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スピリチュアルペイン(その3)

2010.11.08

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これまでのお話・・・

スピリチュアルペイン(その1)

スピリチュアルペイン(その2)

 


前回、

「スピリチュアルペイン」

というものは、緩和ケア医療の考え方における、

「トータルペイン(全人的な痛み)」

の4種類の中の一つである、というお話をしました。

 


この考え方によれば、「痛み(トータルペイン)」というものは「スピリチュアルペイン」以外に3つありますが、この中でも「スピリチュアルペイン」は特別な位置づけです。

 


他の3つ(身体的、精神的、社会的)の痛みを統合(インテグレート)したもの、という認識もされているようです。

 


他の3つの痛みについては、大なり小なり、我々の日常でも感じることはあります。

 


しかし、スピリチュアルペインとなると、なかなか普段は意識に上りません。

 


いつもいつも、

「私は何で生きているんだろうか・・・。」

「死んだらどうなるんだろうか・・・。」

「何故こんなに苦しいんだろうか・・・。」

なんて思い悩むことは、通常はそうそうあるものではありません。

 


多少そういうことを考えることがあったとしても、すぐに、

「ま、いーや。よく分からんからメシでも食って寝よ。」

ってなるのが普通なのかもしれません。(苦笑)

 


・・・しかし人は時に、この「スピリチュアルペイン」の虜になってしまうことがあります。

 


例えば重い病気になった時、死を目前にした時などがそうです。

 


そしてこの問いは本人にとって、誰に向けられているものでもありません。

 


明確な答えなど当然なく、神、あるいはもしかしたら自分自身に対する問いかけ、と言えるのかもしれません。

 


具体的に言うと、人は、

1.人生の目的を見失った時、

2.誰かがいることで自分の存在を確認できている人にとって、その「誰か」がいなくなった時、

3.これまで出来ていたことが出来なくなった時、

この「痛み」に襲われる、考えられています。

 


「トータルペイン」の考え方においては、「スピリチュアルペイン」のタイプをこの3つに分類します。

(ちょっとややこしいかな・・・??)

 


緩和ケアにおいては、「スピリチュアルペイン」に対するケアのことを「スピリチュアルケア」と言い、上記1.~3.の分類に従って、対応するようです。

 


・・・実際は、この「痛み」を取り除くなんてことは、とても困難だと思います。

 


でも、困難だからと言って何も対策を講じないのでは、医療人失格ですから、このような概念を考え、何とかしようと試みている訳です。

 


とても大事な姿勢だと思います。

 


では東洋医学では、この辺のことはどのように考えているのでしょう。

 


・・・まー、せっかくここまで書いたから、次回からは東洋医学における「痛み」にも触れながら、もうちょっと書こうかな、と思ってます。


(さわり部分だけネ。年末にしゃべることがなくなったら僕が困っちゃいますんで。(笑))

 



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