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「胃」って何ですか?(その8)

2010.08.01

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これまでのお話・・・


「胃」って何ですか?

「胃」って何ですか?(その2)
「胃」って何ですか?(その3)
「胃」って何ですか?(その4)
「胃」って何ですか?(その5)
「胃」って何ですか?(その6)
「胃」って何ですか?(その7)

 


☆「胃」と「熱」と「狂」(続編)

 


今日のお話は、ちょっと難しいかもしれないけど、大変興味深い部分でもありますので、続き、いきます!

 


以前、
「脾」って何ですか?(その5)にて、”脾は湿気が嫌い”というお話をしました。

 


その時、「脾はもともと湿っている臓だから、過剰な湿気を嫌うのだ」と書きました。

 


また、「胃はもともと乾いている腑だ」とも言いました。

 


・・・ということは、”胃は熱が嫌い”という考え方が、当然あります。

 

 

なぜならば、よけい乾いちゃうからです。(笑)

(ここには、実は難しいお話(・・というか意味)がありますが、割愛します。(笑))

 


つまり「脾胃」は、人体のど真ん中である「中焦」に存在し、かたや湿り(脾)、かたや乾き(胃)、乾と湿のバランスをも、とってくれている訳です。

 


「胃」って何ですか?(その5)で述べたように、「脾胃」は全身の気血の「昇降のバランサー」でありながら、「乾湿のバランサー」としても一役買っている訳ですネ。

 

(カッチョイー!)

 


・・・東洋医学では、体内、および体外の過剰な”熱”のことを「邪熱(じゃねつ)」と言い、様々な症状、病気を引き起こすもとと考えます。

 


そして特に「胃の腑」が過剰に熱を持つと、それを「胃熱(いねつ)」と呼び、分かりやすいところでは、強いのどの渇き、あるいは食べても食べてもすぐに腹が減る、

 

暑さを極端に嫌がる、などの症状の原因になります。

 


”非”生理的な「邪熱」、および生理的な「熱」というのは、通常、どんどん体外に発散しなくては、正常な体の状態を保てません。

 


大便なり、小便なり、汗なりで、です。

 


「熱」がうまく発散、排泄出来ずに、どんどん「胃」に籠ると、徐々にマズイことが起こってきます。

 


前述のような症状はもちろん、マグマのようにブスブスと籠った熱は、やがてまるで”火が付いた”かのように、突然、一気に激しく「上焦」に向かって突きあげます。

 


これを東洋医学では「胃火(いか)」と言います。

 

(そのまんまだネ。)

 


そして突き上げた先の”上焦”には、「心」と「肺」という臓が存在します。このうち、特に「心」が「胃火」の影響を強く受けると、狂乱、錯乱状態になることがあります。

 


言わば、燃え盛る「胃火」が、「心の臓」に燃え移ってしまった、という状況です。

 


「心の臓」が蔵している「神(しん)」というものが、”顕在意識を清明たらしめているもの”という話は以前
「心」って何ですか?(その6)に書きました。

 


その働きが侵されるために、正常な判断を失い、まるで”もののけ”でも憑いたかのように叫び、わめき、暴れ出します。

 


また、体内の邪熱が極まっているために暑くてしょうがなく、衣服を脱ぎ捨てる、というような状況となります。

 


まさに、前回のブログで紹介した事件のような状況、となる訳です。

 


しかもあの事件の場合は「朝8時ごろ」という時間帯にも大きな意味があると思いますが、それの解説は長くなるので、またそのうち致しましょう。(笑)

 


しかしまあ、あの事件の女性の発言から考えるに、おそらく悪い男に弄ばれたとか、そういうことがあった後のことでしょうから、もしそうだとすれば、

 

ある意味、言ってることにスジは通っています。

 


また、パンツ1枚の姿だった、とか、実際にベランダから飛び降りはしなかった、ということは、少しは理性が残っていたのかも知れません。

 


