東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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東洋医学をやっている鍼灸院の求人がほとんどないメカニズム 3

2015.02.14

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これまでのお話

東洋医学をやっている鍼灸院の求人がほとんどないメカニズム

東洋医学をやっている鍼灸院の求人がほとんどないメカニズム 2

 


では続きいきます!!

 


前回は、この業界に非常に少ない、

「東洋医学的な鍼灸治療をしている鍼灸院の院長」

になるにはどうしたらいいか、私の経験も踏まえた、現実路線のお話をしました。

 


ただこれは、私自身の経験から言っても、相当な精神力、体力、根性、ヤル気、根本哲学、根本思想を持っていないと、どこかで心が折れる可能性は非常に高いと思います。

 



人間、甘い方、楽な方に流れるのです。

 



初めはその人なりに「志」のようなものを持って、上記のような事を始めたが、途中で頓挫、脱落する人間も、これまで何人も見てきました。

 



まあ要は、

「東洋医学的な鍼灸治療を懇切丁寧に教えてくれて、やらせてくれて、なおかつキチッとお給料もくれる職場」

からの求人が皆無に等しいのであれば、現実に許された範囲内で、最大限の努力をして、掴み取るしかないよね、というお話です。

 


そこで今回は、また別のパターンです。




◆有名な先生のところに弟子入りする



これも、あり得るパターンです。

 



(一社)北辰会では、蓮風先生の鍼灸院(藤本漢祥院)が、内弟子を受け入れています。

 



詳しくないけど、他の流派の先生でもやってるでしょうね、そういうことは。

 



これはいわゆる”徒弟制度”というやつです。

 



この徒弟制度については、蓮風先生もこれまで、対談やブログにおいて語っておられます。

 

鍼狂人の独り言 第251回 鍼が上手くなるために 参照

 



師匠の志に共感できること、また、師匠の全生活に、鍼に対する考え方が露出している、それを感じることが重要である、という指摘は重いと思います。

 



それを真に受け取った人がする、鍼一本に籠る魂には、それの無い人がするものとは、大きな違いが出てくるだろうと思います。

 



しかしながら、こないだテレビで、最近、新入社員に対するモラハラ(モラルハラスメント)やパワハラがよく問題になっていますが、それに対してビートたけしが、

「モラハラって言ったって、芸能界や古典芸能の世界では、もう酷いもんだね。師匠が弟子を怒るなんていう時は人間扱いしていないもの。」

と発言して話題になりました。

 

 


その場にいた外科医の天野篤先生もそれに同調し、

「外科医の世界もそうですけどね。」

と発言しました。

 



・・・とまあ、このように、弟子になる、それも内弟子になる、ということは、師匠はある意味絶対的な存在になるし、しかも24時間体制の閉鎖空間ですから、

 

師匠-弟子間は、場合によってはこのような、まるで使用人のような「絶対的な上下関係」になりやすい、という側面もあります。

 


それでもどうしても、この先生に近づきたい、そばに居たい、と思う人は、この道を選ぶのもいいだろう、と思います。

 



それでうまくいったケースも、うまくいかなかったケースも、何例も知っています。

 



まあ、そもそも論として、有名な先生の治療を横で数年間見ていたからって、それだけで自分が出来るようになる訳ではないので、そこさえ勘違いしなければ、
というのが大前提の話ですが。

 

 

有名な先生のところで何年か修業した、と言えばそれは立派なことだけど、それで勘違いして、修行が終わった後エラソーにしてたら、ただのバカと言われますし、師匠の名を汚す結果になります。




僕的には、この世界に入って以来、臨床というものは、全て患者さんの病との、真剣なタイマン勝負の中に、諸々の重要なことが詰まっており、

 

師匠の華麗な臨床を横で見ている世界に、ヘンにどっぷりとつかってしまうと、そこが見えにくくなる場合もあるんじゃないかと、僕なんかは、

 

個人的には、若干ですが、思っていますけどね。。。




ふっ

 



続く

 



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