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昨日、「三陰三陽」という考え方 1という記事を書きました。
早速、続きいきます。
まずは前回の復習から。
我々にとって欠かせない「経絡」なるものは、脾胃のある中焦から始まって全身を一周し、再び中焦から全身を巡ります。
このように、全身をくまなく巡って、全身に気をスムーズに行き渡らせる機構が「経絡」です。
そして、その「経絡」は、通過する場所によって関連の深い臓腑があり、臓腑別に、全部で12の名前があります。
それを「十二経絡」と言いました。
そして、その「十二経絡」も、陰陽に分けられています。
その分け方を「三陰三陽」と言い、他の東洋思想、東洋哲学にはない、医学分野独特の分け方(※)なのです。
(深い意味がありそうですねえ。)
※因みに、三陰三陽学説が東洋医学独特の考え方である、という論は、私の鍼灸学生時代の恩師でもある、松本弘巳先生の『鍼灸臨床のための素問・霊枢医学』の記載を参考にさせていただいています。
・・・とまあ、ここまでが前回の復習。
で、その分け方はどうかというと、
「3つの陽の経絡と、3つの陰の経絡があり、合わせて6つの経絡が、それぞれ手と足にある、だから手に6、足に6、6✕2で12経絡」
というセッティングになっています。
手足も陰陽ですから、12の経絡をまずは大きく手足に6つずつ分け、さらに手の中にも陰陽、足の中にも陰陽、と分け、さらにさらに陰を3つ、陽を3つに分けた訳です
ですので、手に三陰三陽の六経絡、足に三陰三陽の六経絡、合わせて十二経絡、というわけです。
ここでいう陽の経絡というのは、五臓六腑の「六腑」の方と関わる経絡です。
陰の経絡というのは五臓六腑の「五臓」の方と関わる経絡です。
因みに五臓だと数が合わないですが、肝心脾肺腎に、心の臓のガードマンである心包の臓を入れたら六臓ですね。
心の臓と心包の臓は働きの上でニコイチ、という話は以前しました。
心包・三焦 参照
このように、手に6つの経絡、足に6つの経絡、そしてそれらは三陰三陽、半分に分けられ、人体に左右対称に存在する。
総じて、陽の経絡は体の後外側、陰の経絡は前内側に配置されています。
このように考えられているのが、われわれ鍼灸師がこの上なく重視する、「経絡」の主な系統です。
では、もう少し詳しく考えていきます。
続く
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