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乳製品は体にいい?(その7:番外コーヒー篇②)

2012.08.09

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これまでのお話・・・

乳製品は体にいい?
乳製品は体にいい?(その2)
乳製品は体にいい?(その3)
乳製品は体にいい?(その4)
乳製品は体にいい?(その5)
乳製品は体にいい?(その6)

 


では、どんどんいきます!

 

前回、「コーヒー」について書きました。

 


毎日毎日、患者さんの話を聞いていると、コーヒーや紅茶、緑茶などといった、いわゆる「カフェイン類」を過飲している人は多く、キチッと養生指導しなくてはいけないことが多いです。

 



これまでに多い人で、1日10杯も飲んでる、なんて人もいました。

 



ナンボいい鍼をしても、患者さんが誤った食生活を続けていたりすると、治療の大きな妨げになるものです。

 



カフェイン含有食品として有名なのは、紅茶、緑茶、コーヒーあたりです。

 

(因みに含有量的には紅茶>お茶>コーヒーの順ですが、インスタントコーヒーはレギュラーコーヒーの約70倍ものカフェイン量なんだそうです。。。(゜o゜))

 



問題はカフェインが入ってるものを、その人の”適正量”、”許容量”を超えて摂ってしまっているかどうか、また、それがどの程度、今回の症状に影響を与えているかどうか、です。

 


カフェインについて栄養学的に詳しく、一般人に分かりやすく解説したサイトは山ほどありますので、ここではしませんが、”いい作用”としては、

 

脳の働きを活発にするとか、利尿作用、虫歯予防作用、胃液分泌促進あたりが有名です。

 



反対に、過飲した場合の”悪い作用”は、胃潰瘍や卵巣嚢腫や乳腺嚢腫になりやすいとか、イライラや頭痛といった中毒症状が出るとか、です。

 

参考 内閣府 食品安全委員会「食品中のカフェインについて」


 

このカフェイン類というのは、東洋医学的にはどういう意味を持つのでしょうか。



・・・これは摂った人の、その時の状態によって、発現する作用が違ってくると思いますので、これまた臨機応変に、個別に考える必要があると思いますが、基本的には肝気を鼓舞する、という押さえ方で良いと思います。

 



因みに、何度も言うようですが、そもそも「過飲」の量だって、人それぞれ違います。

 



興味深いことに、患者さんに聞いていると、カフェイン類を摂ると、シャキッとする人と、ホッとする人の2パターンがおります。

 


同じ人でも、状況によって違う(逆の反応を示す)場合もあります。

 


会社にいる時はシャキッとするけど、家にいる時はホッとする、とかね。

 



家でカフェインを摂るとホッとする人には、寝る前にカフェイン類を摂った方が、かえってよく眠れる、どうして??なんておっしゃる方もいます。

 



このことから、興奮状態になったり、安静状態になったりすること(精神情緒の変動)にカフェインが関わる、と考えられ、それならば、東洋医学的には、

気の巡りや精神状態や思考機能に大きく関わる訳ですから、臓腑で言えば「肝の臓」「心の臓」「脾の臓」あたりに作用する面が相対的に大きいのかもしれません。


つまり、「肝の臓」「心の臓」、「脾の臓」を中心に病んでいる人は、摂取量に注意が必要、と考えます。


「肝」って何ですか?(その13)
「脾」って何ですか?(その9)
「心」って何ですか?(その7)  参照


 

 

このように、臨床的にはあくまでも総合的に判断するべきで、ある情報のみをもって何かを断言することはできません。

 




・・・とまあ、このシリーズに関して、こんなもんなんですけど、山の子供さんからご質問いただいたので、せっかくなんで、
タバコの問題もついでにいっときましょうかネ。

 

 

 

やはり皆さん、この辺の話は興味あるんだな。。。



 

 

◆参考文献 

 

『食材効能大辞典』東洋学術出版

『東方栄養新書』メディカルユーコン

 

 

 


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この記事に関するコメント

“乳製品は体にいい?(その7:番外コーヒー篇②)” への4件のフィードバック

  1. ぷらら より:

    コーヒーでシャキっとしたり、ほっとしたり。
    そんな感覚になりますか?
    私は水やジュースを飲んでるのと変わりません。
    ただ、水分をとっているのと同じ。
    ひょっとして、鈍いだけ??

  2. いんちょう より:

    ぷららさん
    コメント、ありがとうございます!!ヽ(^o^)丿
    > 私は水やジュースを飲んでるのと変わりません。
    > ひょっとして、鈍いだけ??
    あ、そうですね。そういう方もいらっしゃいます。それが感覚が鈍いのか、慣れてしまって鈍くなったのか、あるいはもともとコーヒーに関してそういう体質なのか、ケースバイケースだと思います。

  3. ぷらら より:

    院長センセイ~
    8月9日、ぷららこめんとしてないしぃ
    何と同姓同名のヒト居たんデスネ?(…て姓は無いやん)
    ぷららは食べもん食べる時は、体に「あんた、何食べたいんや?」「ホントにそれが食べたいんか?」…て聞いてから食べてま。
    結構「やっぱそれ要らなかった」って却下になる事多いけど…食べ終わってから(爆)

  4. いんちょう より:

    ぷららさん
    コメント、ありがとうございます!(^v^)
    > 何と同姓同名のヒト居たんデスネ?(…て姓は無いやん)
    あ、なるほど。道理で口調が違う感じがしました。(笑)ネット社会ですなあ。
    もしよかったら実名でどうぞ。(*^_^*)
    > 結構「やっぱそれ要らなかった」って却下になる事多いけど…食べ終わってから(爆)
    はは(笑)・・・まあ、うまいもんはうまい、食いたいもんは食いたい、というのが皆さん正直なところで、その中で、どれだけ後のことを考えて意識して節制するか、という話なんですよね。やり出したらキリがないし、やらないでもまったく健康でいられる保証はない、という世界です。

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