普段臨床をせっせとやっていて、ふと思うことがあります。


「基本ほど重要なものはないナー。」


たまに患者さんとも、そういう話になることがありますが、コレはどんな職業でも共通して言えるようです。


僕らの場合も、勉強や経験が進んでくると、どんどん色々な知識や技術が手に入ります。


そしてそれらを、現時点の自分のレベルを最大限に発揮するべく、どうにか縦横無尽に駆使して、治療にあたる訳です。


そんな時、これまでこうだと思っていたことが、こうとも言えるし、こうとも言えるなあ、そういう状況になる時がたまにあります。


そういう状態になると、少し迷うことがあります。


「では、どれが本当なんだろうか・・・。」


色々考えて治療した、そしたら結果がよかった、という「だけ」では当然満足できませんので、こうでこうで、こうだからこの結果が得られた、

という風に、常に毎回認識したいと思っています。


それを考える時に最も役に立つのは、やっぱり「基本」であります。


知識、経験が上がれば上がるほど、臨床の縦横無尽さはそれなりに増しますが、そこに的確さがなければ、本当の意味でレベルが上がったとは言えません。


見かけ上の引き出しが増えただけです。


最悪、増えた気になっているだけだったりします。


結局、その知識や技術を運用する際の縦横無尽さの「確度」を最大限高めてくれるのは、


「基本」


に他ならない、と個人的には思っております。

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