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これまでのお話・・・
「肝」って何ですか?(その13)
「胆(たん)」って何ですか??(その1)
「胆」って何ですか?(その2)
「胆」って何ですか?(その3)
では、続きいきます!!
◆「胆の腑」と枢(くるる、とぼそ)
胆の腑を考える上で、臨床的に大事なのが、この「枢(くるる、とぼそ)」に関わる、という考え方です。
どういう考え方かというと、まずこの聞き慣れない”とぼそ、くるる”というのは、ドアを開閉する際に使う”蝶つがい”の真ん中に通す棒のことです。
↓↓
↑↑外からは見えないけど、コレの真ん中の、回転する部分に差し込んである棒のことネ。
(清明院の初診室の扉です☆ よく動きまっせ―!!)
これは要は扉の「回転軸」のことです。
門扉は、開くにも閉じるにも、回転軸がないと上手く出来ません。
人間の機能にも、扉を開閉するがごとき機能が、いくつもありますよね?
汗をかく時に、皮膚表面にある汗が出る穴(汗腺)が開閉しますし、排尿する時は膀胱~尿道が開閉しますし、排便する時は肛門の開閉、
飲食物の飲み込みから消化の、咽喉、食道、胃腸の開閉なんかがそうです。
これらの扉がもし開きっぱなし、閉まりっぱなしだったら、色々な障害が生じるということは、簡単に想像が出来るでしょう。
そういう病気もたくさんありますね。
東洋医学では、その全身各所の開閉の調整をし、開閉の「スムーズさ」に大きく関わるのが、回転軸をつかさどる「胆の腑」だというのです。
(もちろん、発汗、排尿、排便は他の臓腑も複雑に関連しあって、成り立っていますがネ。)
ですから胆が異常を起こすと、開閉がうまくいかなくなる症状が出ることがあります。
コレは実は、大変な問題に繋がることがあります。
アトピー性皮膚炎、糖尿病、ガンなどの重大な病は、ここがおかしくなっていることが少なくありません。
・・・ところでなぜ、開閉をつかさどるのが胆の腑なのか、実はこれには深い意味があると思います。
まあ、古典にそう書いてあるから、と言ってしまえば簡単ですが、それだけではイマイチ納得できません。(苦笑)
・・・で、色々と妄想するワケですが(笑)、一つには、胆の腑というのは、それ以外の五腑と比較して、非常に特殊な腑でして、
独特の特徴を持っていることと関係しているんじゃないかと思っています。
その話は次回。
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