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「素体(そたい)」という言葉

2013.12.19

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こないだ、学会の先生と、症例に関するやり取りをしていて、ちょっとした問題が発生。

 



北辰会では、もともとのその患者さんの体質素因のことを

「素体(そたい)」

とか、

「素体の状況」

と、慣習的に呼んでおりました。

 


しかしこれ、実は東洋医学用語ではなかったことが判明しました。(苦笑)

 



ずいぶん前から、この「素体」という用語を使っていたので、一体どの先生が使い始めたのか、もはや定かではないのですが、この「素体」という言葉は、

 

東洋医学ではなく”数学”とか”造形学”の用語らしいのです。

(参考wiki↓↓)

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B4%A0%E4%BD%93


 

まあこういう、他の学問分野の用語を取り入れて使っているあたりが、

「北辰会らしいなあ~。。。」

とか、

「いんじゃない?らしくて。(笑)」

と思ったりもするんですが、今後、対外的に症例を発表したりする際に、

「素体が・・・」

という話をしても、聴衆は

「??」

となってしまいます。

 



これでは問題ですので、北辰会学術部として、今後は「体質素因」とか、「先天的素因」、「後天的素因」という風に表現することにすると決まりました。

 



今後どんどん、対外的にアピールしていくならば、なるべくみんなが分かる言葉で、自分たちの臨床成果を表現しないといけませんネ。

 



”人に何かを分かってもらう”ということは大変です。(苦笑)

 

 

因みにこの「素体」という言葉は、古い中医書にも出てくるよ、と仰る先生もいらっしゃいますが、今のところ出典は不明です。

 

(恐らく初期の北辰会の学術担当の先生が、そういった中医書から持ってきて、使われるようになったのではないかと思います。)

 

 

まあそうであれ、やはり誰でもが分かる平易な表現、という意味では「体質素因」でいんじゃないでしょうか。

 

 

 

些末な問題かもしれないけど、こういうのもきちんとしないと。(笑)

 

 




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