「名人になりたい」という鍼灸学生

2015.02.05

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こないだ、学生に対する「おテスト」が終わった。

「おテスト」迫る！　参照

昼間部の学生も夜間部の学生も、皆さん非常にいい成績で、ちょっと簡単すぎたかと、反省したぐらいです。（苦笑）

いつも出すんですが、テストの最後の問題に、一問、サービス問題として、

”あなたは将来、どのような鍼灸師になりたいですか？”

という問題を出しています。

4択で、選択肢は

１．難病をも治す、名人的鍼灸師

２．地域密着型の、ホームドクター的鍼灸師

３．多角経営をこなす、セレブ鍼灸師

４．考え中

としています。

いつもなんですが、学生さんの答えは２．が最も多く、３．が最も少ない。

１．と４．は大体10人に一人、といった感じ。

１．を選んだ人に待っているのは、恐ろしいほどのイバラの道です。（苦笑）

脱落者、あるいはカン違い人間が99.9％以上でしょう。

しかし大変、やりがいのある道です。

２．を選んだ人というのは、パッと聞きはいいようですが、実はビジョンがあいまいな人も多いでしょう。

そのまま、自分なりの「ホームドクター的鍼灸師像」がキチッと総論から各論まで、明確に出来ずに、数年、数十年、漫然と経ってしまうと、

色々な意味で危ないでしょう。

３．を選んだ人というのは、まあ正直、お金儲けのことをあまりよく知らない人なんじゃないかと思いますね。（苦笑）

あるいは、その人が設定している”セレブ”のレベルの問題か。。。

４．の人はー、ちょっとまあ・・・、厳しく言えば論外です。

すでに鍼灸学校に来てんだから、しかもそれでもう何年か経ったわけだから、まずそこを明確にすることを、第一にやるべきじゃないかと思います。

そこに、本気に、必死に、なるべきだと思います。

（まあ、実際は何かあっても、言いたくないのかもしれませんが）

〇

因みに、僕は学生時代から一貫して、この問いに対しては迷わず１．でしたねえ。

今でもそうです。

痛い痛いイバラの道を、どうにかこうにか、ヘタヘタと歩いています。（笑）

まあ10人に一人ということは、30人教室で3人くらい、いわゆる名人を志向する人がいるワケだけど、その中で、本当にそのイバラの道を歩き続けられる人、

となれば、その割合は恐ろしく減るでしょうね。

そこからさらに、それを自分なりに実現し、自他ともに認める名人になれるのは、数千万（数億、数兆）分の一ぐらいでしょうか。

（何をもって名人というか、によるけど）

〇

今、僕が教えている学生さんは、一体全体、何を志向しているのか、このあたりを、教壇に立つ場合、重々意識しなくてはならない。

今、その学生さんは、どこに向かっている途中の、一場面なのか。

それに対して、僕に何が出来るのか。

ここら辺がトンチンカンなら、教員やる意味なんて、僕的にはない。

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