そういう意味ではそれほど強烈な「胃火」ではなかったか、「心神」がそこまでは弱っていなかったのでは、と考えられます。

 


まあ、いずれにせよ、ああなる前に治療させてほしかったナー、近いんだし・・・。

 

 

という感じです・・・。

 

 


次回に続く

 

 



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この記事に関するコメント

“「胃」って何ですか?(その8)” への8件のフィードバック

  1. アトリエ より:

    具体的な解説で分かりやすいです!!
    では、溶けそうなこの夏に胃に熱をためない為にはどうすれば良いのでしょうか?

  2. いんちょう より:

    アトリエさん
    おお!お久しぶりのコメントありがとうございます
    > では、溶けそうなこの夏に胃に熱をためない為にはどうすれば良いのでしょうか?
    これは、よく知られたものではウリ科の食物(きゅうり、スイカ、ニガウリなど)を積極的に摂るのがよい、というのがあります。
    要は体を冷やす作用のある”旬のもの”を積極的に食べる、ということです。
    食べ物の性質のお話についても、いつかこのブログに書こうかな、と思っています。
    しかし、養生法というのは、本来は一人一人の体質、生活に合わせて考えなくてはなりませんので、相手が誰だろうが一概に「これさえやってりゃ大丈夫!」とは言えない部分が大いにあります。
    少し前までやっていた、〇の〇んたさんの番組なんかは、その部分の、とても悪い例だと思います。
    なので、もしあまりお困りなようでしたら、専門家を受診されることをお勧めします。

  3. アトリエ より:

    ありがとうございます。早速参考にさせて頂きます。
    私も雨音、大好きです。スコールのような雨も。すごく落ち着きます。この暑さにはとても役立つ音ですね。

  4. いんちょう より:

    アトリエさん
    > 私も雨音、大好きです。スコールのような雨も。すごく落ち着きます。この暑さにはとても役立つ音ですね。
    でしょ!?家の中で聴く分にはね。(笑)
    往診中に聞くとキツいんですが・・・。

  5. ムスタファ より:

    狂った人を見るとクスリでもやってんのかと思います。
    クスリをやってるうちは案外正常で
    切れると異常をきたす。
    普通はクスリが切れたら正常に戻りそうなんですけど・・・

  6. いんちょう より:

    ムスタファさん
    コメント、ありがとうございます。
    > 普通はクスリが切れたら正常に戻りそうなんですけど・・・
    結局、原因に対するアプローチではなく、薬で無理やり症状、現象を抑え込んだ結果、そういうことになってしまうんだと思います。
    患者さんが「薬で治った」と言っていても、そのように、症状を抑え込んでいるだけの可能性もあるので、注意せねばなりませんね・・・。

  7. けいこ より:

    まさにその症状になった者です。
    暴飲暴食で便秘が続き悪臭のオナラガ数日止まらず横になった瞬間動悸とめまいがはじまりました。パニックになったかと精神安定剤を飲んでいましたがまさに胃火です。6か月前の出来事ですが今でも生姜やニンニク 辛いものを食べると不安感がでてきます。
    私はLA在住でこちらの中医に漢方薬を処方してもらっていますが最初肝臓の邪熱だと言われていてその漢方を飲んでいましたがいっこうに良くならず他の中医にみてもらったら胃に熱があると言われそれをクールダウンさせる漢方に変えたところいっきによくなっていきました。
    西洋名だとパニック症候群でした。

  8. いんちょう より:

    けいこさん
    はじめまして。コメント、ありがとうございます!
    > 胃に熱があると言われそれをクールダウンさせる漢方に変えたところいっきによくなっていきました。
    それは良かったですねえ。(*^_^*)
    食生活は、精神病以外にも万病と関わってきます。LA暮らしだと、日本と食べ物が違って大変かと思いますが、しっかり養生して、予防なさってくださいね。お大事に。

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