東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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「四逆散」というお薬 8

2015.06.15

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これまでのお話


「四逆散」というお薬

「四逆散」というお薬 2  
「四逆散」というお薬 3

「四逆散」というお薬 4
「四逆散」というお薬 5
「四逆散」というお薬 6
「四逆散」というお薬 7    参照

 

 

 

さて、今日ももう一人いきましょう。


 

・・・まあ、こんなことやってるとキリがないんだけど(笑)、いい機会なんで、僕が注目してる漢方家の紹介がてら、どんどんいきましょう。

 


今日は藤平健(ふじひらけん 1914-1997)先生です。

 


この先生も、昭和の漢方を支えた一人です。

 



藤平先生は、四国(香川県丸亀市)出身の先生であり、実は
「四逆散」というお薬 5で紹介した奥田謙蔵先生のお弟子さんです。

 



大学生の頃に脊椎カリエスに罹り、それを奥田先生の漢方で治してもらったことから、弟子入りしたようですが、その後の活躍をみると、師匠に負けない、スゴイお弟子さんだと思います。

 


なんかこう、本を読んでいても、奥田先生と藤平先生からは、優しいというか、心が広いというか、大らかというか、そういう雰囲気を感じます。

湯本求真先生の反動なんでしょうかね。。。分かりませんが。(笑))

 


まあともかく、藤平先生の『傷寒論演習』には、

「四逆散は少陰病のところに書いてあるけど、実際は少陽病の薬で、使い方は大柴胡湯と小柴胡湯の中間あたりと考えていたが、使っていくうちにもっと虚証よりだと思うようになったよー。」

と述べ、

「傷寒論の条文には書いていないが、先輩方の言う通り、ノイローゼなどの精神科疾患に良いと考え、使い方としては、細かい症状よりも、腹診が重要だよー。」

と述べ、

「全体の腹力(腹部の緊張)が中等度、胸脇苦満(肋骨下の緊張)が”左右差なく”中等度、心下痞鞕(みぞおちの緊張)が中等度、腹直筋の緊張が強い、

 

これらが揃えば、四逆散の腹と考えていいよー。」

と述べ、お弟子さんとの対話の中で、

「四逆散には水を捌く生薬は入っておらず、この場合の水邪は二次的なものと考えていいよー。」

とし、真武湯との鑑別や、芍薬甘草湯との違いに注目しているようです。

 

(抜粋意訳 by竹下)

 

因みに個人的には最後の部分、重要かな、と思います。

 

 

真武湯、四逆湯とだけでなく、芍薬甘草湯と四逆散を比較するのは、四逆散が、芍薬甘草湯に柴胡・枳実を入れた方剤、とみることも出来るからですね。

 

 

 

 



・・・とまあ、全体としてはそんなに個性的なことは言っていないが、大塚敬節先生、矢数道明先生と同じく、腹診に着眼したことと、四逆散の胸脇苦満には左右差が無いとか、

 

自身の経験から、独特の見解も少し述べておられます。

 


大塚先生、矢数先生の見解については、

「四逆散」というお薬 4  
「四逆散」というお薬 6
     参照

 



個人的には、少陽病の薬であるにもかかわらず、左右差が出ない、ということを強調しておられるのは、面白いなあ、と思ったりします。

 



あくまでも少陽「経」ではなく、内外の不和だ、というメッセージなんでしょうかね。

 

(単に経験則かもしれませんが、クリニカルパールではないかと思います。)




「四逆散」というお薬 9 に続く

 

 

 

 

 



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