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こないだ、奈良の藤本漢祥院に研修にうかがった際、蓮風先生から、
「高津敬節(こうづけいせつ)の『鍼灸溯洄集(しんきゅうそかいしゅう)』を調べておきなさい。”虚里の動”について、重要なことが書いてある。」
と言われました。
たまにそういうアドバイスをいただくことがあります。
で、そういう時って、後々、それが何か重要な意味を持ったことが、これまでに何回もあります。
・・・で、さっそく調べました。
まず、『鍼灸溯洄集』という本は、江戸時代初期の1694年、浮世絵、俳諧、浄瑠璃など、日本独特の華やかな文化が花開いた元禄時代初期、
元禄8年に、高津敬節という人物によって刊行されました。
この高津敬節という人物は、大阪で3代続いた漢方医の一家であり、鍼灸についても一家言持っていた人物だと言われております。
この本の序の部分には、
「俗説に流されていた当時の鍼灸界をに対して、その原点を溯洄(そかい・・・流れをさかのぼる)する、という意味でこのタイトルになった。」
と書かれております。
東洋医学の原点と言ったら、『黄帝内経(こうていだいけい)素問、霊枢(そもん、れいすう)』です。
大阪の高津さんの、ごちゃごちゃ言う人に惑わされるな、原点に立ち帰れ!という主張です。
まあそうやって、その人自身がごちゃごちゃ言う訳ですが。。。(笑)
結局江戸時代も、今と同じか。。。(苦笑)
問題なのは、高津先生のような意識の高さを、医者たち自身がなかなか持てないことなんでしょうね。。。
〇
・・・で、「虚里の動」に関してですが、これは『素問 平人気象論』にある通り、左の乳下に、服の上から触れても分かるような脈の拍動があった場合は、
気が異常に漏れていることを示しており、アブナイよ、というものです。
この、「左の乳下(乳頭のやや下)」という位置を、「虚里(こり)」と呼び、ここを別名「胃の大絡(たいらく)」と言って、胃の腑の働きも含めた「胃の気」との関係が深い、
と考えております。
「胃の気」というのは「胃の腑」や「脾の臓」の働きも含めた、もっと大きな力、いわば生命力そのもののことを指します。
カテゴリ 「脾・胃」 参照
東洋医学では、この「胃の気」、つまり生命力そのものが危うくなってくると、場合によっては胃の大絡である虚里から気が漏れてきて、
「虚里の動」となり、非常に危険な兆候だと考えるワケです。
・・・で、その問題に関して、『鍼灸溯洄集』に、どう書いてあるか。
これは、「虚里の動」をさらに細かく分類し、検討を加え、虚里の動が出てるのに死なない場合はこういう意味がある、とか、この場合は治しにくい、
とか、この場合はまだ見込みがある、とか、古典からの口伝をひいて、細かく分類、説明してくれております。
つまり、
『黄帝内経』の言説を、教条主義的にとらえるのではなく、実際の臨床と照らし合わせて、その後の医家の言説も踏まえて、批判的に読んでいる、
ということです。
また、ここの記載は
虚里の動で「胃の気」をうかがう、という問題についても、程度問題やパターンがある、
ということを示唆しております。
すげえぜ、高津先生。
僕も頑張ります。
まーこのように、僕にとっては蓮風先生の言葉は、簡明で、いつも示唆的です。
いい勉強させてもらいました。(感謝)
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