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2010.07.09
今日はほぼ1日中雨でしたネ・・・。
先ほど、副院長が、
「おつかれしたー。」
とバイクで帰るやいなや、どんどん雨脚が強くなったので、クスッと笑ってしまいました。(゚∀゚)
ところで、この「雨」という現象を、古代中国ではどのように考えたんでしょうか。
雨が降ったり曇ったり、パッと晴れたり台風が来たり・・・、という現象は、当然何千年も、何万年も前からあった訳です。
しかし、現代のように気象衛星ひまわりもなければアメダスもなければお天気おねえさんもいません。
農耕民族である古代中国人が、こういった様々な現象に注目しなかったはずはもちろんありません。
当時の最先端科学であった「陰陽」とか「五行」という物差しを使って、当然説明しています。
気象現象を各論的に「陰陽」で説明しようとした試みは、すでに『荘子』の中に出てきていますが、大体完成度の高いものがまとまってきたのは漢の時代、ということになっています。
・・・まああまり解説が長くなってもあれなんで、端折って書きますが、「雨」というのは、「自然界の陰と陽が調和する時に降る」と考えられています。
「陰陽の気、和すれば即ち雨。(大載礼記)」
つまり陰が勝ったら曇り空、陽が勝ったら晴れ、ということです。
(笑・・・はしょり過ぎ?)
自然界の様々な現象を陰と陽とに分け、それがスパークし、調和することによって全てが正常に営まれる、というのが東洋自然哲学思想の基本であり、全てであります。
で、これを細かくやっていくと、次から次に疑問がわいてきます。
じゃあ雹は?雷は?霧は?台風は?雪は??・・・とね。
もちろんそれらにも、古代中国独特の考え方があります。
東洋の知恵はすごいもんです。
こういう細かな疑問にも当然答えがあります。
そしてそれは実際の現実、現象とかなりの確率で一致します。
・・・アメダス、気象衛星、ホントに必要なのかしら?
◆参考文献
ジョセフニーダム『中国の科学と文明』第5巻 天の科学
山田慶児『朱子の自然学』
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ということは梅雨どきが一番人間も調子よくなるんですか?
正岡さん
はじめまして。コメント(というかご質問)、ありがとうございます
> ということは梅雨どきが一番人間も調子よくなるんですか?
あ、説明不足でしたかネ。そうではないです。すいません。正確に言うと、梅雨時期には調子よくなる人、悪くなる人、変化しない人の3パターンがあると思います。
「梅雨時期」というのは、1年の中で最も湿気のきつい時期です。
何度かこのブログで書いているように、体内に余分な水分を持っていて、それが症状の原因になっている人は、この時期は症状が悪化することが多い、と東洋医学では考えます。
それ以外の原因で症状が出ている人は、この時期でも変わらないか、かえって調子よくなる人もいます。(全体から見れば少ない方だと思いますが。)
今回書かせていただいたのは、梅雨時期とかに限った話ではなく、1年の中で、「雨」という自然現象がなぜ起こるのか、と考えた場合の、中国の古典に基づく陰陽論的な解釈のお話です。
ここらの話は山田慶児という人の著書『朱子の自然学』に詳しいです。(でも絶版本かな?)
こんなところで宜しいでしょうか?