お電話
03-6300-0763
10:00~21:00(完全予約制)
2012.11.20
**********************************************************************************************
↑↑↑ ↑↑↑
読者の皆様、 この2つのバナーを、1日1回クリックに是非ご協力下さい!<m(__)m>
クリックしていただくと、ランキングポイントが上がります!!
**********************************************************************************************
先日、こんな患者さんがおられました。
以前から清明院にかかっておられる患者さん。
様々な症状、いずれもかなり落ち着いていたが、久しぶりに来院。
歯ぐきが膿んで、膿みが骨まで達していて深いので、歯を抜かなければいけなくなったと。
・・・で、いざ抜歯する前に血圧を測ったら、180/100だった。
担当の歯医者さん曰く、
「上が150以下じゃないと抜歯できない。内科医を紹介するから、降圧剤をもらって、飲んで下さい。」
と言われたと、不安顔。
この患者さんは、以前から西洋医学よりも東洋医学、鍼灸であらゆる症状を治してきており、”降圧剤”という響きに非常に抵抗を覚えたそうです。(苦笑)
「降圧剤!?それって一生飲まなければいけないんですか??」
と歯科医に聞くと、
「そんなことはないです。抜歯が済んだら止めてもいいですよ。」
とのこと。
・・・でも、まだ安心できない、とのことでした。
抜歯の際に血圧を一定程度下げなくてはいけないのは、麻酔の際に麻酔薬の作用で血管が収縮し、血圧が一過性に上がるからなんだそうで、抜歯の手術中にショック状態になって、
患者さんが死亡した事例もあるそうで、ここは歯科医にとっては当然譲れない部分でしょうし、麻酔ナシで抜歯するなんてのは拷問です。(苦笑)
したがって、この歯科医の先生が仰ったことは、至極妥当といえるでしょう。
しかし、患者さんは強い不安を感じた。
・・・この背景には、
「降圧剤」=一度飲んだら、一生飲まなければならない薬
という認識が、国民にしっかりと浸透してしまっていることが大きく関係しているように思います。
こちらのサイト様によれば、日本は、血圧には特にうるさいと言われることがあるそうです。
末梢の血管にかかる内圧が上がれば、血管が次第に柔軟性を失って、硬化しやすくなるし、破けて出血する可能性も高まる。
だからそのリスクを減らすために、予防的観点からも、降圧剤を飲むのだ~、という主張(脅し?)には、実に説得力がありますよね。
・・・でも、血圧を下げたら、血流に勢いがなくなり、今度は血管が詰まる可能性が高くなるんじゃないでしょうか?
だから脳出血、脳溢血を予防しようとして、かえって脳梗塞になった、なんてことがあり得るんじゃ・・・、という推測です。
この疑問に関しては、こちらのサイト様が非常に分かり易かったです。
多くの論文を参考にすると、結論としては、高齢者の場合は注意が必要、という認識でいいようです。
ネットを見渡すと、中には
高血圧=降圧剤長期服用=かえって脳梗塞のリスク高まる
という感じで、断定的に書いてあるサイトもいくつかあるようですが、ここはちょっと冷静に考えた方が良いと思います。
・・・とはいえ、これを飲んだら一生飲み続けないといけない、という考え方は、病態によっては致し方ないケースはあるにせよ、やはりやや乱暴だと思います。
いくら薬とはいえ、漢方薬と違って、自然界には本来ない、合成された科学物質なワケですから、人体にとって副作用の方が問題になるケースもあるだろうし、
急場しのぎとして使うのは仕方ない場合はあるにせよ、一度使ったら、今後、継続的に使わないためにどうするかを考えるのが普通だと思いますし、
やはりその方が建設的ではないでしょうか。
いいから言われた通り、何がなんでもこれを一生飲むのだ~!
という考え方で、一番得するのは、本当に患者さんなんでしょうか・・・?
