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東洋医学に、「標治(ひょうち)」と「本治(ほんち)」という言葉がある。
これについては、以前少し書いています。
「標治」というのは、その病の「標」を治す、という意味です。
「標」というのは、「現象」のことです。
具体的に言えば、肩凝りとか、腰痛とか、皮膚の痒みとか、生理痛とか、関節痛とか、そういう、「症状」のことです。
「本治」というのはその病の「本」を治す、という意味です。
「本」というのは、その病の「本質」のことです。
具体的に言えば、腎の臓が悪いとか、肝の臓が悪いとか、湿邪が悪さしてるとか、瘀血が悪さしてるとか、そういう、
「その症状が起こっている根本原因」
のことです。
この、「標」と「本」を正確に踏まえていないと、病というのはなかなか思うように治っていきません。
でも、時と場合によっては「標」の方を重視するべき時期、「本」の方を重視するべき時期、というのがあります。
標を治療すれば、いわゆる「症状抑え」にはなります。
その場で肩凝りがゆるんで、楽になって患者さんが喜ぶ、でも、本質は変わってないので、またすぐ戻る、というやつです。
本を治療すれば、いわゆる「根本治療、体質改善」になります。
その場での変化はよく分からなくても、繰り返し繰り返し治療を続けていくと、症状そのものが起こりにくくなってくる、やがて完全に起こらなくなる、というやつです。
我々としては、当然「本治」をお勧めします。
しかし、治療の時間が取れないとか、経済的に厳しいとか、その場で楽にならないといやだとか、色々な患者さんがおられます。
そういう事も全部丸ごと含めて考えて、「標本」を考えないといけません。
その術者の真面目さ、拘り、柔軟性、優しさ、深さ、色々な部分が問われます。
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今晩は、有先生いつもお世話になっております。
自分の中で標治と本治について悟りをひらいた刹那、ネットで検索をした所、有先生のブログに辿り着きました、、
漢祥院の内弟子としては本治の素晴らしさを学び、
天津や瀋陽へ中医留学した際には標治における効き目の速さを学びました。
中医を学んでいる時は本物の鍼灸師はいないものかと模索をし
漢祥院の内弟子としてはもっと早く効かす事が出来たらなと小心者ながら考えておりました。
やっぱりこの世界は答えがないので面白いです。
蓮風先生の技は盗めないですが、心は自分に映す事が出来ます。
技が標だとしたら
心が本ですね。
やっぱり本治の方が真理である事にかわりはありませんが、現代は標を求めています。
夜眠れない熱い想いを有先生へ送ってしまいました。
小松 安隆
小松くん
おはよう!
うんうん、そうやって色々悩んだりしながら、
最終的には自分なりの工夫をしていけばいいんじゃないか?(笑)
結局臨床は自分と、患者の病とのタイマンだからな。
横に蓮風先生が付いててくれてるわけでもナシ。
要は勝ちゃあいい。(゚∀゚)