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前回のお話
「尺膚診(しゃくふしん)」について 参照
では続きいきます!
◆『史記 扁鵲倉公列伝』における尺膚診の記載
中国に、司馬遷(しばせん)という人が書いた『史記』という、超有名な書物があります。
東洋医学、東洋哲学をやるものなら、聞いたことのない人はいないような書物です。
wikipediaによれば、これは、前漢(BC206~8)の武帝(7代目の皇帝)の時代に、司馬遷(BC145頃~87頃)という歴史家によって編纂された、中国の歴史書だそうで、
中国が正しいと認めた歴史書(正史)の第一に数えられ、計52万6千5百字もの大著で、二十四史(にじゅうしし)(中国の王朝の正史24書のこと)のひとつで、
『漢書』と並んで最高の評価を得ているそうです。
司馬遷自身が名付けた書名は『太史公書』(たいしこうしょ)なんだそうですが、後世に『史記』と呼ばれるようになると、
これが一般的な書名とされるようになったそうです。
「本紀」12巻、「表」10巻、「書」8巻、「世家」30巻、「列伝」70巻から成る、紀伝体(上位に位置づけられた2項目、「本紀」と「列伝」に由来する)の歴史書で、
叙述範囲は伝説上の五帝の一人である黄帝から、前漢の武帝までだそうです。
(この”黄帝”は、我々東洋医学者のバイブルである『黄帝内経』の黄帝のことです。)
このような記述の仕方は、その後の中国の歴史書、正史記述の雛形となっていて、この書は、単に歴史的価値だけではなく、その文学的価値も、高く評価されているそうで、
日本でも古くから読まれており、元号の出典として12回も採用されているそうです。
〇
・・・とまあこのような、スゴイ本に、我々が日々やっている、”尺膚診”の記載が出てきます。
『史記』の中の”扁鵲倉公列伝”というところの中の、”倉公伝”というところの中の、”診藉(言わばカルテ集)”の中に、
「臨菑氾里女子薄吾病甚.衆醫皆以爲寒熱篤.當死.不治.
臣意診其脉曰.蟯瘕.蟯瘕爲病.腹大.上膚黄麤.循之戚戚然.
臣意飮以芫華一撮.即出蟯可數升.病已.三十日如故.
病蟯得之於寒濕.寒濕氣宛篤不發.化爲蠱.臣意所以知薄吾病者.
切其脉.循其尺.其尺索刺麤.而毛美奉髮.是蟲氣也.
其色澤者.中藏無邪氣及重病.」
という文章が出てきます。
これを竹下なりに、端折って端折って、翻訳すると・・・、
今でいう山東省の近くで、女の子が病気になった。
周りの医者は重篤な病で、もう助からないと言っていた。
これに対して、僕(倉公)は脈を診て、回虫の病と判断して、一つまみの薬草を飲ませた。
すると、すぐにたくさんの回虫を吐き出して、治った。
回虫の病は、腹が大きく張って、元気がなくなり、皮膚が荒くなる病気。
30日で、元通り元気になった!
この病気の診断は、脈と、前腕の皮膚(尺)の状態を診ることによって分かった。
回虫の病は寒湿の邪気によってかかってしまう。
寒湿の邪気が発散できれば治るけど、発散できないと重症化する。
この患者さんは、前腕の皮膚は荒かったが、毛や髪は綺麗。
その光沢からして、五臓に邪気は入っておらず、重病ではないと判断したわけさー。
(訳が間違ってたら、誰か教えてー(*‘∀‘))
まあ、これが尺膚診の出典の一つ。
古来より、脈診と並んで、大変重視されていたことが分かります。
続く
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