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これまでのお話・・・
タバコと東洋医学
タバコと東洋医学(その2)
タバコと東洋医学(その3)
タバコと東洋医学(その4)
では、続きいきます!!
今日は、東洋医学の考える”ため息”について触れます。
清明院が使用している、「北辰会専用カルテ」の予診票の項目には、
「ため息がよく出る」
〇か☓か△か、という問診項目があるぐらい、”ため息がよく出るかどうか”については、東洋医学的には注目します。
よく、クラ~イ顔して、
「ハァ~・・・。。」
ってやってる人、見かけますよね。(苦笑)
このため息のことを、東洋医学では「太息(たいそく)」といい、その意味づけは、ざっくり言うと胸の周辺部分の「気の停滞の除去」です。
肝の臓、胆の腑、心の臓、肺の臓の働きが主に関わります。
主にこれらの臓腑の働きが、何らかの原因によって失調しているときに、生理的にそれを是正しようとするため、
”ため息”が出やすい、ということになろうかと思います。
(太息については、『黄帝内経』の『素問 五常政大論(70)』『素問 至真要大論(74)』『素問 平人気象論(18)』『霊枢 口問篇(28)』『霊枢 邪気蔵府病形篇(4)』
あたりに記載があり、特に『霊枢 口問篇(28)』の記載が非常に参考になります。)
〇
患者さんが呈する、あらゆる症状というのは、何気ないものでも、その一つ一つが、その人の中身(五臓六腑の状態)を反映してくれる鏡なのです。
「表を以て裏を知る」 参照
ここまでをまとめると、「タバコを吸う」ということは、
1.胸部に絡んだ痰の邪気を乾かしつつ、
2.深い呼吸により、上った気を下げ、
3.自分好みの香りで気を巡らせ、脾の臓の働きを鼓舞し、
4.「ため息」によっても胸部の気を巡らせ、胸部周辺の緊張を緩め、様々な臓腑の失調をフォローしようとする
行為である、ということなのです。
逆に言えば、
「そうする必要があるような体の状態である」
ということです。
これはもちろん、喫煙習慣を肯定しているわけではなく、この対処法は、非常に不健康な対処法だ、という指摘です。
だから、東洋医学的には、「タバコを吸う習慣がある」という時点で、様々な臓腑の機能失調や、胸部を中心に、痰の邪気を持っている可能性が高い、と考えます。
また、タバコの葉に含まれるニコチンの毒性を考えると、上記のような”いい側面”というのはあくまでも一時的、対症的なものに過ぎず、
東洋医学的には徐々に胸部を中心に「熱毒」を籠もらせる結果になるので、ほどほどにしないといけないし、出来れば吸わない方がいい、
ということになります。
(今の時代、他人様に迷惑をかける可能性も高いし。。。)
ただ、あまり患者さんを脅かして、無理やり、急に止めさせたりすると、上記のような、
”タバコを吸うことによって抑え込んでいた異常”
が一気に表面化して、様々な症状を呈することがあります。
僕のように。(^^;)
次回こそいよいよ、その話が出来そうですな。(笑)
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「タバコを吸う=ニコチンの中毒症状」
みたいなイメージを持っていた私には、喫煙が
気の巡りを良くしてるっていうのは意外ですね。
後、ため息ですが、子供の頃からの癖で治りません。
高校時代、何度も先輩に注意されましたが、(苦笑)
気付いたら胸がつまってしまい、ついてしまいます。
母親もため息が多いです。
ため息をついてしまう癖って治るとおもいますか?
なぁるほどぉ~やっぱり東洋医学は面白いです。
次回楽しみです☆
山の子供さん
コメント、ありがとうございます!ヽ(^o^)丿
> 次回楽しみです☆
はい、お楽しみに☆
菜飯さん
コメント、ありがとうございます!
> 「タバコを吸う=ニコチンの中毒症状」みたいなイメージを持っていた私には、喫煙が気の巡りを良くしてるっていうのは意外ですね。
そうですね。一般的な認識からすれば意外でしょうけども、それがタバコがやめられない、またはおいしく感じる理由なんだと思います。まあ、「気の巡りがよくなる」と言っても、それはもちろん一過性であって、継続的に吸い続けていれば害毒のほうが大きいと思います。
> 後、ため息ですが、子供の頃からの癖で治りません。
> ため息をついてしまう癖って治るとおもいますか?
試してみますか?(笑)本気で治したいと思うのであれば、全力でお力添えはいたします。