東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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補瀉 21

2016.03.02

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これまでのお話・・・

 

 

補瀉 1 補瀉の定義と『黄帝内経素問』離合真邪論(27)の補法 

補瀉 2 『黄帝内経素問』調経論(62)の補法

補瀉 3 『黄帝内経霊枢』終始萹(9)の補法

補瀉 4 『黄帝内経霊枢』官能萹(7)の補法

補瀉 5 『黄帝内経霊枢』邪客萹(71)の補法

補瀉 6 『黄帝内経霊枢』小鍼解篇(3)の補法

補瀉 7 『黄帝内経霊枢』邪気蔵府病形篇(4)の補法

補瀉 8  『黄帝内経素問』刺志論(53)の補法

補瀉 9  『黄帝内経霊枢』終始萹(9)の瀉法

補瀉 10 『黄帝内経霊枢』小鍼解萹(3)の瀉法

補瀉 11 『黄帝内経素問』八正神明論(26)の瀉法

補瀉 12 『黄帝内経素問』調経論(62)の瀉法

補瀉 13 『黄帝内経素問』刺志論(53)の瀉法

補瀉 14 『黄帝内経素問』離合真邪論(27)の瀉法

補瀉 15 『黄帝内経』の補法まとめ

補瀉 16 『黄帝内経』の瀉法まとめ

補瀉 17 『難経』71難における補瀉

補瀉 18 『難経』76難における補瀉

補瀉 19 『難経』76難における補瀉の続き

補瀉 20 『難経』78難における補瀉         参照

 

 

 

では続きいきます!!

 

 

◆『難経』79難における補瀉

 

 

79難に、

 

「所謂實之與虚者.牢濡之意也.氣來實牢者爲得.濡虚者爲失.故曰若得若失也.」

 

とあります。

 

 

訳しますと、

 

「補法がうまくいくと、鍼先が堅くて充実した感じになります。瀉法がうまくいくと、鍼先が軟弱で虚ろな感じになります。

 

だから気を得るとか失うとかいう言い方をするのです。」

 

となります。

 

 

ここでは、これまでにも出てきた「迎随の補瀉」や、難経の中では非常に有名な「母子の補瀉」についても書かれていますが、

 

僕が思う重要な部分はそこではなく、上記の通りです。

 

 

「迎隨」と言ったら、何も考えず流注に沿わせたり逆らったりするとか、「母子」と言ったら経穴の反応も診ずに、決まった経穴に機械的、マニュアル的に鍼をして満足する輩が増えてしまうのは、

 

上記のような基本的な部分を軽んじるからだと思っています。

 

(因みに迎隨については72難、母子については69難にも出てきます。)

 

 

何度も言うように、正気を集めるのが補法、邪気を散らすのが瀉法です。

 

 

理論に基づきつつも、刺鍼の際はその感覚を重視するべきです。

 

 

 

続く

 

 

 

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