる訳ですが。)
ホンモノの臨床は、理論偏重でもイケない、技術偏重でもイケない、まさに「学・術」両面のバランスの取れたものであることが理想です。
(それでも、現実は術者の個性によって、理論偏重になったり、技術偏重になったりするものですがネ。。。)
さて前回まで、東洋哲学における「理」の意味をツラツラ書いて来ましたが、この意味からすれば、”病因病理”という言い方は、
「病の原因と、病の普遍的な筋道、法則、道理」
となります。
では、現代中医学の言う、”病因病機”という言い方の場合はどうなんでしょう。
違いは何なんでしょう。
次回からは「機」の意味を考えて、「理」と比較してみたいと思います。
続く
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