東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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鍼灸には保険が効かない!?(その7)

2010.03.28

これまでのお話



鍼灸には保険が効かない!?(その1)

鍼灸には保険が効かない!?(その2)
鍼灸には保険がきかない!?(その3)
鍼灸には保険が効かない!?(その4)
鍼灸には保険が効かない!?(その5)
鍼灸には保険が効かない!?(その6)

 


・・・まあ、色々と難しい問題が山積みの中、苦しみながらも楽しんでいる、僕らの姿が少しづつお分かりいただけてるんじゃないでしょうか?

 


話を本題に戻しましょう。

 


WHOが言っているように、幅広い疾患に有効と考えられる鍼灸を、日本が積極的に保険適応にしない、というのはおかしい、とも思えます。

 


しかし、最初に述べたように、たとえ「鍼灸」自体がそうであったとしても、「鍼灸師」という人たちに、アベレージとして、安定的に

「確かな東洋医学を患者に提供できるスキル」

があって、初めて成り立つ話です。

 



そうなって初めて、国や保険組合から、

「ああ、この”人達”なら安心して保険適用の対象に出来そうだ。」

となる訳ですよね?

 



・・・しかし、これまで書いてきたように、残念ながら、その有効性の証明も、各個人の力量の問題も、なかなか解決出来ていない、というのが日本の鍼灸師の現状ではないでしょうか?

 


じゃあ外国ではそれが出来ているかというと、韓国や中国などは、日本よりは出来ていると思いますが、まだまだ十分には出来ていない、というのが現状のようです。

 


となると、「日本」「先進諸国」の相違点は何でしょうか?

 


色々考えられると思いますが、一つには「国民性」の問題がないでしょうか。

 


日本人というのは、島国のせいか、歴史的に見ても、舶来品(要は新しモン)好きですよね。

 

 

大陸に学び、あらゆるものを発展させてきた。

 


明治の西洋化以降は、より極端に「海外(特に欧米)のもの=イイ!」になっちゃってないでしょうか。

 


しかも「和」を大事にする民族ですから、モメないための知恵が至る所に張り巡らされていると思いますが、悪く言えば「付和雷同」が大好きですよね。

 


もともとあったそういう考え方、国民性、そして、明治以降の歴史的経緯の結果として、現在の「西洋医学」のみを強く支持するような風潮も含まれているような気がしないでもないです。

 


また日本国内では、西洋医学に関しては、マスコミを通じて、様々な医療過誤や事件が話題になる一方で、輝かしい研究成果や臨床成果も話題になっています。

 



東洋医学は、ついこないだの「気胸事件」とかは大きな話題になるけど、「東洋医学で〇〇が治った!」という報道が、大きくなされることはほとんどありませんよね?

 



実際はたくさんあるのに、です。

 


これは「なぜ治ったか」が、現代科学では説明がつかないし、治る確率だって明確に示されていない訳だから、当然と言えば当然です。

 


しかも国民の多くは「気」や「陰陽」という考え方に対して、極めて懐疑的だと思います。

(東洋思想、哲学を知っている人、興味ある人自体が少ない。)

 


しかも巷の多くの鍼灸院では、肩こり、腰痛、膝痛に対して、痛みのある部分の周りに鍼を打って、血行が良くなれば治ります式の治療をやっているところがほとんどです。

 


こんな状況で、例えば、

「東洋医学的な考え方で鍼治療を行い、「気」の流れが整い、「陰陽」のバランスが整った結果、難病が治った!」

という報道がされたとしても、みんなのリアクションは

「へ?鍼って肩こりにやるもんなんじゃないの?」

とか、

「はいはい、オカルトね。なんか宗教っぽ~い。こわ~い。」

で終わりでしょう。

 

 

またそういう、実際にあるセンセーショナルな事実の存在と同時に、

「以前、鍼やってもらったけど、全然治らなかった。何も変わらんかった。」

という患者さんがいることも事実です。

 

 

清明院にも、初診の時にそうおっしゃる患者さんがたまにいらっしゃいます。

 


こういった厳しい現実を、一体どのように打開していったらいいんでしょうか?

 

 


(次回に続く)

 



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