東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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鍼師が鍼で治るという事実を知らないということ

2014.10.16

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こないだ、清明院に通院中の、鍼灸の学生さんが、面白いことを言いました。


「鍼ってすごいですねー、ホントに治っちゃうんですねー。」

と。


これに対して僕は、

「よかったじゃん、学生のうちにそれが分かって。それが分からないまま鍼師になる人も多いんだから。」

と答えました。


鍼師が、鍼で治る感覚が分からないというのは、由々しきことです。


でも、現実に、チラホラいたりします。(苦笑)


「鍼で治る感覚」が分からない人がする鍼と、それがよくよく分かっている人がする鍼とでは、まったく違います。


分かっている人にとっては、こういう症状、こういう体の状態の人に対して、こういう鍼をしたら、こういう風に変化が起こるだろうなー、

という想像が、感覚的に分かるからです。


それが分からない人は、頭のみで考えてする鍼になります。


効かない訳じゃないんだけど、そこには厳然とした違いがあります。


このブログは鍼灸の学生さんも多く読んでおられるようなので、鍼師を目指すなら、まず何か自分の体の状態が崩れたときに、必ず鍼で治すように心がけましょう。


自分で治すのが無理なら、必ず治せる先生にかかって、治してもらうようにしましょう、とにかくその体験を、いち早くしましょう。



鍼師が、その手に持ってる鍼の効能効果を、”頭でしか”分かってないというのは、たいへん由々しき問題なんです。



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