東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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”ホスピタリティ”とは何ぞや?

2010.08.22

おととい、僕も副院長も教員養成課程でお世話になった、大田区大森にある、東京衛生学園の3年生の学生さん2名が、「卒論作成」のためのインタビューがしたい、

 

ということで、1時間ばかり、清明院にお見えになりました。

 



なんでも、「ホスピタリティ」なるものを、実際の現場の臨床家がどのように実践してるか、を調査しておられるそうです。

 


実は、コレについては以前、その学生さんから送られてきたアンケートに答えてあったんですが、それを踏まえて、さらにそのアンケートの内容を詳しく聞きたい、

とのことで、今回やってこられました。

 


・・・事前に電話での、

「インタビューを受けてもらえるか?」

との問いに、正直、清明院はそんなたいそうなことはやってないにもかかわらず、

「イイですよ~♪」

と、快諾しちゃいました。(笑)

 


なんか会話を、ICレコーダーで録られながら喋るのって、「取り調べ」みたいで緊張するね・・・。

(別にやましいことはないんだがネ。)

 


・・・ところで、「ホスピタリティ」って言葉、皆さんご存知でしょうか?

 


僕は最初、情けない話、”あー、なんかそれ、聞いたことあるなあー”程度でした・・・。

 


知らない方は
こちら参照(yahoo辞書)

 


・・・ま、要するに「おもてなし」ということらしいです。

 


そいでまあ、学生さんとしては面白くなかったかも知れないけど、コレは正直、僕の場合は一語で終了です。

「最大限、患者さんのために”治そう”と努力すること。」

僕はこれこそが最大の「おもてなし」だと考えています。これは僕が鍼を持った最初から一貫してそうです。

 



だから、僕はもしこの「鍼灸」というものが、僕自身の最大限の努力に応えてくれないようなものであれば、スッパリ足を洗おう、と思ってきました。

 


でもちゃんと「鍼灸」はそれに応えてくれるから、今日までやってこれた訳です。

 


”患者さん”というのは、何か症状を抱えて、色々あって、困った挙句に、ようやっと僕のところに相談しに見える訳です。

 


いつも言うように、残念ながら現代日本の国民の認識的には、何か症状があった場合に、「鍼灸治療」が第一選択肢になることは、圧倒的に少ないのが現状です。

 


ですから、病院に行って保険証出して薬もらっても、なかなかよくならない、あるいは悪化している、という患者さんが、

「ワラをもつかむ」

あるいは、

「半信半疑」

というようなお顔で、清明院には多く見えます。

 


我々に出来る、そういう人に対する最大の「おもてなし」は何か、と考えたら、待合室でコーヒーを出すことよりも、”患者さま”とお呼びして、VIP待遇することよりも、

「とにかく自分の持てる東洋医学の最大限を尽くして、何とかしようと最大限の誠意を見せる、努力する」

ということではないでしょうか。

 


・・・と言っても、上記のような、いわゆる「サービス的」なおもてなしも、まったくの無意味とも思っていませんが、清明院は基本的に僕一人での診療なので、

「物理的に無理」

というのもある、・・・かな。(笑)

 



・・・ま、それぞれが、患者さんのために、一生懸命やれることをやったら、いいと思います!

 


僕らのやることなすことにジャッジを下すのは「患者さん」なんですから。

 

 



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