東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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補瀉 10

2016.02.17

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これまでのお話・・・

 

補瀉 1

補瀉 2

補瀉 3

補瀉 4

補瀉 5

補瀉 6

補瀉 7

補瀉 8

補瀉 9 参照

 

 

 

では続きいきます!!

 

 

 

◆『黄帝内経霊枢』小鍼解萹(3)における瀉法

 

 

ここは、霊枢の1篇目である『九鍼十二原(1)』を補足した内容が書かれているのですが、その中に、

 

疾而徐則虚者、言疾内而徐出也。」

 

とあります。

 

 

訳しますと、

 

「素早く鍼を入れて、ゆっくりと鍼を出せば瀉法になるよ

 

となります。

 

 

これまでにも出てきた、

 

「徐疾の補瀉」

 

ですね。

 

 

 瀉法する時は邪気を狙って一気に刺入し、それっをキッチリ捕まえたまま、ゆっくりと抜く。

 

 

 これまた、実に緊張感のある治療術です。

 

 

因みに、一時的な気血の乱れとその治療について書かれた、『黄帝内経霊枢』五乱萹(34)』には、

 

「徐入徐出、謂之導気。」

 

とあり、訳しますと、

 

「ゆっくり鍼を入れてゆっくり出すことを導気と言って、気の流れを調える時に用いる。」 

 

となります。

 

 

鍼を動かすスピードを微妙に操作することによって、補瀉を刺し分けることが出来るのです。

 

 

 

続く

 

 

 

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