東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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補瀉 2

2016.02.07

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前回のお話

 

補瀉 1 参照

 

 

では続きいきます!!

 

 

◆『黄帝内経素問』調経論(62)における補法

 

 

ここには、

 

「神不足者、視其虚絡、按而致之、刺而利之、無出其血、無泄其気、以通其経、神気乃平。」

 

とあります。

 

訳しますと、

 

「神気が不足している患者には、経絡の虚を診て、そこを揉んだり鍼したりして気を流し、気を通じさせ、神気を回復させるべきです。

 

この時、出血させたり、気を漏らしてしまってはいけません。」

 

とのことです。

 

また、

 

「持鍼勿置、以定其意、候呼内鍼、気出鍼入、鍼空四塞、精無従去。方実而疾出鍼、気入鍼出、熱不得還。

 

閉塞其門、邪気布散、精気乃得存。動気候時、近気不失、遠気乃来。是謂追之。」

 

ともあり、これも訳しますと、

 

「鍼をもって放置せず、まず自分の気持ちをよく落ち着けて、患者の呼気の時に刺入します。つまり、呼気の時に生じる虚に乗じて鍼を刺入するのです。

 

こうすると、鍼とその周囲がしっかりと密着し、気が漏れることがありません。そして気が流れてきたらすぐに、吸気時に、

 

鍼を抜いて、鍼の穴を閉じます。」

 

と、あります。

 

 

ここでも、離合真邪論と同じく、呼吸と開闔によってなされる補法ついて、述べられています。

 

 

補法をしたいときに、吸気に刺すべきか、呼気に刺すべきか、離合真邪論と調経論で解釈が分かれているようにも読めますが、

 

息を吐ききった時に刺入し、吸気時に鍼を進め、吸気時に抜鍼する、こう考えるのが普通ではないでしょうか。

 

 

天空の気(清気)が体内に入ってくるときに、鍼でもって、気が虚ろな経穴に全身(全宇宙といってもいい)の気を誘導し、結果的にその経穴に正気を満たし、

 

結果的に経絡の気の流れを正常たらしめ、結果的に五臓六腑の働きを賦活化するのが補法です。

 

 

 

続く

 

 

 

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