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これまでのお話
精神の中枢は「脳」か「心の臓」か
精神の中枢は「脳」か「心の臓」か 2
精神の中枢は「脳」か「心の臓」か 3
精神の中枢は「脳」か「心の臓」か 4
精神の中枢は「脳」か「心の臓」か 5
精神の中枢は「脳」か「心の臓」か 6
精神の中枢は「脳」か「心の臓」か 7
精神の中枢は「脳」か「心の臓」か 8 参照
では続きいきます!
では前回の話をまとめるとどうなるか、というお話。
まあ前回の話は、僕の拡大解釈が入っていますが、それが気になる人はスルーしてもらったらよい。(笑)
僕からみると、
道教の立場では脳と心の臓、脾の臓、胃の腑の関わりが強調され、
もともとの東洋医学の立場では脳と腎の臓(精、髄)の立場を強調
しているようにみえる、という話です。
ここで、東洋医学における脾胃、腎、心と精神の働きとの関わりを復習。
◆泥丸の話の続き 3
1.「脾の臓」と精神の関わり
「脾の臓」については「脾」って何ですか?(その9)シリーズに書いた通りなんですが、「脾の臓」と精神との関わりについて補足すると、
『黄帝内経素問』宣明五気篇(23)に、”脾は意を蔵する”という記載が出てきます。
これは、脾は”記憶”、つまりモノを覚える能力と関わることを示しています。
(短期記憶と言ってもいいでしょう。)
また『黄帝内経素問』刺法論(72)には、”脾は知恵袋のような臓”と出てきます。
このことから、東洋医学の言う「脾の臓」というのは、”短期記憶や思考”に大きく関与する臓腑であることが分かります。
短期記憶が出来ないとか、いつもボケーッとして思考力の低い人は、脾の臓が弱いのかもしれませんな。(笑)
2.「腎の臓」と精神の関わり
「腎の臓」についても「腎」って何ですか?(その11)シリーズに書いた通りですが、精神と「腎の臓」の関わりに関して補足すると、
『黄帝内経素問』宣明五気篇(23)に、”腎は志を蔵する”という記載が出てきます。
これは、腎は”長期記憶(記憶の貯蔵)”や”適切な判断力”に関わる、ということを示しています。
また『黄帝内経霊枢』本神篇(8)には、”腎は精を蔵す”と出てきまして、また『黄帝内経素問』六節蔵象論(9)には、”腎は精の居所だよ”と出てきます。
ここでいう「精」の意味には狭義と広義がありますが、まあ、人体における”形体”の基になるもの、と考えてもらったらいいと思います。
(”精”についてもそのうち詳しく書きましょう。)
3.「心の臓」と精神の関わり
これについても、
「心」って何ですか?(その7)
「心包」って何ですか?(その6)
あらかた述べてますので、まずはそっちを参照して下さい。
・・・まあ、あえて補足するとすれば、東洋医学では、精神、意識、感覚に関するあらゆる働きは「心の臓」が蔵する「神」が大元締め、と考えているということです。
ざっくり言えば、「心の臓」はちょうど、西洋医学における脳のような働きを付与されている面があるということです。
〇
このように、「脾の臓」は”意と智”に関与し、「腎の臓」は”志と精”に関与し、「心の臓」は”神”に関与し、それぞれが大きく、精神面の働きに関与します。
東洋医学の「脳」解釈の原点として、『黄帝内経』では、「脳」に関しては「髄海」と表現し、「腎の臓」との関わりが最も示唆されており、
『黄帝内経』よりも後代になってから、道教が脳と「脾の臓」「心の臓」との関わりを提示し、特別な意味を持たせ、明清代に入って、西洋医学とのディープな接触の中で、
東洋医学の中にも、「心の臓」と「脳」の関わりを論じる動きが出てきた、という流れだと理解しています。
(歴史の専門家の方、もし違っていたらご教示ください。)
そう考えると、近世から近代に至る流れの中で、東洋医学では、「脳」というものの働きを解釈する上で、道教の見解を一定の参考にした、とも考えられるわけであります。
このように、道教と東洋医学というのは、長い長い歴史の中で、相互に影響を与え合っている側面があるように思います。
それ以外の宗教についても、同じことが言えるかもしれません。
こういったことに注意を払うことが、我々の臨床の助けになる面がある。
続く
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