お電話
03-6300-0763
10:00~21:00(完全予約制)
2011.01.11
**********************************************************************************************
↑↑↑ ↑↑↑
この2つのバナーを、1日1回クリックに是非ご協力下さい!<m(__)m>
クリックしていただくと、ランキングポイントが上がります!!
**********************************************************************************************
3月に、(一社)北辰会関東支部定例会基礎コースにて、
「奇経八脈総論(きけいはちみゃくそうろん)」
というテーマで朝から2時間、講義をやらせていただきます。
「正経十二経」に対して、「奇経八脈」・・・。
・・・まあ、鍼灸師なら誰でも知ってて、しかもみんな興味深いテーマなんです、コレ実は。
な~んか、いわゆる「秘伝」的な、秘密がある感じがするんですよね、コレ。(笑)
また、興味深いというだけで、意外と細かい内容については全然知らない、という先生が多いのも、事実ではないかと思います。
なぜ、みんな興味深いのかというと、ベテランの先生や、この業界で有名な先生の臨床をみると、みんなこの、「奇経八脈」に関係する経穴を多用して、
難しい病から簡単な病まで、自在に治療していることが多いんです。
(一社)北辰会代表である、藤本蓮風先生の治療も、その点、例外ではないように思います。
・・・ということで、僕も学生時代から、これには随分興味を持ちました。
何か秘密、タネがあるような気がしてネ。(笑)
そして、色々調べました。
すると、なるほど、確かに謎めいた部分はあるようです。
それも非常に重要な部分が、です。
歴史上、「奇経八脈」がまとまった形で登場するのは、前漢の時代に著されたとされる鍼灸の聖典の一つ『難経』です。
そして、その八つの特殊な脈を治療する方法として、八つの経穴が提示されるのは、だいぶ時代が下って、元の時代の『針経指南』です。
『難経』にも、”なぜこの八つなのか”とか、『針経指南』にも”なぜこの八穴なのか”とか、という理由の詳細までは、書かれていません。(苦笑)
初めて言った人の意図や理由がハッキリと明言されていない以上、理論のもともとの根拠が明確にはなりません。
ですので、こうなんじゃなかろうか、ああなんじゃなかろうかと、実践に基づいて「仮説を立てること」が極めて重要だと思います。
つまり、奇経八脈の登場以降、現在までの歴史的変遷を踏まえた上で、実際の臨床に裏打ちされた、「自分なりの見解を持つ」ことが重要なのではないでしょうか。
(机上の空論ではなく、実地臨床に基づいた、です。)
(一社)北辰会からは、先日の蓮風先生のブログにもあったように、近い将来書籍が出版されるとのこと。
鍼狂人の独り言 奇経八脈1 参照
我々にとって、大いに参考になる本が出るはずです。
・・・まあ、いずれにせよ大変興味深い。
学生時代から、今日でも非常に興味深い。
日々臨床を、やればやるほど、ここは興味深い。(笑)
・・・「正」と「奇」という考え方は、古くは紀元前、孫武(そんぶ)という人が書いた、兵法書として有名な『孫子(そんし)』の中に出てきます。
臨床家にとって、病治しとはまさに戦のようなものなんです。
患者さんに巣くう病魔との、ガチンコの、待ったナシのタイマン勝負です。
ぼやぼやしてたら、取り返しがつかないぐらいボコボコにされます。歯を折られます。(苦笑)
命を取られることすらあるでしょう。
だから兵法書の考え方が役に立つのは当たり前です。
蓮風先生もよく、『孫子』の「奇」と「正」について、桶狭間の戦いを例に出して説明されます。
いうまでもなく、今川義元の2万5千の兵に対して、織田信長はわずか2千余りの兵で奇襲攻撃を仕掛け、見事に討ち取り、天下統一のきっかけを作ったと言われる、
よくドラマにもなる話です。
(・・・まあ、実際は奇襲じゃなかったとか、諸説あるようですが。)
・・・ともかく、その『孫子』兵勢の中に、
「およそ戦(いくさ)は、正を以(もっ)て合い、奇を以(もっ)て勝つ」
と、有名な文言が出てきます。
明徳出版社『孫子』田所義行 P120 参照
(『孫子』は最近、ビジネスマンのための人生哲学書みたいな感じで、色々な解説本、解釈本が出ていますね。コンビニなんかによく置いてありますな。スゴイことだと思います。(゜o゜))
さらにこの「正」「奇」の考え方は、『孫子』の少し後、孫臏(そんぴん)という人が書いた『孫臏兵法』という書の中にあったと言われていた、「奇正篇」の中に、
「奇、発すれば而(すなわ)ち正と為るも、其の未だ発せざる者は、奇なり。奇、発して報ぜられざれば、則(すなわ)ち勝つ」
と出てきます。
(因みに最近の研究では、『奇正篇』は『孫臏兵法』とは別の書物とされているんだそうです。)
