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これまでのお話
「気」の字解き
「気」の字解き 2
「気」の字解き 3
「気」の字解き 4
「気」の字解き 5
「気」の字解き 6
「気」の字解き 7 参照
では続きいきます!
今日は「気」の「ケ」という読み方について考えてみたいと思います。
そもそも、漢字には色々な読み方があります。
それを「音読み」と言ったり「訓読み」と言ったりし、さらにその音読み訓読みの中にも、また様々な種類(呉音とか漢音とか。。。)がありますね。
外国の人から見たら、さぞかしややこしい言語でしょうね、日本語は。
しかも会話ではイントネーションや言い方で意味が変わってくるという。。。
それだけに奥ゆかしいですね、日本語というのは。
音読みと訓読みの違い、見分け方は、こちらのサイト様がたいへん参考になりますが、残念ながら簡単で完璧に見分ける方法というのはないようです。(苦笑)
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1434456034
まあともかく、「気」の読み方には「キ」以外に「ケ」(両方とも音読み)があります。
訓読みとしては「いき」という読み方もあるようですが、これは現在では”表外読み”と言って、常用漢字表にはない読み方なんだそうです。
日本での歴史的には、「氣」という文字が入ってきた時、最初は意訳として「イキ」と読み、次に呉音で「ケ」と読み、近代では漢音で「キ」と読むようになった、と考えられているようです。
(『一語の辞典 気』佐藤喜代治 参照 )
「気」に対する「ケ」という読み方については、以前、蓮風先生の著名人、文化人や医師との対談集『蓮風の玉手箱』の中の岡本彰夫権宮司との対談の中にも出てきましたね。
(『蓮風の玉手箱』はとても面白い話がたくさん出ていますので、是非ともお読みになってください。)
また、このことについては、以前このブログでもちょこっと触れています。
清めの塩 参照
「ケ」と「ハレ」は、ついこないだの椎名林檎さんの歌の歌詞の中にも出てきましたね。
「気」を「ケ」と読むようになったのはもともと、
”人間、自然(草木、山河、天候)を支配する秩序”
という概念として、「顕」、「怪」、「異」、「化」、「疫」などと同じ種類の語と考えられたからのようです。
それが「キ」に変化したのは、時間と関係する「機」との互換性や、朱子学(理気二元論)の影響によって、徐々に「気」の意味のとらえ方に、
それまでとは違いが出てきたからなんじゃないか、という考え方があります。
僕的には「ケ」の意味で考えた方が日本的な感じがして好きだったりしますが、「キ」の意味で考えた方が、理解しやすいだろうな、とは思います。
ここら辺の違いが、現代において、我々のやっている東洋医学の分野においても、日本と中国における「気」に対するとらえ方の微妙な違いと、
一つには関係しているように思います。
・・・「ケ」と「キ」の違い、皆さんは、どちらが好みでしょうか?
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