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今日は、縁あって、とある業界誌さんが私に会いに来ました。


光栄なことです。


色々と、私の経歴やら何やらを聞いて行かれましたが、印象的だったのは、

「こういう、古典的な鍼灸治療で成功するのって、一部の天才にしか無理なんじゃないでしょうか。」

という質問。


申し訳ないけど、この認識は違います。


鍼灸は、その歴史の中で、特に近代、日本においても中国においても、その存続を危ぶまれたことがありました。


そんなとき、いわゆる「名人」という存在が、鍼灸の存続に一役買った事実はありますが、そういう名人しか、鍼灸では病が治せないかというと、

そんなことありません。


僕は、このブログで何度も書いているように、ただの凡人です。


何の特殊能力も持ち合わせていません。


スキーがうまいぐらいです。（笑）


それでも、東洋医学を一から真剣に、これまで約15年かけて勉強し、実践し、経験を積み、今ではまだまだではあるけれども、

それなりに治せるようになってきた、支持してくれる患者さんが増えてきた、ということは間違いなく言えると思います。


これは、僕が天才だったからではなく、努力したからだと思っています。


睡眠時間を割いて勉強し、24時間体制で患者さんを診、学生時代から無料で友人も、友人の友人も”練習”と称して治療し、

毎日毎日、繰り返し「病人に」鍼をできる機会を、自分で作ったからだと思っています。


そうやって努力する人にとっては、普通に治せるようになるようなセッティングになっているんですよ、東洋医学は。


だから、誰にでも出来ます。


真剣に努力さえすれば。


・・・あとまあ、個人的に、誰かを評するときに、「天才」と言ってしまうのは、その人の「努力」の部分を軽んじてるような気がして、

あまり好きではないのですよ、僕は。



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