ちょっと難しい文章なんですが、こちらの論文を参考にさせていただきました。
ここでは、勝つための方法論としての「奇」の重要性が述べられています。
まあ、『孫子』『奇正篇』、コレら2つから分かることは要は、戦に勝つためには「奇」は必要だけれども、はじめから「奇」をてらってそれを行動に移しても、それじゃ相手にとっては「正」になるんだから、
しょせん勝てやしないよ、ということでしょうか。
(簡単に言い過ぎか?(笑))
ここから、”奇”はしょせん”奇”、あくまでも”正”あっての”奇”なのだ、ということが分かります。
しかしながら、逆に言えば”奇”なくしては”正”もないことも事実。
「奇」は「正」を生み、そして「正」もまた「奇」を生む・・・。
コレまさに
「如環之無端」
なのであります。
「如環之無端」という言葉 参照
まあ結局、正攻法ばっかりで基本に忠実、って感じでやってても負けるし、最初から奇をてらって、奇襲戦法ばっかりでも負ける、だから奇正を熟知して、臨機応変にうまくやったやつが一番勝てる、
って話で、耳の痛い、まさに臨床そのものみたいな話です。(苦笑)
・・・ですから、「奇経八脈」を理解することというのは、「東洋医学的治療戦略」を考える上で、実は大変奥が深い世界なんです。
僕ごときにどこまで表現できるか分からないけども、3月、頑張りま~す。(笑)
来る人は、お楽しみに~♪
読者の皆様、1日1回、こちらのバナーをそれぞれ1クリックお願いします!!
2012.07.08
2016.05.09
2016.04.12
2016.04.28
2015.06.04
2012.12.23
2014.02.17
2014.04.26
2024.11.07
2024年10月の活動記録2024.11.01
2024年 11月の診療日時2024.10.10
清明院15周年!!!2024.10.09
2024年9月の活動記録2024.10.01
2024年 10月の診療日時2024.09.19
2024年8月の活動記録2024.09.01
2024年 9月の診療日時2024.08.03
2024年7月の活動記録2024.08.01
2024年 8月の診療日時2024.07.10
患者さんの声(70代女性 目の痛み、不安感)2024.07.05
2024年6月の活動記録2024.07.01
2024年 7月の診療日時2024.06.05
2024年5月の活動記録2024.06.01
2024年 6月の診療日時2024.05.10
2024年4月の活動記録2024.05.01
2024年 5月の診療日時2024.04.13
(一社)北辰会、組織再編。2024.04.02
2024年3月の活動記録2024.04.01
2024年 4月の診療日時2024.03.14
2024年2月の活動記録2024.03.01
2024年 3月の診療日時2024.02.15
2.17(土)ドクターズプライムアカデミアで喋ります!2024.02.04
3.10(日)(公社)群馬県鍼灸師会で講演します!2024.02.03
3.3(日)「浅川ゼミ会」にて講演します!2024.02.02
2024年1月の活動記録2024.02.01
2.25(日)順天堂東医研、第5回特別公開シンポジウム「日本とインドの伝統医学」に登壇します!!2024.02.01
2024年 2月の診療日時2024.01.11
2023年、9月~年末の活動一覧2024.01.05
診療再開!!2024.01.01
2024年 1月の診療日時2023.12.30
2023年、鍼療納め!!2023.12.21
(一社)北辰会、冬季研修会のお知らせ2023.12.01
2023年 12月の診療日時2023.11.26
患者さんの声(60代女性 背部、頚部の痒み、首肩凝り、高血圧、夜間尿)2023.11.25
患者さんの声(70代女性 耳鳴、頭鳴、頭重感、腰下肢痛、倦怠感)2023.11.22
12.3(日)市民公開講座、申し込み締め切り迫る!!2023.11.21
今週からの講演スケジュール2023.11.16
日本東方医学会学術大会、申し込み締め切り迫る!!2023.11.01
2023年 11月の診療日時2023.10.10
清明院14周年!!2023.10.04
12.3(日)市民公開講座やります!!2023.10.01
2023年 10月の診療日時2023.09.23
第41回、日本東方医学会学術大会のお知らせ2023.09.22
第55回、順天堂東医研に参加してきました!2023.09.21
第27回、日本病院総合診療医学会で発表してきました!!2023.09.20
Dr’s Prime Academiaで喋ってきました!2023.09.01
2023年 9月の診療日時2023.08.18
第54回、順天堂東医研で喋ってきました!2023.08.17
順天堂東医研の学生さんと、「森のくすり塾」へ。2023.08.16
診療再開!!