東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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「生理」と「病理」

2013.11.09

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ここでいう「生理」というのは、女性の月経のことではありません。


人体における様々な「生理現象」のことです。


寒ければ鳥肌が立つ、暑ければ汗をかき、水分を欲する、炎症が起これば、「痛み」を出して炎症を増悪させる動きや状況を制限する、などなど、です。


人間にこういう働きが備わってなかったら、生命を維持できません。


・・・で、この「生理現象」と、「病理現象」は繋がっております。


「痛み」が一番分かりやすいと思います。


「痛み」については、以前書きました。

東洋医学と「痛み」(その5) 参照


例えばどこかに炎症が起こった時、「痛み」という感覚がもし起こらなかったら、炎症に気づかず、生命活動を維持できないレベルまで炎症が進んでしまいます。


「痛み」は危険信号だから、一定の条件で、出てくんないと困る。


しかし、あまりにも程度がきついと、正常な社会生活ができません。


そこで、医療の出番、となるわけです。


そういう、危険信号を出す必要のあるような「生理的な」状況を、なぜ危険信号を出す必要があるのかを分析し、その状況からいち早く脱することを助けます。


これがちゃんとした「治療」です。


感覚そのものを麻痺させて、やり過ごすことは、治療というより、その場しのぎ、ということになります。


これを何年も続けてしまうと、大変なことになる場合があります。

 

生理痛、頭痛などで良く見受けられますね。




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