『てんじんさん』

2009.12.04

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今日は、このブログをお読みになって下さっている方に、おススメのマンガを紹介します(*^^)v

タイトルは「てんじんさん（全３巻）」です！

これまでにチラホラ書いてきた、「東洋医学不遇の時代」である明治時代に居た、（おそらく架空の）天才鍼灸師のお話で、

２００３年の文化庁メディア芸術祭で優秀賞を受賞した作品です。

（↓以下贈賞理由）

西洋医学が近代医療ともてはやされた明治時代を舞台に、天才鍼灸師・天人（てんじん）の活躍が描かれている。

現在、医療界をテーマにした作品が多く描かれている中、単なる医療漫画ではなく、混迷する明治時代に暮らす庶民の生き様と医療への不信や期待を巧みに描いている。

地味な鍼灸の世界だけに一見古臭い感がするが、作画資料も少ない中、テンポよくまとめ上げられた心ある医者漫画といえる。

・・・実は、こないだの「おススメ本！」に挙げた４冊は、

「難しそうで読む気がしないよ～(+_+)」

とおっしゃった患者さんがいらしたので、そいじゃあそういう人の為になんかいいマンガでもないかな～、と思ってたら、

ちょうど先輩から「てんじんさん」て知ってる？というメールが来まして、知らなかったんで早速注文して読んでみたら、なかなか面白い！

・・・なので、おススメします。（笑）

まあ日本中が、悪く言うと急速に「西洋かぶれ」し始めていた明治時代は、東洋医学を取り巻く環境は現代よりも全然キツかったはずです。

しかしそんな中でも、てんじんさんのように、確かな東洋医学を実践していた先生は必ず日本の中にいたはずです。

このマンガの中にも、高飛車な西洋医や、留学帰りのこれまた高飛車なお嬢様や、鍼灸やっても食えない苦労から、

劇薬に頼って無理やり患者を集める漢方医などを、鍼１本でピシャッと黙らせる、カッコいい「てんじん先生」の姿が描かれています。

細かい治療に関する部分なんかは、僕なんかから見ると「それはどうかな～」と思える部分もないではありませんが、

東洋医学がれっきとした医学であり、東西の医学を比較してもまったく劣らない医学であることは良く分かるんじゃないかと思います。

「要は治りゃあいいんだ！！」

というてんじん先生の力強い言葉が、こころに響きます。

以下のサイトから購入することが出来ますので、興味のある方は是非どうぞ！

http://www.ebookjapan.jp/ebj/title.asp?titleid=12948

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