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これまでのお話・・・
「脾」って何ですか?(その1)
「脾」って何ですか?(その2)
「脾」って何ですか?(その3)
「脾」って何ですか?(その4)
「脾」って何ですか?(その5)
「脾」って何ですか?(その6)
「脾」って何ですか?(その7)
「脾」って何ですか?(その8)
☆脾が弱ると出血する!?
これまで、「消化吸収のかなめ」としての「脾の臓」に注目して話をすすめてきました。
その流れから言うと、今回の話は意外に思えるかもしれません。でもこういうことが、実際にあるのです。
今日も患者さんから、
「どうして不正出血ってするんですか?」
という質問をいただきました。実はこういった、不正出血や下血、鼻血なんかの原因に、「脾の弱り」があることがあります。
(・・・まあ、今日の患者さんの場合はちょっと違ったけどネ。)
僕は普段の臨床の中で、脾の弱りがメインの患者さんを診た場合、例え症状が不正出血であったとしても、
「胃腸の、消化、吸収する力が弱っていることが今回の症状の原因です。」
という説明をすることがあります。
これを言うと多くの患者さんは、
「ハ?消化吸収と出血に、何の関係が??」
という顔をします。(笑)
しかし、こういうことはあるんです。今日はそんなお話しです。
まず、(その7)でお話ししたように、「血(けつ)」のもとは飲食物であり、飲食物から「血のもと」を取り出す要は「脾の臓」でしたよね?
ということは、「よい血」を手に入れるには、「よい飲食物」+「よい脾」が重要、ということになります。
では、ここでいう「よい血」とはいかなるものかというと、大まかに言うと、
1.血管から勝手に漏れ出さず、
2.全身をキッチリと栄養し、
3.滞ることのない、
血のことです。
この1~3の条件を満たした血こそが、理想的な「血」なのです。
これは言いかえれば、少し難しい言い回しかもしれないけど、「気」とのバランスのとれた「血」と言ってもいいと思います。
・・・まあともかく、脾が弱ると、この1~3の条件が満たせなくなります。
だから仮に飲食物を気をつけて、いいものを食べていても、からだ側の「脾」が弱っていると、”出血”という病的状態になってしまうことがあります。
(専門家の先生方、簡単に済ませて申し訳ないが、”脾不統血”、”気不摂血”というキーワードを、『難経』42難、49難などを踏まえてミックスした、患者さん用の僕なりの説明です。勘弁してネ。)
・・・ここまでで「脾」の形と働きの説明は大体終わります。
最初の方で述べたように、「脾」は「胃」とセットで考えねばなりません。
なので次回から”「胃」って何ですか?”シリーズでいこうと思っています。
「脾胃」は生命力のかなめです。
ココが弱い若者が多い、ということは、日本の将来は一体・・・。
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診療再開!!
たしかに、脾気が統血を主るということをわかってもらうのは難しいですよね( ̄▽ ̄)b
うちでは、あらゆる筋肉の能力は食事と自身の消化吸収能力で決まると話しています。
そのうえで、どれだけいい食事を摂っていても消化吸収能力が低下し、新陳代謝が悪くなり、筋肉が100%の力を出せないと緩んでしまう。それが血管で起これば、血管内を流れる血液が、血管細胞の間から漏れでて「出血」になるし、手足の筋肉が緩むと、その間に水が入り込んだり、流れが悪くなって浮腫みなんかも起こるんやで!!
と説明しています。
わかりにくいか!?(><)
難しい東洋医学の概念を、比較的理解しやすい西洋医学の概念にどう置き換えて説明してやるか!?
臨床家としてのこだわりの1つです!
脾不統血のわかりやすい説明ありがとうございます!
次は「胃」ですか!!
胃気るとはなんでしょうね?
煌院長さん
コメント、ありがとうございます
> わかりにくいか!?(><)
・・・いやいや、分かりやすいと思います。(笑)僕の説明よりも丁寧ネ。とても参考になります
> 難しい東洋医学の概念を、比較的理解しやすい西洋医学の概念にどう置き換えて説明してやるか!?
これは大事なことですよね。「黙ってついてこい!」ではなく、ご理解いただいた上でついてきてもらった方が、治療の効率がとてもよいように感じます。
そういえば、そういうことを細かく書いたものってないですよね・・・。みんなどうしてるのか、興味深いですね。
僕はどんどんこのブログでそういう情報もオープンにしていくつもりです。みんなでガンガン討論しましょ!
しむしむさん
コメント、ありがとうございます
> 胃気るとはなんでしょうね?
・・・なんでしょうね。(笑)まあ、乞うご期待!