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「気」の字解き 7

2014.08.21

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これまでのお話


「気」の字解き 
「気」の字解き 2 
「気」の字解き 3 
「気」の字解き 4  
「気」の字解き 5 
「気」の字解き 6     参照


 

 


今シリーズで書いている「衛気」に対する理解を深めようということで、「気」という文字を漢字学の観点から掘り下げてみましたが、そろそろまとめに入ろうと思います!

 



東洋医学を語る上で、どんなに知識を深めても邪魔にならない、この「気」というものを巡る様々な考え方。

 



まあそもそもこの「気」という文字は、ちょっと前までは「氣」と表記され、そっちがもともとの字でした。

 



・・・で、「氣」という字のもとは雲や気体(水蒸気)を示す「气」「米」をドッキングさせたものでした。

 



そして、「气」という文字は、下図のように

 

 

wp-1597988990191.jpg




雲気が空に流れ、その一方が垂れている形で、”水蒸気をふくむ空気”の意味を表わし、「気」「汽」の原字、ともいわれます。

 

「白川フォント」を参考に、竹下が描画。)

 

 

因みに、昭和の東洋医学の先哲である丸山昌朗先生『鍼灸医学と古典の研究』「「気」について」という論考の中で「气」の原字と、十干の一つである「乙」の字の関係に着眼され、

 

「乙」の字が原義的に持つ”屈めて伸びる”際の”行動を起こすエネルギー”という意味を強調しており、これも面白い解釈だと思います。

 



・・・ともかく、そうやって出来てきた「気」という文字には、これまで書いてきたような様々な意味があります。

 




 



ところで、「気」”キ”とも読むし”ケ”とも読みます。

 



また、これまで解説してきた中に、一つだけ毛色の違う「炁」という文字がありました。


「気」の字解き 2 参照

 


次回は、これらについて考えてみます。

 



続く。

 




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