東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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夜のみ出る症状(子午流注その他)

2013.01.16

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今日、こんな患者さんがおりました。


カゼを引いて、夜中の2時、3時頃になると、急に咳が出て、目が覚めてしまう、とのこと。


咳に限らず、痛みでも痒みでもなんでも、様々な症状が、「夜中のみ」出るとか、「朝方のみ」出るとか、時間限定で出てくることがしばしばある。


・・・コレ、なんでか。


東洋医学では、「子午流注(しごるちゅう)」といって、時間帯によって、どの経絡の気の流れが盛んになるか、という考え方があります。


(これについても、そのうち書きましょう。)


子午流注も参考になりますが、それだけでは語れない面がある。


そういう、ある側面から見た法則性「のみで」あらゆる病気の全パターンを説明しようとすると、どうしても牽強付会が出てくる。


その患者さんが持っている病理産物の種類によっても違う。


陰の性質を持った病理産物なのか、陽の性質を持った病理産物なのか。


病の深さによっても違う。


こういう色々な法則性(陰陽の設定)を考え、「最も確からしい」モノサシを選ぶことによって、失敗する可能性が、限りなく減る。


逆に言うと、成功する可能性が、限りなく増す。


感覚的な診断、治療の確かさに自信があればある程、こういう意識を持つべきだ。



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