東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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「血」って何ですか?(その6)

2012.06.09

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これまでのお話・・・

「血(けつ)」って何ですか?

「血」って何ですか?(その2)
「血」って何ですか?(その3)
「血」って何ですか?(その4)
「血」って何ですか?(その5)

 

 

続きいきます!!!


 

東洋医学の基礎を、一般人用に解説しようと試みる、このシリーズ・・・。

 



忘れそうになるけど、ちゃんと、書きます。(゜レ゜)

 



こうした、コツコツとした努力は、やがては大岩を穿つのです☆


(笑・・・とかいって、まったく穿たなかったりしてネ♪・・・それはそれで面白い。)

 



・・・ま、無駄な努力と言われようが、これをやってる人はあまりいないんで、ボチボチやってま~す。

 



◆血が滞ると問題アリ

 

前々回、前回と、血が不足すると問題が起こるぞ、ということを書きました。



東洋医学では、血が部分的、あるいは全身的に不足した状態を「血虚(けっきょ)」といいますが、不足はないけど、血が滞っている状態のことを「血瘀(けつお)」といいます。



そして、その「血瘀」が慢性化して、ある部分に固着したものを、「瘀血(おけつ)」といいます。



有名な言葉で、この単語だけが独り歩きし、女性誌などで軽々に扱われているのをよく見かけますが、きちんとした東洋医学的な診断(弁証)に基づいて治療しないと治りません。



この「瘀血」というものは、そう簡単な病理産物ではないのです。


この、何やら見慣れない「瘀(お)」という字には、「滞る」という意味があります。


ですから、「血瘀=血が滞る」という意味だし、「瘀血=滞った血」という意味であり、前者は形容詞的な言い方、後者は名詞的な言い方です。





あらゆる慢性疾患や、ガンなどの重症疾患を治療していう上でも、無視することのできないこの「瘀血」・・・。

 


実に様々な原因で滞ります。


1.体が冷えて血の動きが悪くなる場合、

 

2.余分な熱が籠ってしまって、血が煮詰まり、動きが悪くなったケース、

 

3.血を動かす原動力となる「気」がうまく働かない場合、

 

4.単にケガをしたとか、

 

理由は色々あります。


治療する上では、上記のような様々なケースを想定し、

「一体全体、なぜ血が滞ったのか?」

「滞りの中心は上下左右前後内外のどこか?」

を考えて治療します。


ここが的外れだと、いくら一生懸命治療しても「瘀血」は取れてきません。


「瘀血」はしばしば、きっついきっつい、強烈な痛みや痒みの原因になったりします。


色々な思い出があります。

 



続く。

 




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