血圧に関しては、私の考えとしては、
鍼灸・漢方などの自分自身の治る力を活かす医療と、食養生と、日々の適度な運動
で正常値にするように努力する、というのが王道だと思うし、別に日常生活に差し支える症状がないのであれば、”基準値”より少々高くたって、
別にいんじゃないの??と思ってしまうのは、僕だけでしょうか。
因みにこういった、「西洋医学的な検査数値の基準値」に関する詳しく、分かりやすい記述はネット上にたくさんありますので、そちらをぜひご参照ください。
現代は、わざわざ本屋に行かずとも、専門家に聞きに行かずとも、インターネットから、専門的な情報が簡単に手に入ります。
病院で、何かの異常値を指摘されたら、まずは情報を集め、諸説を踏まえて、それの意味をキチンと理解することから始めましょう。
あまり簡単に言いなりみたいな感じになると、あとで思わぬ後悔を味わわされる可能性があると思います。
読者の皆様、1日1回、こちらのバナーをそれぞれ1クリックお願いします!!
2012.07.08
2016.05.09
2016.04.12
2016.04.28
2015.06.04
2012.12.23
2014.02.17
2014.04.26
2024.11.07
2024年10月の活動記録2024.11.01
2024年 11月の診療日時2024.10.10
清明院15周年!!!2024.10.09
2024年9月の活動記録2024.10.01
2024年 10月の診療日時2024.09.19
2024年8月の活動記録2024.09.01
2024年 9月の診療日時2024.08.03
2024年7月の活動記録2024.08.01
2024年 8月の診療日時2024.07.10
患者さんの声(70代女性 目の痛み、不安感)2024.07.05
2024年6月の活動記録2024.07.01
2024年 7月の診療日時2024.06.05
2024年5月の活動記録2024.06.01
2024年 6月の診療日時2024.05.10
2024年4月の活動記録2024.05.01
2024年 5月の診療日時2024.04.13
(一社)北辰会、組織再編。2024.04.02
2024年3月の活動記録2024.04.01
2024年 4月の診療日時2024.03.14
2024年2月の活動記録2024.03.01
2024年 3月の診療日時2024.02.15
2.17(土)ドクターズプライムアカデミアで喋ります!2024.02.04
3.10(日)(公社)群馬県鍼灸師会で講演します!2024.02.03
3.3(日)「浅川ゼミ会」にて講演します!2024.02.02
2024年1月の活動記録2024.02.01
2.25(日)順天堂東医研、第5回特別公開シンポジウム「日本とインドの伝統医学」に登壇します!!2024.02.01
2024年 2月の診療日時2024.01.11
2023年、9月~年末の活動一覧2024.01.05
診療再開!!2024.01.01
2024年 1月の診療日時2023.12.30
2023年、鍼療納め!!2023.12.21
(一社)北辰会、冬季研修会のお知らせ2023.12.01
2023年 12月の診療日時2023.11.26
患者さんの声(60代女性 背部、頚部の痒み、首肩凝り、高血圧、夜間尿)2023.11.25
患者さんの声(70代女性 耳鳴、頭鳴、頭重感、腰下肢痛、倦怠感)2023.11.22
12.3(日)市民公開講座、申し込み締め切り迫る!!2023.11.21
今週からの講演スケジュール2023.11.16
日本東方医学会学術大会、申し込み締め切り迫る!!2023.11.01
2023年 11月の診療日時2023.10.10
清明院14周年!!2023.10.04
12.3(日)市民公開講座やります!!2023.10.01
2023年 10月の診療日時2023.09.23
第41回、日本東方医学会学術大会のお知らせ2023.09.22
第55回、順天堂東医研に参加してきました!2023.09.21
第27回、日本病院総合診療医学会で発表してきました!!2023.09.20
Dr’s Prime Academiaで喋ってきました!2023.09.01
2023年 9月の診療日時2023.08.18
第54回、順天堂東医研で喋ってきました!2023.08.17
順天堂東医研の学生さんと、「森のくすり塾」へ。2023.08.16
診療再開!!
私の知ってる方何人か降圧剤飲み続けて血圧低くなって倒れたり、降圧剤プラス血管拡張の薬飲んで出血止まらなくなたりして初めて医者からすぐ辞めて下さいって言われてました。兎に角も、一人一人が今どの様な状況なのか知っていくことが大事ですね。ひとりを大切に…いくら忙しくてもこれ忘れたら患者さんの悲劇ですね。
Moreさん
コメント、ありがとうございます!
> ひとりを大切に…いくら忙しくてもこれ忘れたら患者さんの悲劇ですね。
そうですね。