東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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『東洋医学概論』新教科書

2015.12.18

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一般の方は全く御存知ないでしょうけども、実は全国の鍼灸学校で使われている『東洋医学概論』という、東洋医学の基礎理論部分の教科書が、

 

今年度から新しいものに代わっています。

 

 

かつて私が東洋鍼灸専門学校で教えていた科目である『東洋医学臨床論 鍼灸編』という、少し実践的な内容の教科書も、『東洋医学臨床論 按摩編』と合わせて、

 

数年後には新しく改訂されるそうです。

 

 

学生にとって知識の一番の拠り所となる教科書が変わるというのは、大きな問題です。

 

 

要はこの教科書に書かれていることが、日本の鍼灸医学教育のスタンダードになる訳です。

 

 

これが、どのように改訂されるのかと言うと、用語も理論も”現代中医学”の内容を中心にまとめ直されているそうです。

 

 

このブログでも、過去にこの”現代中医学”というものがいかなるものか語ってきました。

 

カテゴリ 中医学 参照

 

 

”現代中医学”は、もはや世界中の東洋医学教育のスタンダードとなっています。

 

 

・・・まあね、日本では明治政府の西洋化政策、富国強兵政策によって漢方医学は廃止路線の道をたどり、さらに戦後、GHQによって再び廃止路線を決定づけられ、

 

まさに存続の危機にさらされながらも、現場の先生たちの必死の頑張りによって、

 

どうにかこうにか存続してきた、というのが、日本の東洋医学の悲しき近代史ですから、戦後70年も経った現代に至って、世界中の医療従事者と患者さんを納得させること出来うる可能性の高い、

 

東洋医学の理論と用語となると、日本国内にはなかなかコンセンサスの得られるものはなく、新中国(中華人民共和国)が国を挙げてまとめた”現代中医学”を採用、利用するのが、

 

グローバルスタンダードに合わせるという意味で、最も正しいと「私は」思っています。

 

 

もちろん、徹頭徹尾中国の模倣で終わるのではなく、まずはここをキチッとベースにして、その上に、日本の鍼灸医学、漢方医学の独自性、

 

オリジナリティー、良さを表現すればいいんだと思います。

 

 

実はこのことは、蓮風先生が今から40年も前に叫んでおられたことです。。。

 

 

 

なんか長くなったんで続く。

 

 

 

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