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2010.05.21
これまでのお話・・・
「肝(かん)」って何ですか?(その1)
「肝」って何ですか?(その2)
「肝」って何ですか?(その3)
「肝」って何ですか?(その4)
「肝」って何ですか?(その5)
「肝」って何ですか?(その6)
「肝」って何ですか?(その7)
「肝」って何ですか?(その8)
「肝」って何ですか?(その9)
肝について、ダラダラとしゃべっていたら、もう10回目になってしまいました・・・。
(早いネー。)
・・・ということで、ここらで肝に関しては一旦完結します。
これまで、東洋医学の言う「肝」という臓は、「形態」に意味深い特徴があり、機能的には目や爪や髪や筋(経筋)の栄養に関わり、なおかつ内に「魂」や「血」を蔵し、
しかも全身の気の流れを調節している、とっても大事な臓ですよ、ということを書いてきました。
ではそんなに重要な「将軍」である肝が病んでしまうのはどういう時か、と言うと、誤解を恐れず超簡単に言うと、非常に多いのが”精神的ストレス”です。
このネ、”精神的ストレス”という言い方、僕はあまり好きではありません。
・・・というのは、(その1)でも言うように、これを仮に患者さんに伝えても、だってそんなんどうしようもないじゃん!て言われるからです。
そりゃあ確かに、鍼をいくらしたって、その患者さんの、浮気性の旦那の性格を改善させたり、口うるさい上司を優しい上司に変化させることは不可能です。(笑)
でも、じゃあそういうことにストレスを感じて、まいっている人の治療は不可能かと言うと、「可能」です。
それも、”その場限り”ではなく、です。
(その9)で述べたように、肝は将軍であり、外的な物理的、精神的刺激に対して、色々と作戦を立てながら、人間の正常な状態を保つように、一生懸命働いています。
要はこの刺激があまりにも過度であったり、長期的であったりすると、”肝将軍”は一生懸命になり過ぎたり、時には疲れてしまいます。
そうなると主に、
「気の巡りを配分調節する機能」
が、うまく働かなくなり、実に様々な精神、身体症状を出します。
清明院の患者さん達を診ていても、”肝将軍”が病んでおられる患者さんを、非常に多く見かけます。
こういう患者さんを治療していくと、よく面白いことが起こります。
「先生、最近彼氏になんか言われても、”イラッ”と来なくなった!」
「職場の上司に小言や嫌みを言われても、別にどうでもいいや、と思えるようになりました。」
・・・コレです。
”肝将軍”が本来の働きを取り戻すと、これまでストレスに感じていたものがストレスじゃなくなる、という変化が起こります。
体を通じて、心が変わる、大げさに言うと、その人の「運命」が変わる、という訳です。
これが徹頭徹尾、「心身一如(しんしんいちにょ)」という、東洋医学の生命観をもって治療した時の、”正しい患者さんの変化”なんです。
ココロとカラダを切り分けたら、そんなの生命じゃないんです。
こういう考え方を体系化し、生命、自然を説明し、キチッと結果を出す東洋医学、ほんっとに、美しいよナー・・・と、思います。
肝の臓について、ひとまず終わり。
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女性の目の下などにできる特有のシミに
肝斑ってありますがあれは肝に関係しているんですか?
発生のメカニズムがすごく気になってまして・・・。
30~40代に好発。
左右対称。
シミは熱。
胃経や胆経が流注。
いんちょう先生、ヒントください
ムスタファさん
コメント、ありがとうございます!
> 肝斑ってありますがあれは肝に関係しているんですか?
一概にそうとは言えないと思います。「肝斑」という名前の由来は、シミの形が肝臓に似ているから、という話は聞いたことがありますが・・・。
> 発生のメカニズムがすごく気になってまして・・・。
正直、色々なケースがあると思います。その人その人に応じて、肝斑が発生する前後に何が起こったか、他に随伴する症状は何か等、詳しく分析してみないと、何とも言えない、というところかと思います。
肝斑というから肝に関係しているかと・・・文字に踊らされました
30~40代に好発、左右対称ってところが興味深いですね~
ムスタファさん
> 30~40代に好発、左右対称ってところが興味深いですね~
そうですね。そういう疫学的な情報も、東洋医学的に参考になる場合もあります。