東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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「問診」の重要性

2010.10.28

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今日、初診の患者さんから問われました。

 


問診中に、

「先生、それって何か今回の症状と関係があるんでしょうか?」

・・・今日の患者さんは、別に怒ってる風ではなく、本当に不思議、という感じで聞いてこられました。

 


これはある意味、当然の疑問だと思います。

 


患者さんの中には、

「何でそんなことまで答えなきゃいかんのだ!」

という感じで、ちょっと怒った風に聞いて来られる時もあります。

 


まあー、この問いにはいつも通り、僕は即答で、

「もちろん関係あります。」

と、お答えし、その理由を説明するようにしています。

 

(まあ、問われた時点で後手であり、本当はそう問われる前にこちらから説明していないといけないわけですが (^^;)

 


東洋医学における問診では、その患者さんの症状が、

いつから発症し、

きっかけは何で、

現在どういう状態にあり、

これまでの経過はどうか、

という、どこの医療機関へ行っても聞かれる、当り前な内容以外にも、

過去~現在の飲食の状況、

大便や小便、睡眠の状況、

女性であれば月経や産後の状況、

現在の生活環境、家族の状況、

果てはこれまでの人生、こうなるに至った根本的な経緯などなども含めて、

あらゆる角度から、多角的に分析します。

 


ですから一見、今回の症状とは直接関係のなさそうなことまでお伺いすることがあるのです。

 


そしてこれらは、どれも外すことの出来ない、重要な情報になります。

 


正確に、かつ的確に問診が取れていればいるほど、東洋医学的な診断の確度は高くなります。

 


病治しは真剣勝負、斬るか斬られるか(・・僕vs病気ですよ。vs患者さんじゃないよ!)の世界ですから、万全を期して挑む必要があります。

 


ですから、色々なことを伺うのです。

 


・・・そして、鍼とお灸を持って、最善の治療方針を僕なりに一生懸命考えるのです。

 

 


病魔を「バサッ」とぶった斬るためにネ。

 

 



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この記事に関するコメント

“「問診」の重要性” への2件のフィードバック

  1. Sハハ より:

    いつも娘と主人がお世話になり、ありがとうございます。院長先生の治療を拝見していると、同じような症状でも色々な鍼や方法で治して下さっていて、(具体的に何をどうなさっているのかは良くわかっていませんが・・・すみません)東洋医学は、本当に一人一人のその時の状態に合ったオーダーメイドの医学なのだなぁと感じます。何より、清明院のドアを開けて入ると、院長先生が必ず顔を見て、名前を呼んでこんにちはを言って下さるのが、西洋のお医者さんと違いますよね。ほとんどの西洋のお医者さんは、カルテを見ないと病状と名前を思い出してくれませんから。

  2. いんちょう より:

    Sハハさん
    >東洋医学は、本当に一人一人のその時の状態に合ったオーダーメイドの医学なのだなぁと感じます。
    そうですね。東洋医学は東洋医学独自の世界を持っていて、それはSハハさんのおっしゃるように「オーダーメイド」の治療が可能な世界なんだと思います。
    これは西洋医学とは根本思想からして違う、ということであり、当然、ひいてはこのことが、患者さんに対する「接し方」にも表れてくるのだと思います。

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