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「泣く」とはどういうことか(その6)

2011.01.07

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これまでのお話

「泣く」とはどういうことか(その1)

「泣く」とはどういうことか(その2)
「泣く」とはどういうことか(その3)
「泣く」とはどういうことか(その4)
「泣く」とはどういうことか(その5)


 

かなり久々になりますが、このシリーズ、ちょっと足しましょう。

 


今後もこのように、右にあるカテゴリーの色んな話を、たまに肉付けしていきます。

 


今日、こんなニュースを見つけました。


(↓↓以下簡略化して引用)

◆女性の涙に「逆フェロモン」…男性の興奮鎮静化

 

読売新聞 1月7日(金)3時7分配信

 

女性の涙には男性の感情に影響する化学物質が含まれているとの実験結果を、イスラエルにあるワイツマン科学研究所のチームがまとめ、

米科学誌サイエンス電子版で6日、発表した。

昆虫では、情報伝達の役割を担う微量の化学物質「フェロモン」が生殖行動に影響し、マウスでも雄の涙腺から分泌される物質が雌に交尾を促すことが報告されている。
 
今回、動物の世界で知られる促進フェロモンとは異なる作用のフェロモンが人間に備わっている可能性が強まった。

研究チームはまず、複数の女性ボランティアに悲しい映画を見せ、涙を採取。

涙と、塩水がしみこんだシートを男性被験者24人の鼻の下に別々にはりつけると、涙のシートをつけた場合でのみ、女性の顔写真に性的魅力を感じる度合いが減った。

唾液中の男性ホルモン「テストステロン」の濃度も低下したほか、脳の活動を調べる機能的磁気共鳴画像装置(fMRI)でも、性的興奮にかかわる視床下部などで活動が低下していることを確認した。
 
 

(引用おわり)

 

・・・まあ要するに、人間の女性の涙には、男性の性的興奮を「抑制する」成分を含んでいる可能性がある、という記事ですね。
 

以前このシリーズでも、涙の成分についてはいまだに不明な点がある、ということをお伝えしました。
 

サイエンスの原文を読んだ訳じゃないけど、今回の実験結果は面白いことを示唆していると思います。
 

「女性の」「悲しい映画を観ての」涙が含む、

「嗅覚」を刺激する何らかの成分(フェロモン?)が

男性の「性的興奮」を

「選択的に」抑制する

ということがもし本当ならば、非常に興味深いですね。
 

「涙」、「悲しい」「嗅覚」、「性的興奮の抑制」、というキーワードからは、東洋医学的には「肝の臓」「肺の臓」が想起されます。
 

そして五行で言う「肝木」「肺金」からさらに「魂(こん)」「魄(はく)」、「肝血(かんけつ)」「肺気(はいき)」という陰陽、

そして、「男女」という陰陽・・・。

 
この実験をやったワイツマン科学研究所の人たちに質問してみたいことが山ほどあるんですけどー・・・。

 
(笑・・・言葉通じませんけどネ。)


 
・・・まあいずれにせよ、人体について現代科学的に分かってくれば来るほど、

「それをとっくに東洋医学は説明出来ていた!」

なんてことがたくさん起こるかもしれませんね・・・。(笑)

 
 

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この記事に関するコメント

“「泣く」とはどういうことか(その6)” への4件のフィードバック

  1. たつ吉 より:

    こんにちは。最近お邪魔するようになったので、ちょくちょく過去の記事をみてお勉強させて頂いてます。
    感情と体の反応について、ドラマなどでよくあるシーンについて質問なのですが。。。
    突然恋人の訃報を聞いてショックを受けた人や、思いも寄らぬ子供の愚行にショックを受けた母親とか・・・ショックを受けて倒れたりその場で崩れ落ちるようなシーンがあります。
    そんな大げさな芝居だなぁとずっと思ってたのですが、私自身もそのような衝撃をうける経験をし、実際に体の力が抜けて末端が冷たくなっていき貧血みたいな状況になって「崩れ落ちる」という表現がぴったりの状態になりました。
    あれは大げさな演技ではなかったのか!とちょっと冷静にその体の反応に感動したものです。
    これも東洋医学的に説明するとどこの臓がどないなっておこるんでしょうか?

  2. いんちょう より:

    たつ吉さん
    コメント、ありがとうございます!
    > 最近お邪魔するようになったので、ちょくちょく過去の記事をみてお勉強させて頂いてます。
    ありがとうございます。コメント、感想、質問、ドシドシ下さいね!!(*^_^*)お応えできる範囲で答えさせていただきます。
    > これも東洋医学的に説明するとどこの臓がどないなっておこるんでしょうか?
    上記の質問を踏まえて、カテゴリ 七情(感情)の中の、下記の記事を若干再編集しましたので、お読みください。
    「悲」「憂」についてhttp://blog.livedoor.jp/seimeiin/archives/51006400.html
    「恐」について
    http://blog.livedoor.jp/seimeiin/archives/51008484.html
    「驚」について
    http://blog.livedoor.jp/seimeiin/archives/51009104.html
    上記をお読みいただいた上で、何か分からないことがあれば、またご質問下さい。ヽ(^o^)丿

  3. たつ吉 より:

    わざわざ編集頂きありがとうございました!
    実際の例えがあると分かりやすくてオモシロイですね。よく分かるシリーズなど本で読んでも結局よく分からない事が多い東洋医学。まだまだ聞いてみたいなぞが多いです。

  4. いんちょう より:

    たつ吉さん
    コメント、ありがとうございます!
    > わざわざ編集頂きありがとうございました!
    いえいえ。いい機会になりました。
    > 実際の例えがあると分かりやすくてオモシロイですね。よく分かるシリーズなど本で読んでも結局よく分からない事が多い東洋医学。まだまだ聞いてみたいなぞが多いです。
    是非ご質問下さい。私の分かる範囲で回答させていただきます。

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