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これまでのお話
形のあるような無いような世界
形のあるような無いような世界 2 参照
では続きいきます。
東洋医学は、気の医学。
あの手この手を使って、最終的には「気」というものを如何に正しく動かすか、というところに主眼が置かれる。
〇
とはいえ、東洋医学にも、「形」という概念は存在する。
これまで、このブログ上の様々な記事(五臓六腑などに関するもの)に書いてきた通りだ。
しかし、どこをみても、西洋医学による「形」に対する分析のような「写実的精緻さ」はない。
これはなぜなら、東洋医学(東洋哲学)は、形よりも気(機能)、言い変えれば、人体と大自然との調和も含めた有機的な連関性と調和の具合、つまり
「人体内、および人体内外の全体的なバランス」
を最優先し、そこにこそ、最も注目するからだ。
(・・・と、僕は考えています。)
この観点からすれば、局所の詳細な分析や描写は、相対的に”些末な問題”となる。
東洋医学(東洋哲学)では、西洋医学のような手法で、「形」を精緻に分析していったところで、それを組み合わせてできるものは、所詮”ミックスジュース”に過ぎず、
この大自然、大宇宙の中における、小宇宙である人体、生命の動き、ダイナミズムを表現するには不十分、と考えていたのだろう。
このような観点から、生命、自然を「よりリアルに」表現し、理解するためには、物理的な臓器や各器官の写実的な描写や分類よりも、それらの間隙、及び全身、果ては全宇宙に存在し、
それらを繋ぎ合わせ、1個体を1個体たらしめる、一体不可分な「気」の動的なバランスにこそ、括目したのだろう。
〇
ところで、東洋医学の病理産物に、「痰」と呼ばれるものが存在する。
「痰(たん)」「瘀血(おけつ)」について
「怪病多痰(かいびょうたたん)」という言葉 参照
一般的な認識からしたら、カゼひいたときなどにノドに絡む、白や黄色のネバネバした液状の物質を想像するであろう。
しかし、東洋医学では、それのみではなく、「痰」は全身各所に瀰漫し、気の正常な運行を阻害するもの、と考えている。
その分類として、「有形の痰」とか、「無形の痰」という言い方がある。
有形はともかく、この、”無形の痰”というのは何だろうか。
これはまさに、
”形として凝集してはいないが、今後、痰になる、前駆的な無形の気の停滞状態”
のことを言っているのだ。
このように、東洋医学では「気」を重視するがゆえに、無形から有形、有形から無形の連続性を細かく表現することが出来、それに応じた治療方法を考えることが出来る、ということ。
有形の邪気として凝聚する前に、叩くことが出来る。
あるいは凝聚した有形の邪気を霧散させることが出来たならば、それが再度凝聚しないように、散らし続けることが出来る。
つまり積極的、選択的に病を予防できるのだ。
これを「治未病」というのであって、西洋医学的な「予防」とは趣を異にする。
極めてタクティカルなのだ。
続く
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