これまでのお話・・・

「怒りかたの大事」
「怒り方の大事」（その２）
「怒り方の大事」（その３）

・・・続いて、怒る人と怒られる人の関係性の重要性について、いきます！

そしてここらで一旦、完結しておきましょう。

☆「信頼関係」

「怒る」という大イベントが生じる直前の、２者の理想的な関係性と言ったら、何といってもコレです。

・・・コレにつきます。

お互いに信頼し合っている関係、これさえあれば、少々キツく怒ったところで、その関係性が緩衝材として働き、関係性そのものが崩れることはないだろうし、

怒られた側はそのことについてよく反省し、怒った方も少々心をいためるぐらいなもので、その後も「円滑に」関係は続きます。

何年でも、何十年でも、です。

コレが「怒る」という、人間の生理現象の「本来の」「普通な」姿な訳です。

（と、僕は思っています。）

問題になるのは、この「信頼関係」がない中で、誤った怒り方を、誤ったタイミングでやり続けたりすることです。

コレをやってしまうと、様々な不幸が生まれます。

殺し合いに発展することもあるでしょう。

本来、「怒る」「叱る」は対象との円滑な人間関係を志向するためのものであり、建設的な目的を持った「生理」な筈が、マルッと「病理」になっちゃう、という訳です。

まあ、信頼関係が構築できない”関係性のパターン”なんて、星の数ほどありますし、その解決方法もケースバイケースなので、ここでいくら言っても仕方ないです。

それよりも、どうやったら相手との間に信頼関係が高い確率で築けるか、という「総論」が問題です。

「各論」ではなく。

（因みに何の分野でも、「総論」をやらずして、「各論」ばっかりやった結果、結局何が何だかよく分からん、という人、よく見かけますねえ・・・。）

・・・ところで、「信頼」という言葉の意味、深く考えたこと、ありますか？

辞書で引きますと、「信頼」とは、「頼りになると信じること」と、出てきます。

（まさに読んで字のごとく！・・・しかし、これが大事です。）

ここを深く掘り下げてもいいんですが、ひとまず置いといて、読んで字のごとく、ということは、説明のしようがないということ、とも考えられます。

そもそも「信じる」という”感覚的”なことを、言葉で上手に説明しようということ自体、土台、限界があります。（笑）

・・・なので、こういう時は、「僕の場合はどうか」で、うまくいったケースを念頭に考えてみたいと思います。

僕の場合は、誰かと関わったら、まず、なるべくその人の「信頼できる部分」を探すようにしています。

そして、相手のその部分が、僕から見て「前面」に来るような付き合い方をしようと努力します。

そしてさらに相手のその「前面」から、なぜ自分自身がその人を「信じるに足る」と思うのかを考え、その人のその部分を学びます。

（ある意味、「盗み」ます。）

そうして、人は人のどういうところを「信頼」するのかな、と考えながら、人と付き合うようにします。

患者さんしかり、友人しかり。

（24時間そんなこと考えてる訳じゃないよ。”時々きちんと”です。）

・・・そうすると、イイ感じの関係が築けることが多いように思います。

つまりまとめると、人と関わる時の「積極性」「ポジティブさ」が大事だ、ということかなと、「僕の場合は」「現時点では」考えています。

「総論」としてね。

このシリーズ、ひとまずおしまい。

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