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「泣く」とはどういうことか(その4)

2010.04.13

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これまでのお話

「泣く」とはどういうことか(その1)

「泣く」とはどういうことか(その2)
「泣く」とはどういうことか(その3)


・・・まあ、人間に当たり前に起こっている現象の一つ一つを、東洋医学ではどう考えるのかな?と考えていくと、何気ない現象から、大変勉強になることがよくあります。

 


そういう一つ一つをいい加減に理解しないことが、治療にとても生きてきます。


(・・・と、僕は思っています。)

 


とはいっても、全部が全部、何もかもがきれいに説明がつく訳ではないし、完全にクリアにはなかなかならないのが面白いところでもあるんですけどネ。(苦笑)

 


今日は、目に対する物理的な刺激で涙が出るのはどうしてか、というお話。

 


そもそも目の表面、角膜というものは粘膜であり、常に少量の涙で洗い流され、潤っています。

(目の表面を触って、パサパサの人、いませんよね?)

 


そして定期的に「まばたき」によって言わば”ワイパー”がかかります。

(5時間ぐらいまばたきしないでも平気な人とか、いませんよね?)

 


そのようにして、常にきれいに、清潔に保たれることによって、光を認識し、「見る」という機能をどうにか果たす、とてもデリケートな機関であります。

 


また、目(眼球)は、どうやっても鍛えようのない機関でもあります。

 


どんなに屈強のレスラーでも、目をつつかれたらたまりません。

 

 

格闘技では目潰しのことを「サミング」といって反則行為としています。

 


この、「常に少量の涙で目を潤し、まばたきをし、目を清潔に保つ」機能の主役は「肝」であります。


(これは「腎」や他の臓腑も関わりますが、あくまで主役は「肝」と言っていいでしょう。)

 


ですので、目に対する物理的な「過剰な」刺激があったときは、この機能も「過剰に」働き、よりたくさんの涙で眼球を洗い流そうとします。

 


前回も述べたように、外的な精神的、肉体的刺激に対する適切な対処の主役は、将軍である「肝」の仕事なんです。

 


ただ、洗い流すためには「水(津液)」が必要になります。

 

 

この「水」の動きの主役になるのが「腎」なんですが、そこはまたの機会に詳しく述べましょう。

 


・・・ところで、「泣く」という現象って、まったくの病的な現象なんでしょうか?

 

 

実はそうではありません。

「泣いたらスッキリした」

とか、

「泣き疲れて寝たらスッキリした」

とか、「泣く」という現象は、病理的な変化への対応などの、あながち悪いことばかりでもないと思います。

 


次回はそのお話。

 



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