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これまでのお話・・・
補瀉 2 参照
では続きいきます!!
◆『黄帝内経霊枢』終始萹(9)における補法
ここには、
「陽受気于四末、陰受気于五蔵。故写者迎之、補者随之。知迎知随、気可令和。」
とあります。
訳しますと、
「陽は気を四肢末端から受けます。陰は気を五臓から受けます。だから瀉する者はこれを迎え、補する者はこれに随うのです。
この方法が分かれば気の流れを整えることが出来ます!!」
と言っております。
また、
「一方虚、浅刺之、以養其脈、疾按其痏、無使邪気得入。邪気来也緊而疾。穀気来也徐而和。」
ともあります。
これも訳しますと、
「虚している場合は浅く刺し、経脈を養います。素早く鍼の後を押さえて、気を漏らさないように、邪気が入らないようにします。
邪気が来るときは堅くて早く、緊張感があり、正気が来るときはゆっくりと和やかに来ます。」
となります。
ここでは、これまでと違って、有名な「補瀉迎隨(ほしゃげいずい)」というキーワードが出てきます。
鍼灸学校なんかでは、
補法の場合は、経絡の流注の方向に沿わせて鍼を打つのが「随」、
瀉法の場合は経絡の流注の流れに逆らって打つのが「迎」
なんて教わりました。
僕は個人的には、この終始篇の記載が、そうは読めません。
病体における気の動きって、流注に応じて機械的に決まるような、そんな単純なものじゃない気がします。
僕的な補瀉迎隨とは、要はその場その時の患者さんの正気の動きに対して、上手に”随う”、”随わせる”のが補法、
その場その時の患者さんの邪気の動きを上手に”迎える”、”迎え撃つ”のが瀉法、だと思っています。
またここでは、「浅く打つ」ということも補法の重要なやり方であることを提示しています。
これも意味が深いように思いますが、まあ後ほど語りましょう。
ともかくここでは、迎随の補瀉と、深浅の補瀉が説かれているわけです。
続く
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