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これまでのお話・・・
精神の中枢は「脳」か「心の臓」か
精神の中枢は「脳」か「心の臓」か 2
精神の中枢は「脳」か「心の臓」か 3 参照
では続きいきます。
ここまでで、「脳」と「心の臓」、どっちが精神、意識の中枢になるか、というお話を、日本と中国の、色々な学者さんや、医者の解釈を紹介しながら見てきました。
では、もともと、古代中国医学においては、これらがどういった位置づけだったのか、という話を、古典を参考に、再びちょっと考えてみようと思います。
まず、東洋医学における「心の臓」がいかなるものなのかについては、一般の方向けに、随分前にこのブログに書き連ねました。
「心」って何ですか?(その7)
「心包」って何ですか?(その6) 参照
上記を読んでいただければ分かるように、古代中国の医者にとっては、精神、意識というのは霊妙不可思議なものであり、人知の及ばない側面(※)があると考えていました。
【(※)”人知の及ばない側面”というのは、当時の最先端科学といってもいい、”気と陰陽”という認識論を持ってしても、理解できない概念である、ということです。】
そして、そういったものを「神(しん)」と名づけ、その”神”を、調節しているの中心機構が「心の臓」なのだ、という理解なのです。
では、「脳」の方はどうでしょうか。
脳については、このシリーズの最初に書いたように、『黄帝内経 素問 五蔵別論(11)』に、脳が”奇恒之腑(きこうのふ)”として紹介されていますし、
また、『黄帝内経 霊枢 海論(33)』には、脳のことが”髄海(ずいかい)”として紹介されています。
これをもう少し詳しく解説すると、「脳」というのは奇恒之腑でありますが、奇恒之腑というのは脳の他に、
「骨(こつ)」「髄(ずい)」「脈(みゃく)」「胆(たん)」「女子胞(じょしほう)」
の5つがあります。
(ちなみに奇恒の府の中の”胆の腑”は、五臓六腑の中のひとつでもあり、胆の腑については以前解説しました。
この、奇恒の府の中の「髄(※)」が集まって、塊状になったものが「脳」である、という考え方から、「脳」のことを「髄海」と呼ぶのです。
【(※)・・・東洋医学の言う「髄」というのは、骨の中に入っている、骨格と脳髄を養う重要なエキスのようなもので、腎の臓と関わりが深い】
そして、
”人はまず脳から生じる”
といって、東洋医学では、発生学的に、人間の体はまず最初に「脳」から生じる、出来ていく、と、考えられていたようです。
(『黄帝内経素問』奇病論(47)の全元起注「・・人先生於脳.・・」、『霊枢 経脈篇(10)』「黄帝曰.人始生.先成精.精成而腦髓生.」)
そう考えると、拡大解釈すれば、体の中で、脳という部位には、母胎からの根源的な気が最も充満している、とも拡大解釈できます。
この考え方は僕的には結構重要に思えまして、のちに道教徒が、
「脳から気を漏らしてはいけない、真気が脳に充満していれば邪に侵されない」
とか、
「頭上から真気が立ち昇り、大宇宙の気と交感する」
とかいう考え方や、”三丹田説”というものにも、繋がってくるように思うのです。
続く
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